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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ショコラティエ_2
「牧野さ~ん」
「緒方さん、そんな走らなくても(笑)」

お昼休み。
いつもいっしょに休憩する同期。
営業で出てなければここに青山くんと白石くんが加わる。
あたしの中でのこの時間は貴重なもの。
庶民って言えば聞こえが悪いけど、世間一般の話が出来るから。

「昨日のメール見た?」
「あの通達メールのこと?」
「そうそれ!!すごいよね~。うちの部署、気合入りまくりでビックリしちゃった」
「ウチもだよ・・・」

密かに女性社員で賑わってる道明寺司へのバレンタイン戦争。
本人は不要論を唱えてるけど。
女性社員は贈りたい一心。
ある意味、攻防戦だよね(笑)
昨日司に言われたことを思い出した。
「おまえはチョコを選ぶ労力があるなら、ベッドでその労力を使え」
真顔で言うし、あの男。
枕投げつけてやったけどさ。

「お~い、牧野さ~ん。どうしたの、顔真っ赤だけど」
「ううん、何でもない」

いけないいけない。
お昼だった。
そもそもあたしには彼氏がいないことになってるし。
ましてや結婚してるなんて以ての外。
その相手が今話題の道明寺司だってことも。

「部署ごとじゃなかったらいっしょに選べるのにね」
「へっ?!何が」
「だから、副社長へのチョコだよ」
「ああ・・・例えばだけど、贈らないっていう選択肢は?」
「絶対にない」
「どうして?もしかしたら本人は甘いの好きじゃないかもしれないじゃない」
「それでも!!名前覚えてもらえるチャンスじゃない」
「チャンス?」
「そう。あわよくばお近づきになれるチャンス」

もう、牧野さんったら・・・って言われてもな。
これか、司の言ってたあわよくばってやつ。
確かに名前を覚えてもらえるチャンスではあるよね。
けどね。
内緒だけど、司は緒方さんのこと知ってるんだよ(苦笑)

「それより青山くんに贈るチョコは決めてるの?」
「それが迷っちゃってさ」
「迷う?」
「うん」

そりゃあれほどの数のブランドチョコが並んでると迷うよね。
あとは彼の好みかな。

「初めてのバレンタインだから気合入ってるのもあるんだ」
「そうだね」
「渡すことに変わりはないんだけど、いっしょに食べたいってのもあって///」
「ああ・・・なるほど」
「ひと粒ちょうだい的な?だから迷ってる」

海外のチョコだったらひと粒何百円、もしかしたら千円超えるのもあるからね。
すんなりとは選べないってやつだね。
なんかかわいいなぁ緒方さん。
手作りは?って言おうとした矢先。
前から青山くんと白石くんがランチを持って向かいの席に座ってきた。

「お疲れさま。青山くん、白石くん」
「牧野もオツカレさん」
「お疲れ、牧野」
「私にはないの~労いの言葉」
「ははは。それより聞いたよ通達メール」
「青山くんたち知ってるの?」
「知ってるも何も、こんだけ話題になれば否応にも耳に入るよ」
「そうなんだ・・・」

秘密ってわけでもないしね。
やっぱり男性陣でも気になったりするんだ。
ちょっと意外だったな。
毎度のことながら話題豊富なヤツだよね、司って。

「牧野も副社長に贈るのか?」
「えっ、うん・・・一応ね」
「そりゃそうだろ白石。贈らない方がどうかしてるぜ、なぁ牧野」
「えっ!?」
「副社長の好きなチョコとかだったら気に掛けてもらえるかもしんねーじゃん」
「私も青山くんと同じこと言ってた(笑)」
「ふたりって言うことが似てきたね(笑)」
「てか、そう思うのが普通だって。変な牧野」

ふたりは笑いながらお昼のランチを食べ進んでいく。
白石くんはあたしのことじっと見てた。
でもあたしが首を傾げたら、何もなかったように箸を進めた。
そしてランチを食べ終えてから青山くんが話題を振る。

「俺、牧野に言うの忘れるとこだった」
「何を?」
「俺、チョコは何でもOKな人だから楽しみに待ってるな」
「へっ!?」
「今年は2つ確定。本命は緒方、義理は牧野。白石は義理2つ」
「緒方さんがいるのに怒られちゃうよ?」
「牧野さんだから平気。今日の帰りでも見に行く?」
「うん・・・」
「良かったじゃん白石。2つ確保」
「子供かよ、おまえは」
「そんなん関係ねーよ。嬉しいじゃん義理でも貰えるってのは」
「まぁな。けど催促してるみたいだけどいいのか?」
「いいよいいよ。ね、牧野さん」
「あっ、うん」
「なら俺も嬉しい」

白石くんの表情がさっきより明るくなった。
男の人でも義理チョコを貰えたら嬉しいって言うもんね。
普段お世話になってるから感謝の気持ち。
F3のとはまた違うけど。

白石くんがどう思ってたかなんてあたしには知る由もなかったけど。
あたしは検索してたチョコを見れるいい機会だなと違うことを考えてた。























「白石良かったな。牧野からチョコ」
「義理だけどな」
「義理から本命に替わる事だってあるだろ?頑張れ」
「サンキュ、青山」









=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
司出てなくてすみませ~ん。
司のセリフ、書いた後で読み返したら言いそうだなと納得。
そして久々の白石くんネタ(苦笑)
青山くんのフォローで確保できたつくしチョコ。
彼は副社長が羨ましいと思いつつも自分も貰えることになり
舞い上がってそうです。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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