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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ドクター_31
ホテルの中にある会場。
俺は翼を抱いてその会場に入る。
俺が一歩中に入った途端に好奇の目が垣間見えた。
翼がいなくてもいつでもどこでも俺という存在は周りからもてはやされてる。
有名にはなりたくなくても知らぬ間に有名になっている。
仕事では特にだ。
俺への評価も、周りを納得させるだけの材料は十二分持ってるし、誰かに頼らなくても道を開ける実力も手に入れた。
そしてどうにかしてお近づきになりたい存在。
道明寺司というある種のブランド。
もちろんF4もしかり。
実力だけを手に入れても好きな女ひとり幸せにできないのなら意味がない。
牧野と別れてからの数年は眼に映る全てのものがグレー一色だった。
でも数日前、グレーから色が付いた。
現実に戻れた。

「翼、絶対に俺から離れるなよ?」
「うん」
「いい子だ」

SPも控えてるから最悪のケースにはならないが、いつ何があるかわからねぇ。
俺ならどうにかなってもこいつは自分を守れねぇ。
それは俺の仕事だ。
何かあってからじゃ遅ぇ。
翼と軽いスキンシップを取っていた矢先、最近頻繁にに娘を勧めてくるバカ親父が現れた。
もちろん娘もいっしょだ。

「これはこれは司くん遅かったじゃないか」
「すみません」

一応向こうが年上だから…
礼は尽くす。
俺が翼を抱いてるのには無関心なんか?
俺は向こうがどう出てくるか頭の中でシュミレーションし相手の言葉を待った。

「今日は娘も連れてきたんだ」
「そうですか…」
「この後、娘と交流を深めたら思ってね」
「……」
「お父様?司さんが困ってしまいますわ」

軽々しく名前呼ぶんじゃねぇよブスと心の中で愚痴る。
顔に出さなくなっただけ大人になった。
というか、NYで鍛えられた。
まじにこのブス、どんだけ厚化粧なんだよ。
それにクセぇし。

「司さんはお子さん好きなんですね」
「……」
「親戚のお子さんをお連れになって、お優しい」
「良かったじゃないか。お前に子どもが出来たら司くんはいい父親になるな」
「そんなお父様…まだそこまでは」
「顔合わせは済んでるんだ。後はお前と司くんのいい話が聞けるかだけだろう」

俺はこのバカ親子の会話を一言も口を挟まずにじっと聞いていた。
チラッと西田を見る。
西田は俺の表情を読み取り頭を下げてスマホのボタンを押した。
こいつら…
元々道明寺グループの傘下に入りたいと懇願していた企業だ。
ウチにとってのメリットなんて無いに等しい。
むしろ負の遺産を受けつくだけだ。
それなら今無くなろうが1年後に無くなろうが結果は同じだ。
無くなるのなら早い方がいい。
このバカ親子の話の最中に翼が俺に話しかけた。

「抱いてる子どもをホテルにでも預けてこれからの話をしようじゃないか、司くん」
「そうですわ。子どもには難しい話ですもの」
「大人の世界に子どもは不要だ」

「ねぇパパ」
「なんだ?」

俺はいつものような冷徹な表情ではなく、甘い顔になる。
そしてその表情をここにいる招待客が見て…騒ついた。
それは俺がこんな場所で心の底から笑ってるから。
しかも幸せそうにだ。

「このおばちゃん、パパのお友達?」
「いや、違うな」
「良かったぁ」

翼は顔の前で手をパチンと合わせる。

「このおばちゃん、みんなの前でお面被ってるでしょ?おじいちゃまが言ってたよ。マナー守らないのはダメだって」
「親父が?」
「うん。お仕事する人がいっぱいいるところに行くときはいい子にしてなさいって」
「そっか」
「そうだよ。だからお面外さなきゃダメでしょ?」

翼のいうお面て…この分厚い化粧のことだよな。
子どもにはそう見えるんか。
笑っちゃいけねぇけど笑っちまう。
子どもの言うことって的を得てるからな。
顔を真っ赤にしてこのバカ親子は口を開いた。
やめときゃいいのに。
恥の上塗りなるだけなのにな。

「司くん。この子の親はどういう躾をしてるんだ?」
「そうですわ司さん。すぐにこの子をどこかにやってください」
「司くん!」
「この子の親は私です。妻が仕事でひとりにさせられないので今日は失礼を承知の上で連れてきました」
「なっ!」

俺はいつもの仕事の顔で言い放ち、終えた途端に表情を和らげて翼の頭を撫でた。
そして右手に抱いていたのを左に抱き変える。
このバカ親子はそれを聞いた途端顔色が変わった。
俺を、そして親父をコケにしやがったのに気付いたんだろう。
これからの報復を楽しめばいい。
思う存分遊んでやるぜ。

俺は翼と目が合いにこりと微笑んだ。









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幸せそいな司で週明けしたいと思います。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2018/12/10(月) 08:21:03 | | [編集]
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2018/12/10(月) 11:10:04 | | [編集]
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