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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
手のひらのぬくもり_5
久しぶりに使い慣れたベッドに腰を下ろす。
ふんわりと洗い立てのシーツの香りとつくしの香りとが俺の鼻腔をくすぐる。
するとつくしがゆっくりと寝室に入ってきた。
俺の足と足の間に立って上から俺を見下ろす。

「翼は寝た?」
「ああ。ベッド入ってすぐ」
「疲れてるのに翼をお風呂に入れてくれてありがとう」
「構わねーよ」

風呂でもずっとテンションの高かった翼。
ガキってすげー。
俺のガキの頃とはえれー違い。
親が揃ってるってのはこうも違うもんなんだなって改めて思う。
いや、つくしの教育の賜物か。

「ちゃんと温まったのか?」
「もちろん」
「悪かったな・・・先に翼と入っちまって」
「ぜーんぜん。ひとりの方がゆっくり入れました」
「強がんじゃねーよ」
「強がってません」

こんなやりとりも久々だ。
1ヶ月離れてたのが昨日のことみたいに感じる。
やっぱりおまえはすげーわ。
一気に俺を天国に押し上げる。

「帰って早々大変だったね」
「ホントだぜ、ったくよぉ。さすがの俺も翼のあれにはちょっとな・・・」
「2~3日前からね、ずっとあの調子だったから参ってたの」
「じゃあ、ちょうどいいタイミングで帰ってきたってわけか」
「そっ、助かっちゃった」

英語を話すのが悪いってんじゃない。
つくしの言うことを聞かないから悪いだけ。
だから叱った。
俺の中じゃつくしは絶対だから。
いくら自分のガキでもダメなもんはダメ。
まぁ・・・つくしにモノでも投げてりゃ、ケツ叩いてたけど。

つくしを立たせたまま話すのもと思い、立ち上がる。
俺はベッドの端に腰を下ろしていたのをベッドに上がってヘッドボードに寄りかかる。
そして、立っていたつくしの腕を掴んで俺の脚の間に座らせた。
俺はヘッドボードに、つくしは俺に寄りかかる格好で話し始めた。
この方がよりつくしを感じられる。

「それよりもびっくりしたでしょ?」
「何が」
「翼が司の顔見てすぐにあたしの後ろに隠れちゃったこと」
「ああ、あれもマジビビッた」
「そうだよね、空気変わったもんね(苦笑)」

俺のこと忘れられたと思った。
いつもならパパと寄ってくるのに・・・違ったからな。
世間の単身赴任してる父親とかは皆こうなんだろうか。

「あれでもあたし、ホッとしたんだよ?」
「ああ?」
「司の顔見て「誰?」って言わなかったから」
「それはそれで結構キツイぞ(苦笑)」
「よくある話なんでしょ?長期出張から帰ったパパに「おじさん誰?」って子供に言われるの」
「マジかよ、それ」
「うん」

今回に限っちゃ、出張は1週間の予定だったんだ。
それが・・・例の如く1ヶ月に伸びた。
それもババァの指示の下のNY監禁、ヨーロッパへの弾丸強行出張、プラス過酷労働を強いられた所為だ。
どんだけ俺を働かせれば気が済むんだよ、あのババァは。
俺もムカツクから誰にも文句付けれねぇように火種は消して、成果は挙げたけど。

「今度、予定より帰国が延びたらババァに直談判しろよ」
「あたしが?」
「そう、おまえが。翼が俺を忘れそうだから帰らせろって」
「えーっ?お母さんに鼻で笑われちゃうよ」
「じゃ親父でもいいぞ」
「それもちょっと・・・」
「なんでだよ」
「だってお父さんってば司が出張に行ったら、代わりに帰国しようかっていつも言ってくるんだもん」
「マジかよ?」
「うっ、うん・・・翼もグランパと遊べると思ってすぐ返事しちゃうし」
「はぁ油断も隙もあったもんじゃねーな」
「翼が可愛いんだよ。でも、毎回あんなにいっぱいお土産頂いちゃっていいのかな?」
「貰っとけ貰っとけ。ついでにもっと高けぇもんねだっとけ」
「それはさすがに・・・」
「翼とおまえにだろ?俺にはモノじゃなく監禁・過酷労働なんだから」
「拗ねてんの?」
「拗ねてなんかねーよ

ババァも親父もアメと鞭を使い分けてるよな。
おまえと孫には「アメ」で、実の息子には「鞭」なんだもんな・・・。
だから俺は今でも反抗期真っ只中なんだっつーの。
そしてくすくす笑うつくしが振り返って俺の頬に手を充ててそっと唇を合わせた。

「拗ねないでってば」
「おまえ、誘ってる?」
「はぁ?誘ってなんかないっつーの!!!」
「仕方ねーな。俺、明日はオフだから思う存分今からヤるか」
「アンタ過酷労働だったんでしょ?疲れてるんでしょ?早く寝なさいよ」
「1日くれー寝なくても死にやしねーよ」
「お母さんに言うわよ?体力有り余ってるみたいだからもっと働かせろって」

いいぜ?
ババァに面と向かって言えるのはどうぜおまえだけなんだし。
それにババァにとっては俺よりもおまえの方が最重要人物なんだしな。
ほら、そんな凄んだってムダだぜ。
俺には逆効果だって教えてやったろ?

向き合ったのをいいことに俺はつくしが着ていたルームウエアをひとつずつ脱がせ始めた。












=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
意外に続いているこちらのシリーズ(笑)
こちらは楽しんで書けました。
いつものやりとりです。
案外、楓さんたちを小出しに出しながらのつかつく会話って
面白く書けちゃうんですよね、私。
まぁそれで長くなってしまうのはご愛嬌ということで。
その場を妄想しながら読んでいただければ幸いです。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
楓さん夫婦も孫バカ過ぎて
翼の夏休みとかに本場アメリカの夢の国とかに
さらって行きそうですよね^^;
でも逆に司は夫婦二人っきりで感謝かもね。
翼の妹とか予定は無いのかなぁ・・・
司の溺愛が半端なさそうな気がするわ~><
つか×つくファミリーで妄想最高!
2016/05/03(火) 16:09:16 | URL | ゆちゃ丸 [編集]
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