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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ランチ・デ-ト
道明寺の・・・司のお父さんが急遽日本に帰国した昨日。
お邸で久々に顔を合わせた。
といっても本当に偶然。
仲良しの使用人さんと先輩に差し入れを持っていったら会っちゃったって感じ。
高校生の時だったらもう拒否反応を起してるだろうけど今は違う。
ちゃんと受け入れられてる。
そして次の日の今日-土曜日-
何故だかわからないけど、ランチに誘われた。

「和食の方が良かったんじゃ・・・」
「つくしちゃんと食べるならどこでもいいんだよ」

案内したのは、あたしや桜子が贔屓にしてるイタリアン。
そして今日座ってるのも普通のお席。
桜子たちと来る時もそう。
2Fの部屋を貸切にしたのはほんの数回だけ。
F4が揃うときだけかな。

ワインがリザーブされてくるまで他愛もない話で盛り上がる。
それにしてもやっぱり道明寺の総帥だけあってジェントルマンだ。
優雅で司とはまた違うオーラがある。

「そうそう。今日のこと椿に話したんだよ」
「お姉さんにですか?」
「うん。つくしちゃんとランチデートするんだってね」
「あはは!!何か言ってらっしゃいました?お姉さん」
「椿かい?服装には気をつけろって言ってたかな」

服装って・・・。
普段の総帥を感じさせないラフな格好に驚いたんだけど。
カジュアルすぎない、でもそれでいて紳士。
洗練されたセンスがまたすごく良くてびっくりする。
逆にあたしの方が恐縮しちゃうよ。

「どう?似合ってるかな」
「はい。とってもお似合いです」
「つくしちゃんに言われると嬉しいね」

ちょうどワインが運ばれてきて、グラスにリザーブされる。
そして目の前までグラスを上げてカンパイした。

「つくしちゃんには前々から一度ちゃんと言おうと思ってたことがあるんだ」
「何ですか?」
「楓が色々と君に迷惑を掛けただろう」
「昔のことですから・・・」
「私が倒れたことで楓も余裕がなかったんだ」
「わかります」
「しかも背負ってるのは道明寺。楓なりの牽制でね」
「でもそれがあったから、あたしはこうして頑張ってられるですよ?」
「そうかい?」

確かに色々あった。
でも楓さんなりに司のことを思ってた。
おじさまだってそう。
倒れたくて倒れたんじゃない。
花嫁修業じゃないけど、教養を身につけるのもあたしなりの目標があったから。
向こうで司が頑張ってるんだからと思えばあたしも頑張らなきゃって思えたんだ。
そして、目の前に置かれた前菜に声を上げた。

「この前菜、美味しそう」
「本当だ。女性が好みそうな盛り付けだね」
「美味しい~!!!」
「つくしちゃんは本当に何でも美味しそうに食べるね」
「だって美味しいですもん」

いつも桜子と来る時はコースじゃない。
それもある。
だけど、おじさまと和気藹々と話しながら食べるのも美味しさのひとつ。
普段の仕事に手厳しいおじさまとは正反対だから。

「でも良かった・・・」
「何がだい?」
「てっきり、やっぱり道明寺には相応しくないって言われるかと思っちゃいました」
「あはは、そんなこと言わないよ」
「本当ですか?」
「本当本当。今更ってヤツだよ。仮に私が反対しようものなら今度は楓が庇うよ」
「楓さんが?」
「そう、それに椿。楓と椿を敵に回してごらん。道明寺はすぐさま傾くね」
「司・・・さんは?」
「司?全く使い物にならないだろうね。いるだけ邪魔ってやつかな」
「あははは」

こういうおじさまが好き。
なんだかんだ言っても家族のことを大事に思ってる。
一時期よりも仕事をセーブしてるって言ってたけど・・・。
セーブしても断然多いのは明白。
だからたまにはこういうリラックスする時間も必要なんだろうな。
それが今回はあたしなんだろうね。

