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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
愛を叫べ_8
プロポーズの続きになります。









ゆっくりと閉じていた瞼を開ける。
隣で眠っている牧野からはまだすーっと気持ち良さそうな寝息が聞こえる。

「襲うぞ、コラ」

我ながら覇気のない。
喜びに満ちた言葉だ。
これを脂下がってるっつーんだよな。
そして腕枕をしてる左腕から伝わる気持ちのいいしびれ。
それが全身を覆った。
身じろぎをした牧野がゆっくりと目を覚ます。

「はよ・・・早いね」
「おぅ」
「なんか満ち足りた感じ。体はダルいけど」
「そりゃ、あんだけ愛されればそうだろ」
「・・・・・・起きる」

恥ずかしいから向こう向いててと突っぱねやがる。
つーか、イマサラ?
おまえの体で俺が知らねーとこなんかねぇって。
快感スポットもどこが弱いかも全部俺だけが知ってる。
俺だけの特権。
今日の今日までは、恋人との逢瀬、愛情確認。
だけど今日の今日からは、夫婦としての営みに代わる。
俺がどんだけ待ちに待ったことかおまえはわかんねーだろな。
そんなことを思っている間にも、牧野は床に落ちたバスタオルを拾って体に巻き付けた。
普段見る俺のカッターを纏ったあいつの姿もエロいけど。
バスタオルもたまにはいいな。

「ニヤニヤすんのは勝手だけど、もう朝だから」
「知ってる。いっしょに風呂入ろうぜ」
「冗談。絶対にイ・ヤ」
「今日、俺の誕生日。BIRTH DAY・anniversaire・Compleanno・cumpleaños・生日快楽」

ネイティブさながらに各国の誕生日の単語を言ってやる。
扉に手を掛けていたアイツ。
さすがに真っ赤になりやがった。
真っ白な肌が紅く浮き上がる。
そしていつものような反論。

「子供じゃあるまいし。入ってこないでよ」
「今日の誕生日がこの上なく楽しみな子供だって。子供なんだからいっしょに入ろうぜ」
「そんなバカデカい図体の子供がいるか」

からかい甲斐のあるヤツ。
あんま、朝からいじめるとマズイか。
朝の一服がほしいわけでもなく。
苦笑しながら俺もベッドから抜け出した。


シャワーを浴びてグレーのスウェットパンツだけを身に纏い、バスタオルを首から提げる。
濡れている所為か、ストレートになった俺の髪。
どうせ俺のこの格好を見てまた発狂するんだろうけど。
つーか、何時になったら慣れんだろうな。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して乾いた喉を潤した。
そしてキッチンに置かれたデロンギのプリマドンナXS。
全自動エスプレッソマシンだから何でも作れるのに使いこなせないと言い張りやがった。
なのでそれと並ぶように置かれた牧野専用のドリップコーヒーメーカー。
今日はやっぱブルマンの気分かなとマシンに2人分をセットした。
キッチンにブルマンの高級な香りが充満し始めた頃、牧野がようやく姿を現した。

「コーヒーのいい香りがする」
「飲むだろ」
「うん。ありがと」

ふたり分のカップを持ち、ひとつを牧野の前に置いた。
俺は立ったまま、ひと口口にする。

「このままコーヒーだけ飲んで出かけようぜ」
「朝ごはん、この時間ならもうブランチか・・・どうするの?」
「メープルで食えばいいじゃん」
「でた・・・おぼっちゃま発言」
「時短だ時短」
「なら準備する」

コーヒーを飲みほして牧野は寝室へと消えていった。
そして、着るものを予め決めてたかのように着替えて戻ってきた。
チャコールグレーのディテールにこだわった裾フリルがアシメトリーになったトップスに細身の白デニム。
牧野に合わせるように俺も着替えにいく。

軽く化粧をした牧野も準備万端。
俺も必要なものを持って牧野とともにウチを出た。
ふたり揃って、ウチから近い区役所に赴く。
車を走らせて区役所に着き、休日窓口に俺らの婚姻届を提出した。

「受理いたしました。おめでとうございます」
「ありがとうございます」

隣で牧野の顔を見てたけど・・・。
嬉しそうにしながらも緊張してやがった。
まっ、多少俺も緊張はしてたけど。
車まで戻る道すがら、肩を並べて歩いてるとホッとしたのかようやく言葉が発せられた。

「すんなりすぎて驚いちゃった」
「抜けはねーしな、こんなもんじゃねーの?」
「そっか・・・」
「何だよ、嬉しくねーの?」
「ううん、嬉しいけどなんかあっけないというか・・・」
「実感が湧かねーだけだろ、道明寺つくしさん」
「//////」

急に真っ赤になりやがって。
名前を聞いて、ようやく理解した感じか。
まっ、おいおい実感すればいいさ。
どの道、「牧野つくし」には戻れねーんだし。

道明寺つくしと言った時に見たこいつの顔は、はにかみながらも幸せに満ちてた。










=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
提出するまでが長い道のりでした(苦笑)
本当は提出からはじめてもいいかな~と思ったのですが、
司が休日なのにも関わらず手を出してないハズはないと思い、
こんな流れに。
文中に出てくるデロンギのマシンはお値段20万オーバーのお品です。
スタイリッシュですよね。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=





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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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