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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
愛を叫べ_4
プロポーズの続きになります。







「まーきの」
「類」

フランス支社からの連絡でさっきまで外に出てた。
戻ってきたらちょうど牧野がひとり。
声を掛けずにはいられなかった。
きっと・・・。
俺が出る時、総二郎たちと話していたからそれが一段落でもしたのかな。

「電話って会社から?」
「そう。って言っても緊急じゃないよ、業務連絡レベルかな」
「そっか、良かった」

牧野も働いて9ヶ月。
緊急を要すものとそうじゃないものの区別くらいわかる。
働いてみて気付くこと。
牧野も社会に揉まれてきた証拠だね。
そう思いながら、牧野の隣に腰掛けてゆっくりと話始めた。

「牧野、良かったね」
「うん。類には本当に感謝してる」
「俺・・・何かしたっけ!?」
「もう!!!類ってば覚えてないの?」
「ん・・・アンタに表立って何かしたって記憶がない」

多分。
多分だけど、牧野の言いたいことはわかってるつもり。
だけど、今日に限ってはアンタに言わせるよ。
俺も大抵、屈折してるからね。

「あたしにフランス語とか英語、教えてくれたでしょ」
「ああ・・教養ね」
「うん。類のおかげで随分役立ってるんだよ」
「アンタの頑張りのおかげでしょ?!」
「そうなのかな?」
「そうだよ。それにこれはギブアンドテイクだって言ったでしょ」

大学の時。
牧野改造計画の一環として俺は語学を教えた。
遠慮する牧野を説き伏せるために色んなことを言ったな。

「ギブアンドテイクか・・・散々言ってたよね、懐かしい」
「俺は牧野のヘンテコな味のご飯が懐かしいよ」
「普通の家庭料理だから。って類ってば、ちゃんと向こうで食べてるの?」
「ん・・・一応ね」
「食べてないでしょ、それ」
「そう思うなら、俺が向こう戻るまでに何か作って食べさせてよ」
「・・・わかった」

頬を膨らませる牧野は昔のまんま。
アンタはそうやって笑ってるのが一番似合う。
花沢のシェフが作るものは美味しいんだけど、牧野とはまた違う。
司には怒られるかもしんないけど、愛情の差ってやつかな。

「それからね・・・」
「何?」
「非常階段で類にはいっぱいお世話になった」
「お世話って、いっしょに寝てただけでしょ」
「ううん。類といっしょにいると気持ちがね落ち着いたんだ」
「何それ」
「怒ってても落ち込んでも、あの場所で類といると違ったの」

俺の秘密の場所だったんだけど。
牧野と共有できるって思ったらそれも悪くないかなって思った。
心の拠り所を探してたんじゃないかな。
俺と牧野ってソウルメイトだから。

「本当に本当にありがとう、類」
「アンタのありがとうは聞き飽きたっていつも言ってるでしょ?」
「ごめん」
「それもだよ」
「でもさ、今日だけはちゃんと言いたかったんだ」
「わかった」

牧野が心から笑う。
それが一番俺にとっては嬉しい。
俺の手を取ればこんな苦労せずに済むのにって口がすっぱくなるくらい言った。
けど、牧野は首を縦には振らなかった。
司を思ってる証拠。
そこは俺でもましてやF2でも崩せはしなかった。
NYと日本・・・遠距離で離れてても司と牧野は繋がってた。

「ねぇ類」
「何?」
「お式、ちゃんと参列してね」
「うん。じゃ、パパの代わりにバージンロード歩こうか」
「えっ!?」
「ふざけんな!!」

ほら。
いいところで邪魔が入るんだよ。
それもいいかなって思ってる自分に笑っちゃうけど。

「司、たまには牧野とゆっくり話しさせて」
「ダメだ」
「いいじゃん、ケチ」
「ケチとかの問題じゃねーだろ、類」

司の対牧野レーダーはどこでも本領発揮。
たまには戦意消失くらいしてくれるとありがたいんだけど。
そうはいかないのが司なんだよね。

「司も類も止めなさいってば」
「俺もいっしょに怒られるの?司が悪いのに?」
「俺じゃねーだろ」
「どっちもいっしょよ!!ねねっ、それより類の彼女は元気?」
「ん・・・明日の朝、こっち着くよ」
「えっ、そうなの!?」
「明日、経済界のパーティーがあるからいっしょに出る」
「そうなんだ・・・会いたかったな」
「牧野も司に連れてってもらえばいいーじゃん。そうすれば会えるよ」
「えーっ。パーティーはちょっと・・・」
「おまえ、まだそんなん言ってんのかよ」
「いやそういうわけじゃないんだけど」

道明寺に嫁げば、パーティーが嫌だなんて言ってられないでしょ。
でも牧野なら・・・
牧野ならきっと司以上に好印象な気がする。
アンタの笑顔を嫌いだなんていうヤツ見たことないからさ。
鉄の女ですら落とされたくらいなんだ。
それにアンタはいろんな人から愛されてる。守られてる。

「急にあたしがいっしょに行ったら迷惑でしょ?」
「そう思うのは牧野だけだよ」
「そうなのかな?」
「そうそう。司の顔ちゃんと見た?」

司の嬉しそうな顔。
婚約者って言わないまでも、見る人が見たらわかるんだし。
あとは司や西田に任せればいい。
もちろん俺もいるんだしね。

「司と挨拶に行ってる間、牧野といっしょにいてくれれば俺も安心。ねっ、司?」
「ああ。その方がいい」
「じゃ・・・行こうかな」
「うん、そうして」
「ありがとう、類」
「ん。今度さ司の出張に付いてフランスおいでよ」
「ええっ~!!!公私混同じゃん」
「たまにはいいじゃん。フランスの美味しいデザートのお店とか3人で行こうよ」
「3人?」
「そう。牧野と俺の彼女と俺の3人」
「ちょい待て類。俺もいるだろ!!」
「司は甘いの苦手でしょ!?だから仕事してなよ」

司をからかうのは昔からのクセ。
それに牧野が加わる。
たまに牧野もからかうけど・・・
やっぱり、最後は司でなきゃ。

司は司なりに牧野をこの先守る。
俺も俺なりに牧野を守る。
きっと総二郎もあきらも・・・
俺ら3人、司とは思いは違っても牧野のこと守るよ。
司とは違う、俺たちのトゥルーラブってやつかな。









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すんごいすんなり書けました。
年明けたのに、まだつくしちゃんBDネタ書いてる私。
このお話、好きだとおっしゃってくださってる方が多いので・・・
なんだか続いています(笑)
類とつくしのひとこまは外せませんでした。
類が言うと本気になりそうですよね、バージンロードとか(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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