「仕事はどうだい?」
「まだまだ覚えることが沢山ありますけど、楽しいですよ」
「つくしちゃんはつくしちゃんなりに頑張りなさい」
「はい」
「楓のようになる必要はない。司もそれは望んではいない。もちろん私もね」
「いいんですか?」
「ゆっくり見つけなさい。自分のペースで」
「ありがとうございます」

それからは本当に仕事の話だけだけじゃなくて、
おじさまのヨーロッパ視察の話とか、NYでの司のこととか。
話題が尽きないくらい盛り上がった。
時間がいくらあっても足りないくらいに。
普通、彼氏のお父さんと食事ってありえないのにね。
すると、ふいに声を掛けられた。

「牧野?」
「しっ、白石くん!?」

同期の白石くん。
彼はお友達と食事に来たみたいだった。
友達は案内されて席に着いてる。
あたしは彼を見てデザートがポロッと落ちるくらい軽く動揺。
おじさまもさすがに苦笑い。
白石くんを一瞬見て、すぐさまあたしに視線を戻す。
世界経済のしかも、日々最先端を走ってる人があたしの動揺に気付かないわけない。
さすがに白石くんもあたしが道明寺HDの総帥と食事だとは思ってない。
そこだけが唯一の救いかも。

「お父さんと食事?」
「へっ!?」

おじさまは手に持っていたスプーンを置いてあたしをじっと凝視。
ニヤリと笑いながら・・・。
こういう時の含み笑いをしたおじさまの顔って・・・
何か面白いことを考えてるようにしか見えないんだよね。
ああ・・・空気が重い。

「私には紹介してもらえないのかな?」

おじさまが私を見ながら問いかける。
本当ににこやかな表情で。
まだ楓さんみたいに睨まれる方がマシなんだけどな。

「いえ・・・えっと同期の白石くんです」
「はじめまして。牧野と同期の白石です」
「はじめまして。父です」
「あの///」
「何か変なこと言ったかな?」
「・・・・・・」
「家族団らん中、失礼しました。牧野、また月曜日に会社で」
「うん」

挨拶したときだけ白石くんを見て、それ以外はずっとあたし。
おじさまは視線を変えることなどせずに。
それは白石くんを全く気にすらしてない証拠。
言い換えれば、自分のテリトリーに入ることがないって結論だからだ。
白石くんが席を離れてから・・・おじさまに問いかける。

「すいません」
「いや、いいんだよ。私もつくしちゃんの父って言えて嬉しかったから」
「もうビックリしました」
「予行演習みたいなものだろう。どうせすぐだしね?」
「・・・・///」
「さて、もう行こうか」

おじさまにエスコートされて席を立つ。
司とおなじく、おじさまが立つと周りの空気が一瞬変わった感じがした。
スーツじゃなくてもオーラは一流。
外に出ると道明寺家所有のリムジンがすでに横付けされていた。

「つくしちゃん今日は楽しい時間をありがとう」
「こちらこそ、ご馳走様でした」
「もう少し日本にはいるから今度は邸で食事でもどうかな」
「喜んで」

おじさまを見送ってからあたしもゆっくりと足を前に進めた。
今日は冬でもとっても暖かい日。
お散歩でもしながら司におじさまとランチ楽しかったよってメールでも入れようかな。















「オヤジからメール?何だよ、ったく」

-司も苦労するね(笑)-

「はぁ!?何だこれ・・・」






=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
司パパとランチ。
こういうシチュって珍しいかなと思って書いてみました。
司パパは認めたものにはめっぽう優しいイメージ。
白石くん、きっと彼はつくしの父に挨拶が出来たと喜んでると
思われます(苦笑)ご愁傷様ですが。
司パパは白石くんと視線すら合わせないご様子。
それはつくしちゃんに恋してるのを瞬時に悟ったからでしょう
経済界の若きエリートである司のことをけっちょんけっちょんに言う司パパ。
もっと書きたかったな(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
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2016/01/13(水) 14:29:25 | | [編集]
こんにちは!
こういうお話大好きです。
司をけっちょんけっちょんにいう司パパや、まだ独身つくし×道明寺ファミリーの円満な風景を見たいです^ ^
ぜひ続編をお願いします^ ^
2016/01/17(日) 00:36:44 | URL | はる [編集]
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