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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
たまにはこんな日も ①
「おじゃまします」
「どうぞ」

総二郎さんに連れられてきたのは、由緒ある西門邸。
しかも色々な人たちが出入するお部屋ではなくて、その先に続く本宅の方。
茶道表千家のおウチなんだから、外も中も全部が和風だと思っていたけれどそうじゃなかった。
住居部分は洋風と和風が交じり合ったお部屋になってる。
もちろん、総二郎さんのお部屋は洋風のフローリングのお部屋。
初めて入るプライベート空間。
広さも何畳あるの!?ってくらいに広くて・・・驚いてしまう。

「テキトーに座って」
「うん、ありがとう。あっ、そうだ・・・これ」

手土産で持参したお菓子。
家元夫人・・・ううん、おばさまが最近ハマってるとおっしゃっていたもの。
ちょうど売切れになる前に買えて良かったとひと安心したことは記憶に新しい。
もちろん。つくしといっしょに数回、おばさまとお茶をしたことは総二郎さんにはナイショ。

「手ぶらでいいってんのに・・・」
「そんなわけにはいかないわ」

総二郎さんは部屋のドアを開けて、使用人さんにそれを渡す。
その代わりに、お茶のセットを持って部屋に入ってきた。

「まだ緊張してんの?!」
「うん・・・だって総二郎さんのお部屋に通されるとは思わなくて」
「なるほどね。まぁ確かに、この部屋に女入れたの優紀が初めて」
「ウソ!?」
「ホントホント。ウチ、女入れるとウルセーから」

総二郎さんは私の隣に腰を下ろした。
広いベッド、ソファにテレビ。
必要なもの以外は置かない、シンプルなお部屋。

「俺、優紀に対してははじめてのことばっかしてる気がする」
「?」
「本気で付き合ったのも、部屋に入れたのも・・・」
「えっと・・・」
「ああ、まだあったな。高校の時、俺をあっためてくれたのも(笑)」
「ちょ///それは!!!」
「それは、してもらったやつか(笑)」

でも。
あの時、革命を起せたから変われたの。
自分を好きになれて、前に進めたんだよね。

「あの時は大事な存在だとは言ったけど、恋愛対象としては見てなかったし」
「私は最高の思い出をもらったわ」
「今となってはいい思い出ってやつ!?」
「今でもいい思い出よ?」
「俺としちゃ、優紀の“はじめて”もらったから良かったけど」
「もう!!!」

恥ずかしくて居た堪れない。
置いてあったクッションを総二郎さんの顔に目掛けて投げた。
総二郎さんは珍しくキャッチすることなく、顔にヒットさせてしまった。

「ってー」
「ごっ、ごめんなさい」
「俺の顔がブサイクになったらどうしてくれる!?」
「えっと・・・」
「なぁんてね(苦笑)詫びの印に、優紀に何してもらおっかな~」
「ええっ!?」
「簡単なことだから大丈夫。さん付け止めて”総二郎”って呼んでよ」
「えっ!?あの、その・・・」
「それから俺のために、もう一度茶道はじめて?」

出来るでしょ!?って・・・。
そんな顔しないで。
さん付けで呼ばないなんて・・・恥ずかしいんだけど。

「優紀?」
「呼ばなきゃダメ?」
「ダメ」
「本当に?」
「別にいいよ?優紀の愛情がそのくらいだったって思うだけだから(苦笑)」
「そんなこと!!」
「じゃ、呼べるだろ?」
「総・・二郎」
「良く出来ました」

子供みたいに、頭を撫でられる。
キスされるよりものすごく恥ずかしい。
でもなんだろう・・・わからないけど、呼べることが嬉しい。
特別だって思っていい?

「あとね、茶道のことなんだけど・・・」
「昔、かじってたんだし難しいことじゃないと思うけど?」
「実は・・・ナイショで習ってるの」
「はぁ!?どこで!?」
「えっと・・・東条ビルの2階で週1回、初心者コースなんだけど」
「あぁ、小野先生んとこか・・・」

ナイショにしておきたくて。
お稽古のある日は、残業だったり秘書課のミーティングだったりって言ってた。
もう少し自信を持てたら言うつもりだったんだけど。
もういいよね?
総二郎さ・・・総二郎もビックリしてた。
ビックリして、髪を掻き揚げてる。

「ああ、もう!!予想外に驚いた」
「ごめんなさい」
「なら毎週金曜、俺が稽古付けるわ」
「稽古って・・・」
「但し、俺が地方行ったり会食とかでムリな時は内弟子になるけどいい?」
「良いも悪いも・・・私、総二郎さんに教えてもらえるほど」
「総二郎だろ?」
「えっと・・・総二郎に教えてもらえるほど上達してないの」
「それは大丈夫。俺が教えるから」

キレイな笑顔で笑う総二郎。
なんか、面白いおもちゃでも見つけたみたい。
いいのかな?次期家元が私みたいな初心者教えるだなんて・・・。
教える人はいっぱいいるはずなのに。
そして、次期家元に教えてもらいたい人はいっぱいいるはずなのに。

「嬉しいけど・・・」
「けど、何?」
「上手く言えないんだけどね、お稽古することで過密スケジュールになったりしない?」
「それはない」
「本当に?」
「優紀にウソ言わない」

ホッと胸をなでおろした。
すると、隣に座っているのにもっと近づいてきて耳元でそっと囁く。

”これから色々と手取り足取り教えやるから覚悟してろ”って・・・。





=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
35巻を読んでて思いついたネタだったり。
意外にね・・・総二郎って本気になると子供っぽいとこ
あるかな?なんて思ったり。司と同類(苦笑)
それに踊らされるつくしと優紀だったり。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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