FC2ブログ
SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
超高級物件と超庶民な食べもの
「牧野、おまえ…」

西門さんからの急な電話は今に始まったことじゃないけど。
電話を掛けてきたと思ったら、テレビを付けろと言われた。
言われるがままにテレビを付ける。
そして、ジッとウチのリビングに備え付けられたテレビを見入った。

「何?これ」

NYの豪邸探し?
テレビからは、NYのアッパーイーストサイドにある超高級住宅物件のお部屋紹介が聞こえてくる。
数件…紹介されたあととんでもない画面に目が点になる。

「これからご紹介する物件は…本当の超高級住宅です。但し内装だけの紹介で外観は映しNGです」

そりゃ…ここの超高級物件なら超セレブでしょう。
SPが付いてるとしても、危ないもんね。
そりゃ正しい選択だよ。
そんなことをブツブツいってたあたし。
画面に映し出される部屋を見て愕然とする。
それは知る人ぞ知る世界屈指の御曹司・道明寺司が所有するペントハウスだったから。

「ハァ⁈」

小国家の予算を遥かに超える資産を有し、それでいて容姿端麗。
頭脳明晰(但し日本語は弱い)。
芸能人の〇〇ランキングでは常に上位独占。
芸能人でもないのに常に名前が連ねられてる。
司を筆頭にF3も。

「よく許したなぁこんなの」

司は他人を自分のテリトリーに入れるのを極端に嫌う。
だから余計に珍しい。
このペントハウス自体が道明寺の不動産じゃなかったっけ?

「でもおかしいなぁ。この前買った物がない」

玄関から入って…
リビングに続く長い廊下。
そしてリビングにキッチン。
リポーターの人はもう興奮。
そして、誰もが気になる冷蔵庫の中身チェック。
そして西門さんからの電話。

「牧野…おまえ」
「何よ」
「いくらなんでも納豆はねぇだろ?あの物件に」
「うっさい!」
「それに…おまえ、食べ物に名前書くの止めろよ⁈」
「書いてないわよ」
「さっきチラッと映ったプリンに名前書いてあったぞ、「類」って」
「えっ⁈マジ⁈」
「大マジ。なんでよりにもよって類なんだよ?」
「この前、アイツがいない時にさ類がふらっと来たのよ。NYに来たついでにって」
「そんで⁈」
「類がね、冷蔵庫に自分の食べたいものを入れておく時は名前書くんでしょって言ってさ」
「さすが類だ(笑)」
「でしょ?今食べたらって言ったのに、今はいいって言うから」
「司、知ってんのか?」
「アイツにみつからないように隠したんだけど?」
「おまえ、司にバレないわけねぇだろ」

隠してたのなら…映らないよね。
これってかなりマズイんじゃ。。
どうしよう

「何がどうしようだよ?」
「へっ⁈」
「だから、何焦ってんだよ?おまえ」

司はソファにドシッと構えるように座る。
あたしは…床の上。
司は軽く青筋を立てながら…あたしの腕を引っ張って自分の脚の上にあたしを座らせた。
小さな子どもを自分の脚に跨らせて座らせるように。

「あのさ…」
「何だ?」
「NYのペントハウスの内装紹介にあんた家映ってたよ?」
「俺とおまえのな?」
「ははは…あんた、他人をテリトリーに入れるの嫌いなのになんで?」
「ああ、アレな。もう俺の部屋じゃ ねぇからいいんだよ」
「どういうこと?」
「撮影ん時にはもうモノ運び出す手前だったんだわ。だから許可した」
「じゃ…NYじゃお邸暮らしなの?」

顔を傾けて問いかける。
その仕草に司の頬が薄っすらと紅く染まる。

「バカ言ってんじゃねぇよ。んなわけあるかよ」
「だよね?」
「少し先に親父名義の不動産があってよ。この前の大型プロジェクトを勝ち取ったら譲れって言った」
「脅したの間違いじゃないの?」
「違うぞ。ちゃんと手順踏んだ。親父も半信半疑だったからよ…軽く流してたところを取ったから慌ててやがったな」
「お義父様…大丈夫なの?」
「まだ他にも不動産なんざ山のようにあるんだし問題ねぇだろ」
「で、他人に渡った以前の部屋にカメラを入れたわけね」
「そっ」
「次のお部屋も同じくらいの広さなの?」
「いや…前より広いな」
「聞いたあたしがバカだった」

