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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
wish_10
西門に認められ、松岡のご両親にも了承を貰ってすぐさま籍を入れた。
そしてその後すぐに母子手帳も交付して貰った。
もし。
もしこんなに上手くいかなかったのならば「西門優紀」ではなく「松岡優紀」で交付されていたそれ。
一度交付されてしまえば変更は効かない。
まぁ司ならなんとかしそうなもんだけど。
さすがに常識を持ってる俺とすれば出来ないことだ。
だから二重の嬉しさだったりする。

「西門優紀さん、これから一生よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします。西門総二郎さん」

エスコートして区役所を出た後に言った最初の言葉。
そしてそれに答えるように返してくれた優紀の言葉。
司が牧野を手放せなかったように俺も優紀を手放せなかった。
そしてそれは俺の幸せを表すベクトルだ。
時間さえあれば、式だけは西門の慣例を気にせず2人で色々と決めれたのに。
司のところと同じように。
それを優紀にはさせてあげられず申し訳ないと思う。
順番を逆にした俺の所為だ。
だからせめてもと、サプライズで式をあげることにした。
今ならまだ腹も出てないから普段のサイズでドレスを着せてやれる。

「優紀、ちょっと遠回りして帰ろう」

それだけ言って俺たちはメープルに向かった。
西門の権力を総動員して依頼した優紀のドレス。
優紀に似合うものをと俺が見立てた。
男の俺は今日はオマケだ。
優紀を控え室に連れて行き、掛かっているドレスの前まで連れて行く。

「どうしたの、これ…」
「ん、サプライズってやつ?どうしても俺が優紀にドレス着せたかったんだよな」
「そんな…」
「今なら体型も変わってないだろ?優紀と俺と腹の中の子と一緒に式あげよう」
「ありがとう。嬉しい」
「普通なら優紀の希望で作ってやりたかったんだけど…ごめんな」
「ううん私、こんなのが着たかったの」

式なんて、男より女がメインなのに。
優紀は自分ではなく俺の隣に立って釣り合うドレスが着たいと前々から言ってた。
よく女性誌の特集で組まれた結婚のなんとやらってやつ。
それを見ては想いを馳せてたんだろうと思う。
でもあくまで自分よりも俺を優先する。
この色のものは似合わないねとか…。
だから本当に自分はシンプルでいいんだと。
ゴテゴテとしたデザインは好まないと。
それが本心なのかと聞かれれば、答えはハーフアンドハーフだ。
きっと相手が俺じゃけりゃ、もっと可愛らしいプリンセスのようなドレスを選んだはず。
でも優紀の隣に立つのは俺。
だから用意したドレスも本当にシンプルなもの。

準備を終えて、親族と言っても西門と松岡双方の家族と友人。
本当に極々身内のみの簡単な式。
本心は俺がドレス姿の優紀を見せたくなかっただけ。

「総二郎が司化してきた」
「確かにな。しかも結構似てるよな、総二郎と司って」
「猛獣がまた増えるの?あきら…ちゃんと相手してやりなよ」
「それこそ俺には無理だ。司には牧野、総二郎には優紀ちゃんがいるから大丈夫だろ」
「牧野ならいつでも貰い受けるけど?あきらは牧野の親友でいいじゃん」
「類…」

そんなやりとりが遠くから聞こえた。
反論したいけど今日だけは言わせておいてやる。
めでたい日だからな。

お義父さんとバージンロードを歩いてきた優紀を貰う受け、そして俺は神に誓った。










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この回を書きたくて始めたお話。
総二郎ってなんだかんだと優紀の尻に敷かれてるよねって。
そんな総二郎が表せていたら嬉しいな。
きっと、相手が総二郎じゃなかったのなら、
ものすごくふわふわした可愛らしいラインのドレスを選んでいたような気がします。
でもお相手総二郎。
だからゴテゴテラインのものじゃないものを選びました。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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