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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
きっと大丈夫_1
昔…書いたお話、完結せずにあやふやなまま消してしまったので改めて。









昨日、久々に提携先の爺に呑まされた。
普段からあんま食わねぇから今回に限っては酔いが回りやがった。
ビールから始まって焼酎…何本開けたんだ?
秘蔵の酒とか言ってたな。
帰り際あの爺も足元おぼついてなかったしな。
爺は牧野がいないことに不服だったらしいが、そんなん知ったことか。
邸には帰らずマンションに帰り熱いシャワーを浴びてベッドにダイブした。
牧野は滋んとこで女子会だとかで泊まりだし。

「パパ…」

意識の遠くで声が聞こえた。
声は聞こえちゃいるが体が重くて動かねぇ。
うつ伏せから首だけを横にする。
目を薄っすらと開けてみるが格段おかしなことはなく至って普通。
すると背中に気持ちのいい重さがドシッと感じた。
体を翻して腹の方に視線を向けた。

「パパっ」

年は5才くらいか?
真っ黒な緩いウエーブの髪に真っ白で透けるような肌。
そして目はデカくて…子どもながらにめちゃくちゃ美少女だった。
俺と目が合うなりニコリと微笑んで俺に抱きついた。
俺としたことが一瞬、呆けた。
頭の中でリフレインされるコイツの言葉。

「パパ!」
「パパ⁈…誰のことだよ。つーか、どっから入った?」
「パパっ」
「俺はパパじゃねーっ」

重い頭を起こし体をベッドサイドに預けた。
すると目の前にいるガキは俺の体を跨いで座る。
このガキ、俺が睨んでも全然臆するどころか気にも止めてやがらねぇ。
びくりともしねぇって…。
なんか普段と調子が狂う。

「パパ、杏お腹すいたの」
「杏?」
「パパ?杏のお名前忘れちゃったの?お仕事のし過ぎ?楓ちゃんに言う?」
「楓ちゃん?」
「楓ちゃんは楓ちゃんよ。ばぁばって言ったらダメなのよ」
「ババァだろ…楓ちゃんってたまかよ?」
「じゃ要くんに言う?」
「親父?」
「タマちゃんでもいいよ?杏が言ったげよっか?パパにお休みあげてって?」
「タマって…あのタマか?」
「杏はタマちゃんと仲良しなのよ?」

ふふんと可愛げに言う杏。
つーか、牧野以外女には興味はねぇけど、なんか杏だけは目が離せなかった。
牧野に似てる?
目のデケぇとこは牧野に似てるんじゃね?
それ以外は…姉ちゃん?俺に似てねぇ?
輪郭も眉も口元も…。

「パパ起きて!」

俺の腕をぶらぶらと揺すって俺を起こそうとする。
小さなガキに俺を起こせるとは思ってねぇ。
でも引っ張られて…俺がゆっくりと体を起こした。

「起きた!」
「おぅ」
「パパ、パジャマ着てないの?ママに怒られるよ?」
「そんなんじゃ怒んねぇよ」
「そうなの?ママ怒ると怖いのよ?」

ママって誰だよ?と毒付いてみる。
じっくり見れば見るほど、コイツが言うママは牧野しか考えられねぇ。

「そんなにママは怖いのか?」
「優しいけど怖いのよ。でも杏はママ好き」
「そっか…」

俺は杏を抱き上げて、クローゼットルームに入る。
どっかのブランドのTシャツにジーンズを合わせた。
そして杏と共に陽の光がいっぱい差し込まれたリビングに足を踏み入れる。
キッチンには牧野。
俺と杏を見て牧野は瞬時に固まった。
それを後押しした杏。

「ママ!」

俺と牧野は固まり、杏は嬉しさを体いっぱいに表現して、俺の元から牧野の元へ駆け寄った。










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以前書いたお話のリベンジ版です。
というか、blog再開した時に思わず消してしまったお話のひとつです。
翼で書いてたはずだったんですが、杏にしちゃいました。
思いのほか、杏ちゃんOKと言ってくださる方たくさんいてくださったので。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2019/05/04(土) 17:25:10 | | [編集]
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