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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_2
かばんの中から取り出した子供用携帯。
その表示には知らないヤツの名前。

「出てもいいか?」
「うん」

禅に断りを入れて、通話ボタンを押した。
携帯からはもちろん俺が知らない男の声が聞こえた。

”松岡禅くんの携帯ですか?”
「そうですが・・・」
”よかった。見つかった!!・・・”
「西門と申します。失礼ですが名前を教えていただけますか?」
”山田といいます。松岡さんに頼まれて禅くんを預かってました。目を離した隙に禅くんが居なくなって探してました”
「探してた・・・」
”声を聞くまで安心できません。代わって下さい”
「少しお待ちください」

確かに声を聞くまで安心は出来ない。
そりゃ普通はそうだ。
声を聞いても100%安心じゃない。
ましてや小さい子だ・・・
物騒な事件が相次ぐ世の中だ。
安心なんて言葉は通用しないのはわかりきってる。
言われたとおりに持っていた携帯を禅の耳に優しく充てた。

”禅くん。ダメじゃないか・・・居なくなったりしたら!!”
「ごめんなさい」
”無事で良かったよ。おじちゃんと真衣とで禅くんを迎えにいくから、今どこにいるの?”
「パパのところ」
”パパ?!えっ、でも君には・・・”

山田ってヤツがうろたえているのを確信して携帯を禅から自分の耳に戻す。
そりゃ、パパのところなんて言われりゃ驚くわな。
丁寧に丁寧を重ねて俺は応対する。

「度々、申し訳ありません」
”いえ・・・あの”
「禅はこちらで責任をもって預かります」
”それは困ります。こっちは松岡さんに直接頼まれてます”
「松岡があなたにどう申し上げたかは存じ上げませんが、西門が預かっていると言えばわかるはずです」
”・・・・・”
「では、こうしましょう。あなた方が今、いらっしゃる場所まで禅と伺います」
”禅くんもですか?”
「はい」
”わかりました。○×公園にいます”
「ではこれから参りますので失礼します」

通話ボタンを切る。
禅は相変わらず不安な様子のままだ。
もちろん、お袋も。
ずっと俺が携帯で話している間もこの部屋から離れることなく様子を伺っていた。

「家元夫人・・・いや、お袋」
「総二郎・・・!!」
「悪いけど、今日と明日の仕事キャンセルしてくれ」
「わかったわ」
「今からコイツを預かるって言ってる山田ってヤツに会ってくるわ」
「そうね・・・そうなさい」
「着替えてくる」

俺はそう言い、着替えに自分の部屋へ戻った。
私服にするか、スーツにするか迷ったが・・・
どうせならと細身のイタリア製の黒のスーツに身を包んだ。
イヤミなくらいカンペキに装って禅のいるリビングに戻る。

「禅、これから俺と山田っていうおじさんのとこに行こう」
「・・・・・・・う、ん」
「心配しなくてもいーから」

立ち上がると、禅もソファから降りて俺のあとに付いてくる。
ゆっくりと歩いたつもりでも禅には早かったみたいだ。
それに気付いて俺は立ち止まり、禅が来るのを待って手を差し出した。
恐る恐る俺の手を握った禅だった。






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見切り発車的なお話なのですが、
意外にも書きやすかったです。
優紀ちゃんが出てこなくてごめんなさい
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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