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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ドクター_35
「いつ見ても何?この整った無駄のない顔」

なんかムカつく…。
何度見ても慣れないでいる。
まつげも女のあたしより長いし。
くっきり綺麗な二重。
シャープな輪郭。
くちびるだって…綺麗で薄くて。
並みの女優よりも綺麗。
それに何よりこのキメの整った肌。
男なのに…
翼も同じ。
あたしに似てるのは肌の白さだけ。
それ以外はどこからどう見ても道明寺の血筋。
隠してても一瞬見ただけで父親が誰なのか分かっちゃうんだもん。
185と日本人にしちゃ高い身長で、仕事が出来て。
女に不自由なんてしないはずなのに。

「なんであたしだったんだろうね…」
「そんなん考えるまでもねぇだろ?おかしなヤツ」

まだ目は開けてないのに。
腕だけはあたしの体に絡めてきた。

「起きてたの?」
「お前がマジマジと見るから起きた。つーか、そのデケェ独り言で起きないヤツなんていんの?」
「へっ⁈」

あたしの体を引き寄せておでこにキスして起きる気配なし。
時計を見るとまだ6時を過ぎたところ。
確かに起きるのはまだ早い。
部屋の温度が一定の温度に設定されているから心地よい。
そうだからなのか、はたまた昨日の名残なのかは定かじゃないけれど、隣にいるこの男は素っ裸だ。
床にはバスローブが無造作に落ちてる。
あたしはキャミソールを着てるけど。

「今日はオフなんでしょ?ならゆっくり寝てて」
「お前は?」
「あたしもオフだけど、やることいっぱいあるから…」
「なら…ヤろうぜ?朝活?流行ってるんだろ?」
「朝活の意味が違うわよ!」
「いっしょだろ?俺の楽しみ取んなよ」

あたしはなんとか魔の手から抜け出してバスルームに逃げた。
しっかりと鍵を掛けて暖かいシャワーを浴びた。
頭の中がクリアになってく。
そして髪の毛を軽く乾かして寝室に戻る。
すると、翼がベッドの上で跳ねてるのが目に入ってきた。

「翼!ベッドの上で跳ねない!」

あたしの大きな声で翼がビクっとした。
そして着地が悪かったみたいでベッドの上でこけてしまった。
コケた拍子に隣で寝そべってる司に寄りかかってしまった。

「大丈夫か?」
「うん」
「おまえなぁ…朝からデケェ声出すんじゃねーよ」
「あのね!怒る矛先違うでしょ!」
「何がだよ?俺の方に倒れたからいいようなものの、反対側だったら明らかにケガしてんだろうが」
「いや、それよりもベッドの上で飛び跳ねちゃダメでしょ」

司は翼が自分の方に倒れかかってもビクともせずに受け止めてる。
これが男の人なんだよね。
いつ体を鍛えてるのか…
わからないくらい適度な筋肉がついてて。
無駄な贅肉なんてこれっぽっちもないし、燃費いい体だし。
翼もそう。
子どもなのに…ぽっちゃりなんてしてないし。
絶対に道明寺の血の方が牧野の血より勝ってるんだよね。

「俺が起きなかったんだよ。翼が悪りぃわけじゃねぇよ」
「そうなの⁉︎」
「ああ。だから翼を怒るんじゃねーよ」

翼がじっとあたしを見てる。
怒られてるのは理解してるみたいだけど。
急に司が庇ったもんだからどうしていいのかがわからないみたい。

「翼」
「なぁに?」
「ママ、まだ怒ってっから逃げるぞ」
「いいの?」
「良くはねぇけど、ここにいたらまた怒られるからな。風呂行くぞ」
「朝なのに?」
「朝だからだろ?」

司はパッとバスローブを羽織ってベッドから降りる。
そして翼をさらっと抱き上げた。
しかも片手でヒョイっと。いとも簡単に。

「ママ、パパとお風呂行ってくるね」
「翼…」
「なぁに?」
「今、なんつった?」
「ん?」
「だから、さっき何て言ったんだ?」
「お風呂?」
「その前」
「パパ?」

じんわりと心が温まる。
あたしの前ではパパと言う翼。
それを彼本人の前では言わなかった。
でもやっと本人の前で言ってくれた。
あたしは泣きそうになる。
司もニヤっと笑って嬉しそう。
ようやく新しい朝が始まる。










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ちょっとだけほんわか?
相変わらず司の頭の中はヤることだけ(笑)
あれ?総ちゃんみたいだな。
いやいや…翼との楽しい時間です。
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2019/06/27(木) 11:45:51 | | [編集]
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