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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
First Love, ever Love_8
インターフォンを鳴らすと少し待ってから玄関のドアがゆっくりと開いた。
優紀の母親が俺の顔を見て…
うっすらと頬を染めた。
そうなるようにと、俺は普段の営業スマイルを顔に出す。

「優紀さんはご在宅ですか?」
「あの…」
「ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。西門総二郎と申します」
「西門さん?」
「はい」

俺は失礼がないようにと名を名乗って頭を下げた。
黒のカジュアルなスーツ。
インナーは白のカットソー。
普段ならジーンズだけど、今日はもしかしたらと思いこれにした。
正解だったな。

「優紀さんの忘れものを届けに来ました」
「すみません…ここじゃなんですからどうぞ」
「いえ…」

断ったけど、優紀の母親は申し訳ないと俺をウチへ招き入れた。
俺は後ろを付いて、優紀がいるリビングへ入る。
一般家庭のウチに入るのは初めてで気持ちが踊る。
牧野ん家は別。

「えっ⁈」

優紀は俺を見るなり驚きを隠せないでいた。
ついさっき別れたばかりだから余計にだ。

「西門さんが優紀の忘れ物を届けに来てくださったの」
「車の中に携帯忘れてたから」

ほらっと俺は優紀に携帯を手渡す。

「ごめんなさい、ありがとう」
「いや、すぐに気付けば良かったんだけど…」
「ううん。ありがとう」

その割には優紀の顔色がさっきと違うな。
何があった?

「西門さん、どうぞ」

優紀の母親がコーヒーを淹れてくる。
テーブルに置いたその先にはクリーニングされた服があり俺の目に留まった。
俺は瞬時に優紀に起こってることを頭をフル回転して考える。
そしてきっとあっているであろう言葉を口に出した。

「アレ…クリーニングにだしたんだ?」
「あっうん」
「言ってくれればウチで出したのに」
「そんな…ダメよ。私が着たのに」
「俺が汚したんだから代わりの服を用意するのは当たり前だろ?」
「えっ…」

少し脚色しようと問題ない。
長年、西門のいやらしい狸重鎮に笑顔を振舞ってきた。
これくらいは俺にとっちゃ朝メシ前だ。
申し訳ないけど、女狐や重鎮、めんどくせぇ後援会の理事より優紀の母親の相手なんて赤子の手をひねるくらい簡単だ。

「お母さんに説明してないのか?」
「うん…まだ」
「ダメじゃん。それは優紀が悪い」

笑いながら俺はもう一度営業スマイルを2人に向けた。
これで半分以上は終わったな。
後少しだ。

「すみません。俺が優紀さんの服を汚してしまったので急遽替えを用意したんです」
「でもこんな高価な服を優紀に?」
「このブランド名を見たら誰でもそう思いますよね。でも違うんですよ」
「何が違うんですか?」
「知り合いがいてサンプルを貰ったんです。ですので…高価でも何でもないんですよ。価格は付かないので」
「そうなんですか?」
「ええ。だから優紀さんを叱らないでください」
「あの…西門さんと優紀って」

優紀の母親が俺に問いかける。
さて、ここからかな。
一気に叩き込む…。
いつになく饒舌な俺、そして間違いなく至って冷静だ。

「ご報告が遅くなってすみません。優紀さんとお付き合いさせていただいています」
「……あの西門さんて、もしかして」
「お母さんっ」
「待って優紀、いいから。申し遅れました西門流次期家元の西門総二郎です」

俺は満面の笑みを浮かべ、優紀の母親にはっきりと意思表示をした。









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きっとね、総二郎たちF4には普通な服でも、優紀やつくしにはハイブランドってあるなって。
人によっちゃブランド=高いって思うので。
もちろん私も。
そこそこ年齢重ねると買うし知るから。
そして普通なクリーニング話を入れてみました。
そりゃ高級ブランドな服は驚きますもん。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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