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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
たまにはこんな日も ③
家元夫人にノーとは言えず。
開けられた部屋へと、後ろに続いた。
優紀とふたり、家元夫人の前に正座をして座る。
俺を見て、そして優紀を見る。
一瞬、冷たい鋭い視線が俺のと重なり合った。
だけど、すぐにその視線はなくなり穏やかな口調に変わる。

「松岡さん、この前はどうもありがとう。とても美味しかったわ」
「いえ、ご挨拶も出来ず申し訳ありませんでした」
「気になさらないでちょうだい。それはそうと総二郎に師事なさってるの?」
「はい。お言葉に甘えさせていただきました」
「私が言い出しました。言うことなら私に言いつけください」
「ふふ・・・そんな殺気立てなくてもいいわよ」

普段の冷静な家元夫人とは違い、重苦しい雰囲気じゃない。
どうしたんだ!?
何がどうなってるんだ・・・。
意味わかんねー。
そんな態度と表情を出していると、向こうから説明の言葉が口から出た。

「牧野さんを通して、松岡さんと知り合ったのよ」
「牧野と!?」
「ええ。あなたたち、お付き合いしているんでしょう?」
「あの・・・」
「真剣に付き合っています」
「やっぱりね。そうだろうと思ったわ」

正座しているのですら面倒になり胡坐をかく。
優紀を見ると恥ずかしそうに下を向いてる。
心配ないと言い聞かせるように、優紀の右手に自分の左手を置いた。

「最近、あなたのお茶が深みのあるお茶に変わったと評判になっているのご存知?」
「ええ。京都の叔父貴から言われました」
「中身の無かったお茶が変わった。それが全てよ」
「・・・・何が言いてーんだよ」

今まで、家元夫人の前だから・・・
自分を隠していたけれど・・・。
ムリだ、地が出る。

「わからない?松岡さんがあなたを変えたんでしょう?」
「いえ、私は何も・・・」
「お茶のことは家元も気付いてます」
「それで?茶が変わったのを気に、俺らを別れでもさせる?」
「そんな面倒なことしませんよ・・・力になると言っているんです」
「はぁ!?何だよ、ソレ」
「家元はともかく私は、家柄だけがいいお嬢さんはイヤだと言ってるんです。意味はわかりますね」
「それって・・・」
「私の気に入った方じゃなきゃイヤだと言ってるんです。意外に鈍いのね、あなたって」
「お袋!!」
「あら、家元夫人よりは断然そっちの方がいいわ。ねぇ?松岡さん」

拍子抜けした。
あんな風に笑う人だったなんて、知らなかった。
今までは猫被ってたってわけか?!俺もお袋も・・・・。
ってことは・・・
俺ら反対はされてねぇってことだよな。
腐っても母親だったってわけか、この人も。

「今言ったこと、ウソじゃねぇよな?」
「ええ」
「あの、ありがとうございます」

優紀が頭を下げる。
そしてゆっくり頭を上げて、微笑んだ。
それにつられて、お袋も笑顔になる。
牧野の言う、「ありがとう」は魔法の言葉ってのもあながち間違っちゃいねーってことだな。

「そういえばあなたたち・・・これから出かけるのでしょう」
「ああ、メシ食いに」
「ごめんなさい、時間取っちゃったわね」
「いえ。大丈夫ですよ、ね?」
「ああ」
「じぁ松岡さん。またゆっくりいらしてね」
「はい。ありがとうございます」

お袋に見送られ、玄関に向かう。
優紀がここへ来た時よりも格段に今の方が柔らかい雰囲気だった。
きっと、優紀本人もそう感じてると思えた。

「これからはお袋と優紀を取り合いになるんかな?」
「なぁに?」
「いや、こっちのこと・・・」
「変なの」


まぁ、そん時ゃそん時で考えるか・・・



=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
もうちょっと、遊んでた頃の総二郎を
家元夫人につっこませようかと思ったのですが、
文才がなく撃沈しました。
ぬるいかなぁと思ったのですが・・・これもアリかなと。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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