更新が滞ってしまってすみません。
お仕事が忙しくて…書く時間を捻出できませんでした。
お仕事が忙しくて…書く時間を捻出できませんでした。
「ママっ!」
「翼?」
さっきまで司と一緒にいたはずなのに、翼はあたしを目掛けて走ってくる。
対照的に遠くから彼が翼の浮き輪を持ってゆっくりと優雅に歩いてくる。
あたしは翼を抱きとめやすいようにしゃがんで翼を受け留める。
「ママ!このおじちゃんダレ?」
「翼、おじちゃんじゃなくてお兄さんね」
「違うよ!お兄ちゃんは類くんみたいな人を言うんだよ。だからこの人達はおじちゃん」
「翼?」
翼があたしに抱きつく。
もう。
20代の人たちをおじちゃんって…
さっき声掛けられて、断ったのにしつこいから困っていたけど。
でも、翼のいおじちゃん発言はいいものじゃない。
「本当に子持ちなんだ?」
「だから言ってるでしょ?他当たってって」
「でも子どもを旦那に任せて俺らと少しお話しようよ」
「困りますってば」
「いいじゃん。そんなすぐ断らなくってもさ」
さっきから本当に困ってるんだって。
翼が来てくれたのに。
全然諦めてくれないんだもん。
「ねぇママ」
「何?翼」
「パパにママが困ってるって言っていい?」
「翼⁈」
「だってママ、悲しそうなお顔してるもん。きっとパパがこのおじちゃんたちをやっつけてくれるよ」
いや…
そうなんだけどね?
でもね。
ちょっと違うのよ?
翼が言うやっつけると、パパが言うやっつけるって。
きっとね、いや多分だけど。
パパが、司がいうやっつけるっていうのは、社会的抹殺?なんじゃないかなぁって。
だからね。
あんまりおおごとにはしたくないのよ。
だって、ちょっと声かけられただけでしょ?
後味悪いじゃない。
甘いかもしれないけどさ。
「またママに抱いてもらってんのか?」
「うん!いいでしょ」
「良くねーって。ほらこっち来い」
あたしは翼を司に抱き渡す。
翼も司の広い胸に満足なのか、あたしよりも安定して抱かれてる。
ちょっと悔しいな。
「それより、コイツら誰だ?知り合いか?」
「ううん、知らない人よ」
「ナンパだろ?」
「違っ」
「違わねー。だからキョトキョトすんなって言ってんだろ?」
「あたしが悪いわけじゃないもん」
「ねぇパパ。パパがこのおじちゃんやっつける?」
「おういいぞ。翼はどうしてほしい?」
「んーとね。ここは暑いから…寒いとこ?」
「おっ、いいな極寒。それかババァに引き渡すか?」
「グランマ?ねぇパパ、グランパも喜ぶ?あっ、西田のおじちゃんは?」
翼…。
もうそれくらいにしておこう?
彼らも司の登場で動けないみたいだし。
司が来たと同時に睨みつけるから呆然と立っちゃってるし。
「翼、西田はダメだ。俺が帰れねぇ」
「そうなの?ならパパが教えてあげれば?」
「もっとダメだな」
「なんで?」
「そんなことすりゃ、ママと仲良く出来ねぇ」
「それはヤダ」
「だろ?ママとパパが仲良くしてる方がいいだろ?」
「うん。パパと仲良くしてるママ好きだもん」
「つーわけでおまえら、俺の女に手出しやがって」
「ヒェ…あの、その…」
「俺をこれ以上怒らせる前にさっさと失せろ」
司の睨みと一言で彼らは体を翻してこの場から逃げて行った。
そして次、あたしは司に睨まれた。
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おまたせしてしまい申し訳ありませんでした。
ナンパ場面をもっと書こうと当初は思っていたのですが、結局出来ませんでした。
司と翼の独壇場。
パパと仲良くするママ。
次の日の朝に見るママは翼から見てキラキラしてるんじゃないかな。
miru
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