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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ホンネとタテマエ
電車の吊り広告には毎週末発売される週刊誌。
金曜日なのに、少しだけ残業しての帰り最中。
目にしたくない名前がスクープ写真とともに飛び込んできた。


”道明寺司(23)NYメープルでお忍び愛”


今月頭からNYに行った(戻った?)道明寺。
連絡があったのは先週1度きり。
会議だの、レセプションパーティーだの会食だのとクソ忙しいと言っていた。
分刻みのスケジュールの合間を見て連絡をくれたアイツ。
日本とNYの時差-13時間。
まぁ遠距離恋愛していた頃よりかは時間の配分を上手く出来るようにはなったけど、如何せんまだまだだ。

最寄の駅を降りて、コンビニに入る。
そして雑誌コーナーで例の雑誌を見つけて、ページを開けた。

「何、コレ!?」

普段、笑うことなどしないアイツが笑って女性をエスコート。
腰を抱く右手の薬指にはリングらしきものが嵌まっていた。
無償に腹が立って中身を読むこともせずバンと雑誌を閉じた。
けれど、気になるのも事実な訳で・・・
結局道明寺が写っていた週刊誌とヤケ食いに匹敵するスイーツを買って帰った。

ダイニングテーブルにコンビニ袋をバサッと置く。
そして熱いシャワーを浴びて頭をすっきりさせる。
椿お姉さんからお土産で頂いた肌触りのいいコットン生地のキャミソールとショーパン。
備え付けの鏡で横に向いた自分の体型を見る。

「はは・・・全然比べ物にならないっつーの(苦笑)」

写真に写っていたヒトはやっぱりボン・キュ・ボンのスレンダーな女性なわけで。
かといってあたしは昔よりかは成長したけど、ほぼまっ平らな幼児体型。
完敗。
雑誌を抜き取ってリビングのローテーブルに置いた。
表紙をジッと凝視する。
見たところでアイツが戻ってくるわけないじゃん。

「なんか・・・疲れちゃった」

色んな意味で・・・。
気後れしたカウチソファも今ではお気に入りのひとつで、そこに三角座りしてたけど、ころんと寝そべって目を閉じる。
浮かび上がるのは、道明寺の顔。
ものすごくお似合いなふたり。
どんどん切なく悲しくなった。



「あれ?今、何時・・・」

ふと目が覚める。
サイドテーブルに置かれた時計を見ると午前2時半。
リビングにいた気がするけど、あたしちゃんとベッドまで歩いたんだ・・・えらいなあたしとボーッとした頭で思う。
すると寝室のドアがカチャっと音を立てないようにゆっくりと開いた。

「起きたんか?」
「えっ・・・」
「テメー、寝るときはちゃんとベッド行けって何回言ったらわかんだよ」
「あの・・・なんで!?」
「極秘帰国して、ウチ戻ったらリビングで眠りこけていやがって。マジ、ビビッた」

バスローブをまとい、ストレートになった髪をバスタオルで拭きながらベッドに腰掛ける道明寺。
そっと右手があたしの頬を撫でた。
雑誌で見つけた右手にあった指輪は今日は見当たらない。
貴金属特有の冷たさは感じなかった。
そして道明寺はあたしの唇に自分のをそっと合わせて、それからむさぼるように舌を絡め合う。

「ん・・・ちょっ」

それだけ言うのがやっとで・・・
あたしは起していた上半身をいとも簡単にベッドに逆戻り。
道明寺に組み敷かれる形になった。
道明寺は唇から首筋、鎖骨と徐々に唇を這わせる。
器用にキャミの下に左手をもぐりこませ、あたしの胸を揉んだ。

「ちょぉ・・ヤだってば!!」
「体はそんなこと言ってねーけど?!」
「止めてってば」

足をバタつかせても185cmある道明寺には太刀打ちなんてむり。
あのスクープ写真を見た後だからなかったことには思えない。
もう一度キスされそうになったので、顔を横に背けた。

「・・・・・・・他の女-ヒト-抱いた手で触るな
「牧野?」
もうやだ・・・・

ほら・・・
いつもは仕事以外じゃ”つくし”って呼ぶのに”牧野”だし。

「言いたいことがあるならちゃんと言え。隠し事すんな」
「・・・・・・そんなんナイ」
「テメー、いい加減にしろよ?」

上半身を起された。
道明寺はじっとあたしを凝視する。
けど、あたしは目を合わせられなくて横を向く。
これじゃ堂々巡りだ。
気の短い道明寺は怒りを抑えてるのは百も承知。
言うのさえ嫌で、小声になる。

パーティ・・・エスコート
「パーティー?エスコート?ああ、アレか」
「アレかって・・・珍しいじゃん、アンタがエスコートなんて」
「姉ちゃんのダンナの妹だし、身内をエスコートもないだろ」
「み・・うち?じゃあ、右手の指輪は何よ?」
「ジュエリーのオープニングセレモニーだったからな」

道明寺の言い分はこうだ。
ジュエリーのパーティーに出席しなきゃなんなくて、同伴が必須条件。
お姉さんたちも呼ばれていたらしいんだけど都合がつかなくて急遽ダンナさまの妹さんがピンチヒッター。
身内同士でパーティーに出席したらしい。
指輪もそのブランドのものを着用して華を添えたらしかった。

「でも!!ホテル・・・」
「ああ。体調悪ぃのに、スポットライト浴びたらめまいがしたとか言って部屋まで送った」
「・・・・・・・・」
「どの道、おまえ以外の女には勃たたねーから安心しろ」
「何、言って///」

道明寺がフッと笑う。
チュッと音を立てて唇にキスをした。
もう一度最初からだとでも言うように・・・唇に頬に額に、首筋へと唇を這わせる。
鎖骨ラインの見えないところをキツく吸われたのが合図だった。

「ホンネは寂しい、タテマエは平気。天邪鬼だよなおまえは」
「アンタに言われたくない!!」
「まっ、どうせ肩肘張ってられんのも今のうちだし?(苦笑)」
「ちょ///」
「思う存分、俺を堪能しろ”つくし”」


真っ白だった肌が一気に真っ赤になった瞬間だった。
疲れを知らない道明寺は、今宵幾度となくあたしを翻弄させた。








-おまけ-
「NY土産、やるよ」
「ん、何?」
「今、NYでVIPたちが話題にしてるジュエリー(指輪)」
「ちょっ!仕事」
「別に嵌めてたって仕事は出来んだろ?」
「うっ・・・」
「ソレ。嵌めたヤツと幸せになれるっつー、なんか謂れがあるらしいぜ(笑)」




=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
一度書いたのに、ヲバカなことして削除してしまい再度書き直し(苦笑)
初めと違う内容になったけど、これはこれで気に入っています。
多少・・・R?要素入っていますがPWは不要と判断しました。
そして。
オマケはつくしを疲れ果てさせた”詫びのお品”的な感じです。
意外とVIPの流行ものに飛びつきそうなので、ウチの道明寺さん(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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