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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
手のひらのぬくもり_9
「はぁ・・・気が重い」

今朝の大失態に始まり。
今日はとことんツイてなかった。
元はといえば・・・あのバカの所為だ。
そもそもそんな頻繁に副社長が営業本部のフロアに来るか!?
来ないでしょ、普通。
隣にいた白石くんにはものすごく自分のことのように心配されるし。
青山くんはあたしを笑いに来るし。
緒方さんは何であのバカがフロアに来たことを言ってくれなかったのって鬼気迫る勢いで質問攻めだし。
そしてまとめて3人からはあのバカの人間性?
なんて言うのかな、器の広さを語られて・・・
悪いのはあたし?みたいな雰囲気だったし。
ついでに部長からは頑張ってきなさいって言われるし。
もうサイアク。
就業時間のベルが鳴り、残業時間突入してしまった。
重い重いため息を付いた。

もしかしたら、誰か心優しい友人があのバカから逃がしてくれるかもしれないと思って、携帯の画面をチェックする。
でもそんな時に限って誰からも連絡なんてないんだよね。
類は言わずもがなでフランス。
美作さんは出張で国内。
西門さんは京都でしょ。
滋さんはドバイだし。
一番確率の高い桜子はパーティーだって先週言ってたし。
優紀は仕事中。
やっぱりダメだ、アテニナンテナラナイ。

「内線で怒鳴られる前に行こう」

部長に副社長の元へ行くことを伝えて、トボトボと足取り重く重役フロアへ向かった。
なんか・・・
自分で言うのもなんだけど、ドナドナ・・・。
売られてく小牛みたい。
肩を落としながらEVのボタンを押した。

重役フロアに着いて、受付で西田さんを呼んでもらった。
そして当たり障りのない会話をして執務室に案内される。

「失礼します」

扉をノックして中に入る。
てっきり仕事してるのかと思いきや、司は自分の重厚なデスクにもたれかかってあたしを待ってた。

「よぉ。早かったじゃねーか」

ちょうど胸元からタバコを取り出してライターで火をつけるところだった。
ゆっくりと司の元へ歩いていく。

「ちょっとタバコ・・・吸いすぎ」

デスクの上にある灰皿には吸い終えたタバコが数本。
あたしは司が咥えてるタバコを奪う。
そして元あった箱の中にそれを戻す。

「イライラしてんな・・・おまえ」
「誰のせいよ、誰の!!」
「俺か?つーか、元々おまえがIDカードをウチに落としてったのが悪りぃんだろうが
「それは反省してます。だからってアンタが届けなくたって方法はいくらでもあるでしょうが」
「おまえのもんを他人に触らせたくねぇ」
「アンタね・・・

そんな心の狭いことを。
だってたかが会社のIDカードだよ!?
たまに思うんだよね、コイツの思考回路はどうなってんのかって。

「優紀にでも頼めば良かったじゃない」
「そんなことしてみろ。総二郎に何言われるかわかったもんじゃねー」
「それもそっか」
「な?俺が行って正解だっただろ」
「不正解よ。アンタがいなくなってからすごかったんだからね」
「質問攻めに大量ミスでもしたか?」
「なっ///」

なんでわかるのよ。
スペルミスはするし、掛かってきた電話を間違って切っちゃうし。
印鑑上下逆に押しちゃうし。
いいことなんてひとつもなかった。
アンタの顔がずっとチラついてたからだってことは言いたくない。

「つーか、俺も怒ってんだけど?」
「何でよ」
「俺が行かなきゃメシ食いに行ってたんだろ?白石と」
「あ・・・・まぁ」

だって。
残業出来ないのわかってたし。
久々の同期ごはんだったし。
別にやましいことなんてひとつもないし。

「ふたりっきりじゃないよ?いつものメンバーとだもん」
「だもんじゃねーよ
「いつも食べるだけで飲まないし」
「当たり前だ
「そんなに心配なの?」
「あ!?

類とだったら怒ってても黙認してくれるのに、白石くんとはダメなんだ。
あたしにはよくわからない司の境界線。
だけど、今日のところはあたしが悪いんだし早々に折れることにする。
でなきゃチラッと見えたデスクの上に積まれた書類が減らずに増える一方。
それは彼のハードワークを意味することだから。

「今日はありがと。それとごめん」
「どしたんだよ、急に(苦笑)」
「別に。それより仕事、何を手伝えばいいの?」
「ああ。ここにある決済書類の承認頼むわ。電子承認は終わってる。印鑑はここ」
「わかった。目標は何時終わり?」
「量からして・・・10時くれーか」
「ヤダムリ。あたしのお腹が持たない」
「おまえの腹より俺がおまえ不足で持たねー」

あたしの空腹とあんたの空腹は全然違うんだけど。
司はさっさと終わらせて帰るぞとキーボードをすごい速さで叩き始めた。















=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
司視点で書いてたのですが、しっくりいかず、つくし視点になりました。
司にはもうちょっとイライラさせようと思ったのですが、
そうするとRに行ってしまいそうで・・・。
雰囲気だけでもイライラ中が伝わっていると嬉しく思います。
司視点頑張ってみようかな・・・
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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