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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
天使と悪魔
「おい西田、このサマリは誰がやった!?」

西田をひと睨みして問いかける。
今日の俺はいつも以上に気が立ってる。
っつーか昨日からすこぶる機嫌が悪い。

「営業本部の者数名が対応したはずです」
「フランス語の原文読んでる方がマシだぜ!!」
「申し訳ありません。再度すぐに対応し直させます」
「それからこの案件・・・まだチンタラやってんのかよ!?」

言い始めたらキリがねぇ。
どいつもこいつも使えねぇ奴らだぜ。
ババァが取ってきた仕事に少しでも穴開けてみろ、どんだけしわ寄せがこっちに来るか・・・。

「俺が今言った類のもんって、営業本部の管轄だよな!?」
「さようです」
「なら・・・あっち出向いて直接言うわ」
「はっ!?まさか、副社長自ら営業本部のフロアへ行かれるのですか?」
「不意打ちでもすりゃ、ちったぁ気が締まるんじゃねーの!?」
「・・・・わかりました。早急に対応いたします」

副社長の俺が自分のフィスや役員フロアの会議室とは違ったとこに出向くのもそうそうない。
本来なら向こうから俺のとこに出向いてきやがる。
それも今の俺にはうっとおしいからな。
イライラが募る。
NYに居た頃を思い出すぜ。
まぁ、モノに当たらないだけマシだ・・・。

言うが否や、俺は西田を連れて営業本部のフロアへ向かう。
俺が一歩踏み入れた瞬間、一気に視線が集中した。
そして、例外がひとり。
牧野だ。
アイツだけは周りと違って顔色が違った。
昨日の落とし前はつけてやるぜ?!
部長代理んとこまで行くと、やつは立ち上がり俺をイスに座るよう促した。
イスに座って例のサマリを机に放り投げた。

「ふっ副社長?!あの・・・」
「このサマリ、全く話になんねぇ。プロジェクトの詳細意図わかってんのか!?」
「もっ申し訳ございません」
「今日、これを題材にして会議することも知ってんだよな!?」
「もちろんです。すぐに再度修正するように指示します」
「使えねぇ奴らに何度指示しても意味ねぇ。ここにフランス語出来るヤツ居んだろ!?」
「いえ、今このフロアにそのような者は・・・」

コイツ、すっかり牧野のこと忘れてやがんな。
おもしれぇ・・・
西田をチラリと見た。
西田は何食わぬ顔して横に立ってる。

「居るはずだろ?なぁ、西田」
「副社長・・・よろしいんですか?」
「言いも悪いもねぇよ。牧野、呼べ」
「あの、牧野ですか?彼女、語学は・・・それにこのような難しい案件は荷が重いかと・・・」
「何度も言わせるな」

部長代理をひと睨みすると、すぐに牧野を呼ぶ。
牧野はピクッと肩を上げてから、急いで俺の前に立った。

「牧野、今からこの原文の案件をまとめろ。出来るよな?(類に教えてもらった)フランス語なんだし。」
「(類は関係ないっちゅーの)ですが・・・」
「ですがもへったくれもねー。チンタラしてるとそれだけ時間が無くなるぜ?」
「・・・わかりました。やってみます」
「じゃ、そこの会議室行くぞ。説明する」

俺は、部長代理を見ることもせず牧野を引き連れて営業が打合せに使用する会議室に入った。
ブラインドを全て閉めてドアにカギをかける。
すぐ傍にあったイスに足組みをして座った。
昨日の弁明をさせてやんよ。

「ちょっと!!どういうことよ!?」
「どうもこうもねー。仕事だ仕事」
「横暴!!新卒のペーペーにさせる仕事じゃないでしょ!?」
「こんなん、朝メシ前だろ?フランス語を日本語にまとめるだけだ」
「だけど!」
「類に教えてもらったフランス語だろ?出来んじゃねーの?」

類にってところを強調して言ってやる。
今、類って言葉は俺のブラックワードだかんな。

「類は関係ないでしょ!?」
「じゃ、何で類とのことを隠す?昨日メシ食ってたんじゃねーの?」
「別に隠したわけじゃないし。昨日は類が連絡くれて、ご飯に誘ってくれただけ。アンタは会食だって言ってたから」
「それを隠してるっつーんだよ。悪いことしてねーなら言えるだろ?」
「帰ったら言うつもりだったわよ」
「へぇー。じゃなんで俺が言うまで黙ってた?」
「それは・・・」
「類からなんて聞きたくねーよ」
「ごめん」
「・・・・次はねーからな」

俺も甘くなったよな。
言いたいことは山のようにあるけど、そいつを言っちまうと平行線から抜け出せねーのを知ってる。
俺も牧野も頑固だから仕方ねーけど、今回は俺が折れてやんよ。

「とりあえずこの仕事と夜、俺に詫びいれることでチャラだ」
「はぁ!?ズルイ」
「テメーが言えたギリじゃねーだろ?」
「うっ・・・」
「っつーことでここで篭って仕事するぜ。俺とふたりっきり、嬉しいだろ」
「嬉しくない!!!」

さっきとは打って変った牧野の真っ赤な顔。
別に、ここで取って食うわけじゃねーし。


さて、俺の楽しい時間が始まる。覚悟しとけよ、牧野♪


=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
意外にも長くなってしまったSS。
司ならではの特権を少し書いてみました。
きっと部長代理は震え上がり、周りの社員は固唾を呑み、
結局つかxつくに振り回されてるだけだったり(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=






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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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