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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
小話
「そうだ、言い忘れてたけどよ」
「何を?」
「車、買ったから」
「はぁ~!?」

昨日。
珍しく早く帰ってきたうちのダンナ。
ベッドの背に体を預けて、あたしの髪をいじっている最中。
さらっと言った。

「あのさ・・・お邸に何台もアンタ所有の車あるよね?」
「ああ、あるな」
「それなのに買ったの?」
「ああ」
「・・・・普通さ、買う前に一応相談したりとかしないわけ?」
「寂しかったんか?」
「断じて違う!!!」

寝ていた体を起して抗議してみた。
リネンのいいシーツを引っ張って体を隠すことを忘れずに。
さすがに何も着けずに見せられるほど体に自信ないしね。

「それってもう販売されてんの?」
「いや、予約」
「あっそう・・・」
「邸にクーペボディの車あんだろ限定の。それのオープンボディタイプ」
「ふーん」
「興味ねー声だな」
「実際、全く興味ないもん」
「まっ予約時点で完売品だから、納車楽しみにしておけよ」
「はいはい」
「ただ・・・」
「ただ?何よ」
「類とかぶったんだよな、珍しく」
「どういう意味?」
「類が車買ったっつーから聞いたら、同じやつだった」
「あっそう・・・」
「けど、ボディーカラーは違うからよ」

このボンボンめ。
お邸にある限定の車って、跳ね馬のロゴのだよね?
なんか、考えるだけで卒倒しそうだからもう聞かなかったことにしよう。
あたしはコイツに背を向けてもう一度ベッドに横になった。
その数分後、同じようにベッドに横たわりあたしの腰に廻してきた手をペチっと叩いてみたけど、
その手がどくことはなく知り尽くしているあたしの体に反応するように這っていった。







*****





「牧野さんっ」
「どうしたの?緒方さん」
「青山くんがね、車買おうとしてるの」
「へっ、車?」

すごいリアルなネタ。
そうだよね。
車って高価な買い物だからナイショでするようなものじゃないよね?
今回は緒方さんの味方かな、あたし。
いつものようにお昼休み。
社食で緒方さんの話を聞いてみた。

遠出するのに自分の車が欲しくなったらしい青山くん。
カタログをもらってきて、緒方さんといっしょにボディーカラーとか内装とか相談してたみたい。

「青山くん、こだわりもあるみたいでさ」
「どんな?」
「オーディオとかカーナビとか?内装かな」
「緒方さんはイヤなの?」
「イヤじゃないんだよ。ただね・・・車って高いじゃない」
「そうだね」
「上を見るとキリがないっていうの?それかなぁ」

そうだよね。
その通りだよ、普通の発想。
なのにあのバカは、豆腐買ってきたみたいなノリで車買ったなんて言うんだもん。
そりゃ呆気に取られるわよ普通。

「あたしはよくわからないけど青山くんが選んだ車も高いんでしょう?」
「高いっていうか、よく街で見かける車種かな」
「そうなんだ」
「納車されたら、青山くんの運転で皆で遠出しようね」
「あっ、うん」
「でもさ、男ってなんであんなに外車好きなんだろうね」
「そうなの?」
「うん。コレ見てよ」

緒方さんは持っていたスマホで青山くんが乗りたいって言った車種の車を検索してあたしに見せてくれた。
車を見てもピンとこなかったけど。
書かれている文章を読んでいくうちに昨日のあのバカの言葉とすべてが一致する。
あたしは一気に血の気が引いた。

「いいよなってずっと言ってるんだよ」
「買うとか言った?」
「牧野さんったら~。そんなんあるわけないじゃん。そもそも買えないって」
「えっ?」
「あのね、ちゃんと見て価格!2億弱だよ2億弱。そりゃ宝くじでも当たったら買えるかもしんないけど」
「・・・そうだよね」
「そうそう!!」

それから青山くんが話してた乗ってみたい外車の画像を次々と見せてくれる緒方さん。
画像を見てはお邸のガレージを思い出す。
だって・・・
画像の車、カラーは違えどお邸にあるんだもん。
値段を見て卒倒しかけた。
どれも数千万~億単位。
あのバカ、あたしにひと言も相談なしに
バンッとテーブルに両手を付いて立ち上がった。

「ごめん、急用思い出したから先行くね」
「あっ、うん」
「ごめんね、緒方さん」

あたしは社食のある階からあのバカのいるプレジデントオフィスの階までEVで昇る。
そして用もないのに西田さんを呼び出して、あのバカの執務室へ入れてもらった。

「ちょっと!!!」
「どうしたんだよ、血相変えて」
「どうしたんじゃないわよアンタが買ったって言った車!!」
「ああ。それがどうしたんだよ」
「あれ、2億弱するらしいんじゃん」
「そうなんか?」
「はっ?アンタ・・・価格知らずに買ったの?ウソでしょう」
「クライアント向けのプレビューで、気に入ったから買った」
「億だよ億。数百円とかじゃないんだよ?」
「車なんだから数百円なわけねーだろ、おまえバカか?」
「アンタにバカって言われたくない!!」
「じゃ何でそんなに怒ってんだよ。生理前か?」
「違う!!」

生理前だったらもっと怒ってるわよ。
そりゃね、アンタみたいなのがいるから経済回ってるんだけどさ。

「類は考えてモノ買いそうなのに」
「類が何だよ?!
「ううん。別に」
「言っとくけどな、おまえが知らないだけで類の方が俺より持ってる車多いぞ」
「ウソ」
「ウソじゃねーよ」
「とっ、とにかく当分は車買うのはダメだからね!!!」
「つーかおまえ、それ言うためだけにここ来たんか?」

ニヤニヤした顔で問いかけられた。
えっと・・・
あたしもしかしてやらかした?
逃げようとも逃げられない?

「なぁ、腹減った」
「お昼時間だったよね、邪魔してゴメン」
「ちげーよ」

あたしは腕を掴まれた拍子に抱きしめられ。
きっちり唇を奪われた。

抵抗することさえ問答無用だと言わんばかりにあたしを求めていった。
西田さんもわかってるなら助けてくれてもいいじゃない!!















=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
時間を見つけて、小話のタイトルを考えますね。
これはヤフトピに上がってた跳ね馬ロゴの超高級車(ご存知ですよね)が
オープン発表前に予約完売っていう記事を読んで思いつきました。
きっと司の場合は絶対つくしには相談しない、価格も気にしないだろうと(苦笑)
類に至っては、気に入ったから買う→すぐ飽きる→次、また買うの繰り返しかなと思いました(苦笑)
でもつくしは類のことはそんな風に思ってないので、司とは違うと信じてるっぽいし(苦笑)
二次って面白いですね。
そして。
青山くんたちが乗りたい車のほとんどがF4宅にある設定です。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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