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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
手のひらのぬくもり_3
「いくら朝忙しくてもダンナにはネクタイ結んでやるくれーの余裕がなきゃダメだぜ」




どの口が言うの!?どの口が。
全く・・・
そんなことを言ってのけてもあのバカには無意味。
だけどあたしの周りは違ったみたい。

「副社長の言ってることは一理あるね」
「部長?」
「牧野さん。ってことで明日から副社長指揮の案件宜しくね。期待してるから」
「はい、了解しました」
「だけど副社長って本当に的を得てるね」

何が的を得てるというのか。
単なるあたしへの嫌がらせにしか見えない。
キスも言葉もコーヒーも。
そりゃ・・・
朝時間なかったよ?
スーツもネクタイも選んでないわよ。
だけどそんな小さいことで根に持つタイプ?
いや・・・根に持つタイプだったわ。

「部長、よく意味がわからないんですけど・・・」
「何をするにも余裕がないとダメってこと」
「はぁ」
「余裕がなければ手短に済まそうとするだろ?でもそれじゃ後で大事になる可能性もある」
「はい」
「だからひと息吐けるくらいの余裕を持っていなさいってことだ」
「・・・・・・」
「まぁ副社長の言葉はそれだけじゃないかもしれないけどな」
「部長」

残業時間だからなのかわからないけど、部長は本当に気さくな人。
イスにふんぞり返って「部長様だぞ、コラ」っていってるような人じゃない。
だから部下からも慕われるんだと思う。
多分、司もだろうけど。
やることが過酷でもそれだけ結果を残してるから・・・司の場合は特に。
本当に有限実行なんだから。
年が近い同僚は皆、崇拝してるんだよね司のこと。
あたしは色々と恵まれているのかもしれない。

「ウチに帰ったら妻に言ってみよう」
「何をですか?」
「さっきの副社長の言葉を少し脚色して」
「俺も」
「俺も!!」

すると周りにいた同僚が部長に続いた。
あたしには何を言うのかさっぱりだ。

「昔はね、と言っても新婚の頃ね。ネクタイ結んでくれたもんなんだよ」
「はぁ・・・
「歪んでたりすると直してくれたりしてね」(by部長)
「ウチもです。今じゃ子供にかかりっきりで・・・」(by同僚1)
「ウチなんて、朝のコーヒーは俺ですよ」(by同僚2)
「俺なんて一度彼女に朝コーヒー淹れたら煽てられて毎度俺です」(by同僚3)
「でもほら、女性って朝忙しいから」

本当に忙しいんだってば。
朝ごはん作って、それから着替えにお化粧。
服に合わせて会社用のメイクもしなきゃなんないんだし。
余裕なんて絶対ないんだってばってことを主張してみる。

「やっぱりネクタイ結んでもらったり、コーヒー淹れてもらったりしたら嬉しいものですか?」
「「「「そりゃもちろん」」」」
「牧野さんも相手の喜んでる顔を見たら嬉しくなるだろう」
「はい、まぁ」
「それと同じだよ」
「なるほど」
「副社長はそういうの拘りそうだよな」(by同僚3)
「確かに。でも意外に尽くしそう」(by同僚2)
「牧野さんは副社長が彼氏なら尽くしたい?尽くされたい?」(by同僚1)
「えっと・・・あたしですか?」
「そう牧野さん。相手がまんま副社長ってことは絶対にないけどさ、どう?」(by同僚3)
「あたしは・・・尽くしたいかな?」
「さすが牧野さん。だろうと思った」(by同僚2)
「予想通りですか、あたしの答え」
「うん。現実の相手だけは違うだろうけど(笑)」(by同僚3)
「あははは・・・・(苦笑)」

他愛もない会話をしてから席に戻ってキリのいい所まで仕事を片付けた。
帰り支度をしながらさっき部長を交えて同僚と話したことを思い出す。
周りには話してないけど、ダンナなんだもんね・・・一応、アレが。
普通は思わないよね、アレがダンナなんて。
皆、あのバカを崇拝してるもんだから悪口なんて言えないっての。
するとカバンに突っ込んでたスマホのランプが光ってるのに気付いた。
画面を見ると「司」。時間もリアルタイム。
そして内容は「もう帰れそうならいっしょに帰ろうぜ。地下の駐車場で待ってる」だった。
周りにお疲れさまでしたとひと言言って席を立ち、足早に駐車場へ向かった。

目的場所へ向かうと司が車を背もたれにしてあたしを待ってた。
あたしを見つけると、助手席側に回って扉を開ける。
絶対にあたしには開けさせてはくれない。
あたしが乗り込んだのを確認してから扉を閉めて、自分も車に乗り込んだ。
車が動き始めたのと同時に司が問いかける。

「随分と遅かったな」
「そう?って言っても3時間くらいだよ」
「ムリすんなよ。昨日もそんな寝てねぇだろ」
「・・・・・誰のせいよ、誰の」
「俺か(苦笑)」
「今日はちゃんと寝かせてよね。クマ作って会社行きたくないから」
「ああ。さすがの俺も眠いしな。3回くれーで我慢する」
「ムリ。1回」
「じゃ2回」
「・・・・・・わかった」
「やけに素直じゃねーか、どうした?」
「ううん、別に。それより司はさ、朝あたしがネクタイ結んだ方が嬉しい?」
「なんだ?さっきフロアで言ったやつか?」
「まぁね、色々かな?」
「嬉しいけど、無理強いするつもりは毛頭ねぇーぞ」

やっぱり司だ。
なんだかんだ言ってもあたしのこと考えてる。
やっぱり懐加減が違うのかな?
どうした?って信号待ちするたびに聞くもんだからフロアで話していたことを口に出した。
すると司は爆笑。
ちょっと、運転してるんだから気をつけてよ。
あたしこの年で死にたくないっちゅーの。

「アイツらといっしょにすんじゃねーよ」
「いっしょになんて・・・」
「昔から言ってんだろ好きじゃねーやつに周りをウロウロされたくねーって」
「知ってる」
「それが答えだろ?」
「うん・・・」
「おまえだから無茶も承知で言うんだっつーの、それくらい解れ(苦笑)」

片方の手が伸びてあたしの頭をポンポンと叩いた。
あたしは子供じゃないってば。
でも、この手のぬくもりは安心する。
あたしが望んだ大好きな手だから。

「おまえにだけだ、俺が尽くすのも甘やかすのも」
「うん」
「ありがたく思えよ?」
「王様」
「何とでも言え(笑)さっさと帰ってメシ食ってヤろうぜ」
「・・・///ケダモノ」
「そのケダモノが好きなのはどこの誰だよ(苦笑)」

ちょーっと煽てるとすぐこれなんだから。
男ってヤツは。
でも、司は違う。
なんだかんだ言ってもあたしのことを一番に考えてくれる。


内緒だけど、いい男になったよね・・・司。









=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
周りの人たち巻き込んじゃいました(笑)
会話を考えるのは楽しかった。
うちの司は周りからは尊敬されてる設定です。
若き経営者。
きっと司は子供が生まれても、朝のキスは止めなさそうです。
むしろ子供がいても平気みたいな(苦笑)
今度は家族ver.リトライしてみようかな。
いいですかね?
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=










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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2016/04/18(月) 17:46:44 | | [編集]
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