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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ドクター_34
「翼寝たよ」
「そっか」

ケーキを食ってる間、俺は書斎に篭りPCを開け少しだけ仕事をしてた。
ババァから速攻メールが来ていて、怒ってんのかと思ったがどうやら違ったらしい。
俺には手厳しいことを書いていたが、翼には全く真逆のことが書かれていた。
まぁ元々はババァは翼を目に入れても痛くないくれー可愛がってやがるし。
その孫が周りから褒められてるのは、鼻が高いんだろう。
かくいう俺も翼には驚かされっぱなしだ。

「ねぇ…」
「なんだ?」
「翼、パパといっしょにお出かけ出来て嬉しかったんだって」
「そっか」
「うん。それにね」
「ああ」
「パパ、かっこよかったって言ってた」

すっと牧野が俺に近づいて、そっと俺を抱きついた。
俺の首に手を回して。
泣いてるんか?
つーか、泣きたいのは俺の方だっちゅーの。

「翼がよ、パパって言ってくれた」
「うん」
「スゲー嬉しかった」
「うん」

本当なら、生まれた時からいっしょにいるはずだったんだ。
それを俺のせいでふたりっきりにした。
そして急に知った息子の存在。
愛おしくて、可愛くて、守りたい存在。
牧野に対するものとはまた違った感情。

「お出かけするたびにきっと寂しかったんだと思うの」
「何がだ?」
「周りは家族でお出かけしてるでしょ?もちろん片親なんてイマドキ珍しくないんだけど」
「ああ」
「パパに抱っこされてる同年代の子どもを見ちゃうとね、自分もしてほしいって感情を持つから」
「でも翼はわかってる」
「うん。だからそれがね可哀想でさ。あたしのせいで」
「お前のせいじゃなくて俺だろ?」
「ううん、あたしだよ」

牧野はきっとこれを言うために俺に顔を見せたくなかったんだと容易に想像出来た。
自分を責めてる。
俺以上に。

「なぁ牧野」
「なに?」
「俺もお前も自分を責めるのは今日で終わりにしようぜ」
「……」
「おまえが出来ないことは俺がする。俺が出来ないことはお前がする。それで良いんじゃね?」
「うん」
「俺もお前も仕事をに誇りを持ってる。でも翼のことは1番に考えたい。やっと親が揃ったんだ。ゆっくり進もうぜ」
「うん」

俺は牧野の細い腰に手を回して少し力を込めた。
相変わらず細い体。
よく、翼を産めたなと思う。
ゆっくりと牧野が顔を上げた。

「なぁドクター、ドクターに許可もらいたいことがあんだけど?」
「なんでしょう道明寺さん」
「1年くれー、子作りは延期したいが可能か?」

一気に真っ赤になりやがった。
つーか、カマトトぶってんじゃねーよ。
翼ひとり産んでんだろうが。

「はぁ⁈」
「翼とお前と3人の時間を過ごしたい。ダメか?」
「ダメじゃない。というか今妊娠しても逆に困る」
「俺は、何人でも産んでほしい。でも今は翼との時間を大事にしたい」
「仕事セーブするの?」
「いや、今まで通りだ。けど出来るだけ翼との時間を優先する。お前も仕事あんだろ?」
「うん。今回みたいに帰れない時もあるし」
「翼をひとりにはさせたくねーんだ。俺がガキの頃みたいにな」
「でもそれは…」

仕方のないことだってわかってる。
けどそれは大人の都合であって、翼が振り回されることはない。

「ガキは作らねーけど夫婦の営み?はするからな」
「あんたね、言ってて恥ずかしくないの?」
「なんでだよ、大事なことだろうが。あっ、薬は飲むなよ?」
「薬飲むほうがコントロール出来ると思うんだけどな?」
「ダメだ。ナマではすっけどちゃんと外に出す。ヘマはしねーよ」
「どうだか…」
「なら、これから証明してやるよ」

ニヤリと含み笑いをする。
してやったりだ。
お前の最奥地に放ちたいのを今だけ我慢するって言ってんだ。
もう俺から離れられるわけねーだろ。
ドクターなら俺の気持ちくらい診りゃわかるだろうが。

有言実行。
俺は、牧野の首筋に口を這わせた。








==========
ご無沙汰ぶりのドクター。
どこまで書いたか忘れちゃって読み返しました。
あともう1回くらい起承転結の転を作りたいなと。
坊ちゃんが暴走してくれさえすれば話は弾みそうです。
有言実行
司のためにある言葉ですな。
==========

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2019/06/20(木) 14:49:39 | | [編集]
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2019/06/21(金) 01:24:43 | | [編集]
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