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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
the star festival_1
「幸せそうに寝やがって…」

隣でスヤスヤと幸せそうに眠るつくし。
サラサラの黒髪にそっと触れ、そして耳にかけるように書き上げる。
俺とは違う髪質。
きっと姉ちゃんとも違うであろうこの髪。
腕枕をしてる左手がほんの少し痺れてくるのも心地良さを覚える。
チラッと見えた左の薬指に嵌っているマリッジリング。
マリッジには見えないデザインのもの。
クオリティは世界最高レベル。
気付いていないのは本人のみ。

「ん…」

起こさないようにそっと俺の方に体を寄せる。
そしてガキにするように背中をゆっくりと撫でる。
コイツの肌も透き通る白さも何もかもが愛おしいと思う。
好きになることはあっても嫌いになることなんてない。
俗に言う「余所見」は俺にはありえねぇ。

「……ね、ないの?」
「起きたんか?」
「ん……」

大きな瞳をパチパチと瞬きさせて焦点を合わせる。
数回したのに、俺と視線があった。

「どした?いつも朝までぐっすりなのに」
「うん…目、覚めた、かな」
「久々で足りなかったんか?」
「違うよ…」
「そりゃ残念だな。リベンジしてやろうか?」
「いい、いらない、ムリ」
「なんでだよ。俺の誘いを断るなんてもったいねぇだろ」
「全然大丈夫」
「おまえなぁ…」

覚醒しきってはいないんだろう。
話しては目を閉じるの繰り返し。
疲れさせたのはわかってるけど、好きな女を目の前にして行為は止まらない。
手加減ってもんをしらねぇ俺も俺だけど。
昔よりは多少マシにはなったと思う。
それに俺からの誘いなら普通は喜ぶんじゃねーのかよ。
まぁそれがおまえなんだろうけど。

「なぁ」
「ん?」
「月曜からの出張、同行しろよ」
「ん……ムリ」
「ムリじゃねーって。NY本社だし知らねぇとこじゃねーじゃん」
「し、ごとしていいなら、いく」
「あ?」
「だからぁ…しごと」
「却下」

当たり前だろ。
ゆっくり過ごせって言ったって、バタバタ動き回ってるんだからよ。
それにおまえが仕事したら、俺の気が休まらねぇ。
男が放っておかねぇだろうが。
気付いてねぇのはお前だけなんだぜ?
でもどうせどっかのタイミングで首を縦に振らざる得ないんだ。
ならもう少しだけ俺のわがまま通させろ。

「やっぱリベンジさせろ」
「………マジ?」
「おまえにウソ言ってどうすんだよ」
「今度にしない?」
「そんな目で見んな。余計俺を煽るだけだぞ」
「…彦星ってこんなオレ様だっけ?」
「あ?ひこぼし?」
「ほら、明日は七夕でしょ?」
「あいつは年に1回、確実に女に会えんだろ?俺は違ったかんな。だから時間を無駄にしたくねぇ」
「………」
「こいよ」

俺はこいつの手を引っ張り側に引き寄せた。
再び、濃厚な時間が訪れる。
俺の極上の時間。

俺の願いごとが叶う時間が始まる。









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七夕なお話?と思いながらも、イベントにあやからせていただきました。
てっぱんなつかつくネタですかね。
忙しさに一区切り出来たので見切り発車ですがお付き合いください。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2018/07/07(土) 08:44:03 | | [編集]
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