ガクッと項垂れる。
今、テレビで紹介されてるお部屋だって…ペントハウスなわけで。
住んでいたとはいえ購入しようとするなら30億はくだらない物件だよ?
ほら。
金額聞いてバラエティーの人がびっくりしちゃってるじゃない。

「つーか、類来たんか?」
「へっ、類?なんで?」
「さっき冷蔵庫開けた時に類って名前が見えた」
「見間違いじゃないの?」

一瞬だったでしょ?
そこ、気になるの?

「この俺を騙せると思ってんの?おまえ」
「いえ…」
「じゃ言え。類来たんか?」
「うん。ふらっと?知ってんじゃないの?あんた」
「おまえから言うの待ってた」
「性格悪っ」
「その言葉そっくりそのまま返す!主人がいねぇのに勝手に男を中に入れんじゃねぇよ」
「類でしょ?あんたの親友なんだからいいじゃん」
「よくねぇ」
「もうっ、心狭いんだから」

ネクタイを軽く引っ張ってやった。
引っ張ったからって絞まらないように緩めてる。
あたし以外には本当に手厳しいんだから。
だからちょっとだけ話をはぐらかせてみた。

「お義父さまの持ってる不動産ってちなみに買ったりしたらいくらぐらいなの?」
「親父名義のやつって結構、ハイプライスなんだよな」
「当たり前でしょ。あんたのもよ」
「俺のは普通だろ」

普通で30億より上っておかしいでしょうが。
聞くのが怖いんだけど、想像付かなくて。
でも…あたしの荷物も運び込まれるんでしょ?その新しいお部屋に。

「で、いくらなの?」
「あー、1億3000くれーか」
「安くない?」
「JPじゃねぇよ、ドルだドル」
「へっ?どっドル?」
「ああ、けど…元々親父のだしな。それはそうと部屋の内装は俺が決めたけど…まだ変更可能だしどうするよ」
「それをあたしに言う?」
「まぁ一応言っておかねぇとあとで暴れんだろ?」
「暴れません!」
「まぁいいわ。シンプルに纏めたしよ。気になんなら後で変えりゃいいんだし」

超多忙なのに…マメよね。
相変わらず。

「いちばん拘ったのはマスターベッドルームのベッドだ」
「ふーん」
「だから、次の出張に同伴して確かめようぜ」
「拒否権は?」
「ねぇ」

この司に跨らってる格好…失敗だ。
逃げようにも腰に手を回されてるから逃げられない。
食事なんてこいつは二の次だ。
はぁ…
類のプリン事件で詫び入れろって言われるの決まってるんだから…
今日は大人しくしておこう。

「ねぇ…お風呂にする?それともご飯にする?」

司はあたしを抱き上げて、寝室のドアを思いっきり勢いつけて開けた。
彼の頭の中はきっと春だ。









==========
バラエティ見てて、NYのセレブ物件が流れていて。
思いつきました。
値段は適当。
ググった時に、超セレブ物件1億3000万ドル(JPで140億)って見出しがあったので使いました。
2014年くらいの情報だったからきっと上がってると思いますけど。
司なら国家予算並み以上の資産を所有してるだろうから痛くもない価格なんですよ。
でも司パパならつくしや椿ねぇちゃんのためなら超高級ペントハウスかっちゃいそうです
==========
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2019/02/21(木) 12:15:59 | | [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2019/02/21(木) 14:02:29 | | [編集]
リクエスト
つくしが病気のお話が読みたい
2人はもう社会人で、もうそろそろ結婚というタイミングがいいです!
切ない系で涙流したいです
2019/03/02(土) 03:39:51 | URL | [編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する