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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_1
総x優のお話です。
ドラマ「マイガール」を観て書きたかったお話。
サイトでの総x優設定は、恋人→結婚の流れを軸としているので、このお話はif設定になります。









車を降りると外玄関前に小さな男の子が立っていた。
3~4才くらいの小さい男の子。
きっとお稽古に来た子供ね・・・としか思っていなかった。
けれど・・・
顔を見て驚いた。
その男の子は総二郎の小さい頃に瓜二つだった。
顔を見た途端、気になってしまい声を掛けずにはいられなかった。

「ぼく・・・どうかしたの?ここにご用かしら?」
「パパ、いますか?」
「パパ!?」
「・・・・・・うん」

今にも泣き出しそうなのを我慢して。
その子は応えた。
放っておけばいいのに・・・
なのに今回に限ってはそれはダメな気がして・・・
虫の知らせ?でもあるかのように、心に何か引っ掛かりがあった。

「ここじゃなんだから中に入ってお話しましょう?」
「うん・・・」
「行きましょう」

手を差し出すと、その子は自然と私の手を握り返してくれた。
些細なことなのに・・・
子供特有の暖かさを感じた。
手を差し伸べた時の嬉しそうな顔が小さい頃の・・・
まだ私のことを”お母さん”と呼んでいた頃の総二郎と重なった。

「お靴、脱げるかしら?」
「うん」

この子は自分の靴を脱いで、脱いだ靴をそろえる。
これくらいの年の子はこんなこと、教えないとしないだろうに・・・
しつけが十分すぎるくらい行き届いていた。

「偉いわね」
「ママに教えてもらったの」
「そう・・・」

私も草履を脱いで玄関を上がり、また手を繋いで長い廊下を歩く。
庭にある枯山水や樹木が見えるたび、立ち止まる。
子供には珍しいものだろうとゆっくりと歩幅を合わせて歩いた。
奥にある住居棟。
そのリビングにその子を通した。

「座れるかしら?」
「うん」

答えはしたものの、ソファの高さが背丈の半分くらいだからひとりではムリだわ。
子供と接するのなんて何十年ぶりだからすっかり忘れていた。
ごめんなさいねといいながら、抱き上げてソファに座らせる。
すると内弟子がジュースとお菓子を持ってきた。

「悪いけれど、総二郎を呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
「すぐこちらに来るようにと伝えて」
「はい」

総二郎が来るまでの1分2分が、1時間2時間に感じる。
それくらい私自身も気が張っていた。
間が持たなくなり、聞きたかった名前を聞いた。

「ぼく、お名前は何ていうの?」
「禅」
「禅くんっていうのね」
「うん」

不安でいっぱいなんだろうと思う。
名前を告げても顔は下を向いたまま。
するとようやく扉を開けて、総二郎が入っていた。

「何か用ですか?俺、これから京都なんですが・・・」
「そんなものキャンセルなさい。それよりも大事なことです」
「茶会がそんなものって・・・どういうことだよ?」
「この子・・・禅くんがうちの前に立っていたの」
「禅?」
「総二郎、あなたにそっくりよ?」
「えっ・・・・!?」

禅くんが顔を上げて総二郎を見る。
総二郎は手を口に当てて驚きを隠せないでいた。
禅くんが総二郎を見て、ようやく口を開いた。

「パパ」
「っ・・・・・・・・・!!!」
「総二郎?」
「マジかよ・・・」

いつもならもっと頭の切り返しが早いのに・・・
今回ばかりは総二郎もそうじゃなかった。
かくいう私も・・・。
大人の込入った話を禅くんの前でするべきじゃない。
けれど、聞きたいことも多大にあった。
総二郎は頭を数回掻いて、そして禅くんと目線を合わせるように膝を折った。

「禅のママが、パパは俺だって言ったの?」
「うん。ぼくがパパはどこにいるの?って聞いたから・・・」
「そっか・・・」
「うん」
「なに禅くん?名前、もう一度教えて」
「松岡禅」
「ママの名前は松岡優紀?」
「うん、そう」
「・・・・・・この子、優紀の子供だよ」
「優紀って・・・松岡さん?」
「ああ」
「・・・・・・」

総二郎がため息をつく。
それを見て、禅くんはまた下を向いてしまった。
悪いことをした時のように・・・

ピピ ピピ ピピ

タイミングよく、禅くんが肩から斜めにかけていたかばんの中で携帯の音が鳴った。






*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
総x優連載開始です。
状況が思い浮かぶように書けてるといいのですが。
本当は子供は女の子設定で書きたかったのですが、
挫折しちゃって男の子にしました。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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