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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
愛を叫べ_7
プロポーズの続きになります。










1月30日
俺の誕生日前日。
20才のBDパーティーを境に大々的なものは催されなくなったそれ。
今年は今日明日の2日間は仕事を入れないよう半年前くれーから指示してた。
連日、午前様の帰りに青筋を立てながらも何とか休日をもぎ取った今日。
久々にゆっくりとした朝を迎えた。

「おはよう、起きれそう?」
「ああ、今何時だ?」
「10時回ったとこかな・・・」
「そか、起きるわ」

ベッドの端に軽く腰掛けながら牧野が問いかける。
別にキスしたわけでもなく、ほんのり紅い牧野の頬。
何年経っても変わらねー。
どんだけ俺の顔に見惚れてるんだよっつー話だぜ。

「ちゃんと着替えてから来て」

牧野が寝室を出たのを確認してから俺はベッドから体を起した。
スウェットの下を履き、上は白のTシャツ。
空調が管理されてるこの部屋ではこの格好で十分だ。
また無駄にエロいとかフェロモン撒き散らすなって煩げだけど。
俺は総二郎じゃねーっつーの。
生まれながらのもんは今更変えようがねーし。
慣れろとしか言いようがねぇ。
とりあえず着替えて顔を洗ってリビングに向かった。

「コーヒー淹れていい?」
「ああ」

俺の姿を見て問いかける牧野。
リビングのテーブルには数誌の新聞。
それをまとめて持ち、ダイニングテーブルのいつもの席に腰を下ろす。
普通なら、玄関にあるポストまで取りに行かなければいけないそれら。
だけど、ウチはコンシェルジュが決まった時間に届けてくれる。
はじめは慣れなかったあいつも、日を追うごとにありがたいと言うようになった。
女の朝は時間がいくらあっても足りないらしい。

「どうぞ」
「サンキュ」

ソーサー付きのカップじゃなくマグカップ。
牧野の日常にあわせた食器たち。
ガラス食器はバカラ、マグカップはエルメスのリズム・レッド。
俺が譲れなかった部分。
女が服で変わるように、食事も食器で変わる。
牧野も自分のマグカップにコーヒーを注いで俺の前に座った。

「今日の予定は?」
「書類作成」
「何の?」
「ああ?婚姻届に決まってるだろーが」

おまえはバカか?
明日、籍入れにいくんじゃねーのかよ。
婚姻届と言った途端、顔を真っ赤にしやがった。

「証人欄は埋まってっから、あとはおまえだけなんだけどよ」
「へっ!?」

オヤジが珍しくNYから帰国したのもこれのためだと知ったら間違いなく腰抜かすな。
他の用件もあったんだけど、メインは俺らの証人記入。
俺は証人にさえなってくれりゃ、誰でも良かった。
これに関しては、珍しくババァが書くとゴネたらしい。
まぁ、最終的にはオヤジが書くことになったらしいけど。
そして、もうひとつの証人欄はこいつの親父さん。
休日の提出になるからと一応顧問弁護士にも確認してもらった。
だからあとは牧野が記入するだけで届は完成する。

「なっ、重要な予定だろ?」
「うっうん・・・」
「なんだ、浮かない顔してんな」
「いや別にそういうわけじゃなくてさ」
「じゃどういう意味だよ」
「頭が付いていかない感じ?」
「なんだ、それ・・・」

まっ。
正直なところ、牧野より俺の方が浮かれてるのかもしれねーな。
昔、総二郎とあきらが男の結婚は人生の墓場とか何とか言ってたっけ。
今は違ぇーんだろうけどよ。
俺の場合はこいつがすべてだから。
早く同じ籍になりたいっつー願望からなのかも。

「住所欄は俺と同じのを書けばいいから気負うなよ」
「緊張するに決まってるでしょーが」

バカじゃないの?って言われてもなぁ。
実際、俺も「道明寺司」って書き初めは緊張したっけか。
数十億、数百億の案件契約の署名捺印の方がはるかに楽だったな。
それと比べんなって感じだけどよ。

「今、書いちまうか?」
「そうする・・・」
「じゃ、こっちこいよ」

向かいだと何かと面倒だから隣に座れとイスを引いた。
今日は珍しく素直に従う。
いつもこれくらい素直ならいーんだけどよって思うけど、実際となると張り合いがないのかもしれない。
俺的にはいつもギャーギャー煩い牧野で慣れてるんだろうな。
それが俺の普通。
慣れてるものを変える必要はない。
今のところ。

「日にちは書いてよね?」
「おまえが全部記入し終えたらな」
「じゃ書くね。えっと名前から、牧野つくしっと」

住所を書いて、最後にもう一度牧野つくしと書いた。
多分牧野つくしと書くのがこれが最後だ。
次からはずっと、公的書類は道明寺つくしになる。
こいつが書く最後の時に立ち会うっつーのも変だけど。
感慨深くなった。

「あとは印鑑捺印だよね」
「ああ」
「ちょっと待ってて」

牧野が印鑑を取りに席を立つ。
お互いが記入し終えた書類を見て嬉しくなった。
パタパタと印鑑片手に戻ってくる。
そしてスーッと深呼吸してから捺印した。

「疲れたー。何か変に肩凝った」
「どんだけ緊張してんだよ」
「人生の節目なんだもん、緊張しない方がムリ」
「確かに、おめーはそうだな」
「ほら、次はアンタの番。明日の日にち書いて」
「ああ」

さらさらっと明日の日にちを記入して初めてふたりの共同作業が完成した。
改めて届を見ると嬉しさが募る。
そして必要書類が入っている封筒に仕舞った。
一大仕事を終えて冷めてしまったコーヒーに口を付けた。

「入れなおそうか?」
「いや、いいわ。それより今日はどうするよ?」
「どうしよっか。たまには外、ぶらぶらする?」
「いいぜ」
「ならこれから準備する。終わるまで新聞でも読んでてよ」

おいおい。
さすがの俺もこの格好では出かけねーぞ。
さて。
俺もオフ仕様の服に着替えて準備するとするか。
女の身支度より男の俺の方が早く終わるに決まってる。
あいつが着替え終えたのを見計らって俺も服を選ぶかな。


バタバタと動き回る音が遠くからリズミカルに聞こえた。











=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
司BDの前日の出来事。
休みを確保するために仕事に忙殺されてたうちの司さん。
ダイニングで座りながら司は脂下がってるんですよ、きっと(笑)
そして、すんごいオシャレな服装よりもシンプルな服装が好き。
ジーンズにTシャツとか(笑)
異性の無駄にチラッと見える鎖骨がエロかったりするのに萌え(苦笑)
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2016/01/30(土) 23:37:13 | | [編集]
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