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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
手のひらのぬくもり_4
「Mommy, when is daddy coming back home ?」(ママ、パパいつ帰ってくるの?)
「翼・・・日本語でお話。パパに叱られるよ?」
「Unnn・・・・I'd almost forgotten what daddy looked like.」(ううん・・・ぼく、パパのこと忘れちゃいそう)
「How can that be?」(そんなわけないでしょう?)















ようやく長かったNY出張を終えて帰国出来た。
1週間のNY出張が、蓋を開けてみれば約1ヶ月に変わってた。
その間、つくしの声が聞けたのが3回。
翼となんて時間帯が合わず1回しか声を聞いてねぇ。

「俺のこと忘れてるかもしんねーな」

出国ギリギリまで案件処理に追われ、飛び乗ったJL5便
ジェットは運悪く整備中で民間機での移動を余儀なくされた。
NYC13:25-NRT16:25の14時間フライト。
俺からすれば早くつくしの元へ帰れるのであればどちらでもよかった。
NRTに到着した俺は出迎えていた運転手にマンションに行くよう指示し、
過酷労働の体を少しばかり車内で休めた。

時間的に少し渋滞に巻き込まれたけれど、翼がまだ起きてる時間帯に帰れた。
ふたりを驚かせようとカードキーでロック解除し中に入る。
運ばせた荷物を玄関に置き、俺は靴を脱いだ。
リビングからはつくしの少し怒った声が聞こえてくる。

「アイツ、何やらかしたんだ?」

苦笑しながらゆっくりと玄関からリビングに向かう。
つくしは翼に夢中で帰ってきた俺に気付いてない。

「翼!!ホントにママ怒るよ?」
「fine!!」(平気だも~ん)
「日本語で話しなさい。Say japanese here」
「Noh・・」

「いつからここはアメリカになったんだ?」
「司!?あれホンモノ・・・おかえり」
「ただいま、つくし」

後ろからそっとつくしの腰に手を回して抱きしめる。
そして頬にそっとキスを落とした。
それからもう一度つくしを俺の方に向かせてただいまのキス。
1ヶ月ぶりに味わうつくしの唇。
ようやくここに帰ってきたと実感した瞬間だった。

「ただいま、翼。いい子にしてたか?」

じっと俺とつくしを見て突っ立ったまま。
さっきまで威勢を張ってたのがウソみたいだ。
翼の目線に合わせるように屈む。
けどすぐさま翼は避けるように俺の前からつくしの後ろに隠れる。

「どうしたの翼。パパにお帰りなさいは?」
「・・・・・」
「翼?」
「mammy・・・」

首を左右に振るだけで俺にはひと言も発しない。
そして出てくる言葉は全て英語。
さすがに強烈なボディブローを受けた感じがした。
もしかしたら・・・と予想していた展開だった。
この状況に苦笑しながらつくしが翼に問いかける。

「何恥ずかしがってんの」
「That's not true!!」(違うもん)
「日本語で話しなさい」

翼はひと言言って、つくしの履いてるワイドパンツを引っ張る。
さすがの俺も帰国早々、こいつを叱りたくねぇ。
けど・・・仕方ねぇか。
屈んでいた体を立ち上がらせたが、もう一度翼の前で屈む。
つくしの後ろに隠れていた翼の手を取り、俺の前に立たせた。
ジッと翼を見て、名を呼ぶ。

「翼」
「・・・・」
「翼、今は英語の勉強の時間か?」
「・・・・」
「違ぇよな?どうしてつくしの言うことを聞かない」

俺に叱られてるのがわかったのか、翼はデカい目に涙いっぱい溜めはじめやがった。
ウチじゃ翼を叱るのはいつもつくし。
それをかばってやるのが俺。
けど極たまにそれが逆転する。
つくしも俺が翼を叱ってるときは絶対に間には入ってこない。
翼にとってつくしに叱られるより、極たまに俺に叱られる方が怖いらしい。

「つくしを困らせてんじゃねーよ」
「・・・・sorry」
「日本語で言え。何て言うか知ってるよな、翼」
「・・・・ごめん、なさい」
「言えんじゃねーかよ、ちゃんと」

頭をくしゃくしゃっと撫でた。
一瞬ビクッとしたけど、わーわー泣き出すことはなかった。
溜めた涙を拭おうと目に手をやる。

「泣くな、男だろ?」
「ん・・・」
「俺がNYに行ってる間、いい子にしてたか?」
「うん」
「そっか。偉かったな翼」
「ん・・・」

ホントこういうところはつくしにそっくりだぜ、ったく。
頑固なんだからよ・・・。
苦笑交じりにつくしを見た。
つくしもホッと安堵を浮かべてる。
俺は立ち上がって緩めてたネクタイをスルッと取る。
それをつくしに渡して、俺は翼の手を取った。

「玄関に土産が置いてある。取りに行こーぜ翼」
「うん」
「いーなー翼。ママの分も持ってきて」
「うん、わかった」
「グランマとグランパからのもあるぞ」
「ホント?パパ、ホント?」
「ああ」
「早くいこ、パパ。ねー早く」
「ちょい待てって。土産は逃げねーって」

漸くいつもの翼に戻って、俺は翼に早く早くとせっつかれる。
その光景を見てつくしが声をあげて笑う。
あいつ、ついさっきまで俺に叱られてたのは頭からぶっ飛んでるな。
土産を喜ぶのはまだまだガキの証拠。
まっそれもいいか。


翼から伝わるぬくもりが疲れた俺の体の癒しのひとつになってるのは俺だけのヒミツ。












=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
どんなシチュにしようか悩んだんですが、こんなカタチになりました。
結構難産でした。
数行書いては消してを繰り返してしまった(苦笑)
英語表記・・・多分大丈夫だと思うのですが、もっとネイティブ表現があればご一報を。
すぐ変更します(笑)これしか思いつかなかった。
ついに司が叱る場面を書いちゃいました。
こういう司もアリですよね?
そして絶対に子供の前でもつくしをママとは呼ばない。はい、ウチの鉄板(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=



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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
おはようございます。
急きょ仕事が休みになったので、また今日もPC三昧します。
お話の更新嬉しいです。
大人な司がいいですよね(笑)
淋しくてつくしを困らせている翼に、しっかりパパしてる・・・。
でも一番先につくしへのハグアーンドキス(笑)
息子がいてもそこは譲れない・・・(笑)
つくしも嫌がらない。
両親のラブラブな姿を見れる翼は幸せですね。
次も楽しみにしています。
2016/05/02(月) 10:18:40 | URL | みわちゃん [編集]
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2016/05/02(月) 14:57:08 | | [編集]
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2016/05/03(火) 00:19:17 | | [編集]
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