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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
B・U・T
「西田、ちょっと出てくるわ」
「副社長…司様?」

西田の声が遠くで聞こえるが、関係ないとばかりに俺は執務室を出て専用EVに乗った。
今朝、出掛ける際にいらねーことを言ってアイツを怒らせた。
普段なら俺はムシ。
アイツはあたふたするか黙りこくって最後に謝るか。
どっちか。
なのに、さすがの俺も今回は言い過ぎたって思う。
だからなのか、普段なら仕事には全く影響なんてださねぇのに、今日はポカミスばっかだ。
既読メールをフォルダに移動させるつもりが削除したり、サインする書類にコーヒーこぼしたり。
ありえねぇミスの連発。
さすがに自分でも苦笑しかできず、席を立った。

営業部があるフロアの一角。
しかもウチの、道明寺ホールディングスの花形部署である営業本部。
そこにアイツは所属してる。
俺が足を踏み入れると一気に周りがざわついた。
俺は全く気にすることなく、牧野が普段使ってるデスクに向かい、その席に座る。

「牧野は?」
「あっ、まっ牧野さんですか?」
「ああ」
「牧野さんなら席外しです。すぐに戻ると思います」
「あっ、そう…」

パソコンの横に置かれたマグカップ。
そこには淹れたてのコーヒー。
俺は自然にそのまぐかに手を伸ばして、口を付けた。

「ブルマンか…」

ニヤっと笑みが溢れる。
ふた口口を付けて飲んだ後、アイツの気を感じた。

「えっ?」
「よぉ、牧野」
「あっ、おはようございます…」
「ああ、これ…うめぇな。今度俺にも淹れてくれ」
「へっ?」

俺は牧野のマグカップを目の前に上げる。
そして、もう一口口を付けた。

「あのそれ…あたしの」
「知ってる」
「なにしに来られたんですか?」
「気分転換ってやつか?」
「はぁ⁈西田さ…部長が探しておられるかと思いますけど」
「西田?アイツにはちゃんと言ってきた」
「……」
「牧野、悪かった」
「……!!!ちょっと、どうしたのよ」
「いや今朝、言い過ぎたと思ってよ」

俺は組んでいた足を床につけた。
そして足の間で両手を組見合わせた。
視線は下を向いていたがゆっくりと顔を挙上げた。
そして周りには聞かれたくない内容だったからフランス語で問いかけた。
俺がフランス語だからアイツもフランス語で返す。

「類とメシ行くんだろ?」
「いや…、うん」
「行ってきていいぞ。その代わり終わったら連絡しろよ」
「どうしたの?」
「ちょっとな。朝は言い過ぎたと思ってよ」
「あんたでも謝ることあるんだね…」
「俺をなんだと思ってんだ」
「猛獣?バカ司?」
「おまえなぁ…まぁいいわ」
「ねぇ…ありがとう」
「おぅ」

俺はゆっくりと腰を上る。
この流れならキスしたいくれーだけど、会社の中だからぐっと我慢した。

「そこまで送ります」
「ああ、頼むわ」

俺も牧野も気分上々でEVまで揃って歩く。
EVに乗り込むタイミングで牧野を引き寄せ、そして今朝出来なかったキスをした。

「ちょ、何すんのよ?」
「今朝出来なかっただろ?だから今した」
「ここ会社!何考えてんのよ!」
「おまえのことだろ?今日は早く帰るようにすっからよいっしょにメシ食おうぜ」
「うん…期待しないで待っとく」
「そこは期待しろ」
「なら西田さん困らせないように早く戻りなよ」
「ああ、じゃ後でな」

俺は牧野と別れ、約束を守るために執務室に戻る。
アイツ、席戻ったら周りから質問攻めなんじゃね?
まぁそれは俺の管轄外だしいいだろ。

外は猛暑だが、アイツとのメシのためにひと頑張りするとすっか。









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ふと、仕事最中に浮かんだケンカの後の仲直りネタ。
結局は、この司はつくしの尻に敷かれてるパターンです。
類曰く「虚勢張っても勝ち目なんてないでしょ。諦めたら?」
って感じです。
ことの始まりは類と食事に行くといったつくしが司の逆鱗に触れた感じかな。
猛暑だわ、台風来てるわで不安定な天気ですね。
体調崩さないようになさってくださいね
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2018/07/26(木) 11:21:40 | | [編集]
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