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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
First Love, ever Love_9
「えっうちの優紀と、ですか?」
「はい」
「西門流って、あの茶道の?」
「はい、表千家茶道西門流です」
「本当ですか?」
「はい」

そりゃ疑うのも無理はないか。
一応、持っていた名刺を渡した。
それは、あきらと共同で展開している事業のもの。
優紀はじっと俺の隣でやり取りを見ている。
母親は驚きの表情で…どうしていいのかがわからないって感じだな。
だけど一気にカタをつけたいし。
するなら今だ。
楽しくなってきた。
こういうのって…
普通ならしどろもどろになるんだろうけど、世間慣れしてるせいか楽しくてしょうがない。

「でもどうして…」
「牧野といっしょにいるときに知り合ったんですよ、な?」
「牧野って、つくしちゃん?」
「うん。つくしって英徳でしょ?それからバイト後もつくしといっしょに送ってもらったりしていたの」
「そうなのね。ありがとうございます西門さん」
「いえ、当たり前のことをしているだけですから。僕も仕事がないときだけなので逆に申し訳ないくらいです」
「あの…何度も失礼なんですけど、本当に優紀と?」
「はい。遊びで付き合うほど僕も暇じゃありません。今は周りに認めてもらうために日々精進しているところです」
「西門さん」

淹れてもらったコーヒーに口を付けた。
普段飲むものとは違う銘柄のコーヒー。
でも、これはこれで美味い。

「美味しいですこれ」
「西門さんが普段飲むのとは違うよ?」
「高いから美味いってのは違うだろ?茶は別だし」
「西門さん、失礼を承知でお聞きするんですけど…」
「何でも答えられることはお話しますよ、な?」

そう言って、優紀を見た。
優紀は真っ赤だし、母親も薄っすらと俺の顔を見て頬を染める。
猫かぶりはお手のもんだけど、これは、また違う部類かな。

「優紀が西門さんの隣に並ぶにはそれ相応の…えっと容姿やお家柄が必要なんじゃ」
「おっしゃるのはごもっともだと思います。ですが家柄が良くても西門に相応しいかと言われればわかりません。確かに旧宮家や旧華族からの申込みは実際多々あります。でも彼女たちは西門のネームバリューが欲しいのであって僕ではありません」
「西門さん…」
「僕は彼女が、優紀さんがいいので」

それだけ言うと極上の笑みを浮かべてそれを母親に向けた。
真っ直ぐに視線を外すことなく。

落ちた…な。

そう直感してから優紀を見た。
優紀は俯いてる。
すると、俺の仕事用の携帯が鳴った。
今日はここまでかな。

「ちょっと失礼します。総二郎です。はい…はい。わかりました。これから向かいます」
「えっと大丈夫?」
「ああ、急な稽古というか、婦人会の集まりに呼ばれただけ。あっ、優紀も来るか?」
「えっいやでも…」
「大丈夫だよ。手前も問題ないし相手は家元夫人の知り合いだから。お母さん、優紀さんをお連れしてもいいですか?」
「えっええ…優紀がいいなら」
「少し遅くなるかもしれませんけど…ちゃんと送り届けますのでご安心ください」
「西門さん、優紀のこと宜しくお願いします」
「もちろんです。こちらこそ急な訪問申し訳ありません」

俺は丁寧なくらい丁寧に頭を下げた。
きっとあきらがいたらずっと呆けてるな。
これでひとつ…松岡の方はクリアした。
優紀の父親とは以前に勤め先の銀行会ってる。
その時に挨拶はしてるし、こっちは家元と同伴だったから恐縮する勢いだったもんなぁ。
俺は立ち上がりもう一度頭を下げた。

顔をあげると優紀の母親はもう恐縮状態で、でも嬉しそうだった。
優紀に逆に急がせる始末だ。
好青年を演じるのはキライじゃない。
幼い頃からの習性だし。
でもこれを機に糧を外してもいいかと思う。
この松岡の両親の前なら、年相応の「西門総二郎」になってもいいかと思う。

俺は、優紀を連れて西門の門をくぐった。









==========
優紀ママ陥落。
そりゃ…極上の西門総二郎の笑顔で落ちない人っている?
あっいた…つくしに滋ちゃんに桜子だ。
品行方正な青年を演じる西門総二郎。
いやぁ笑える
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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