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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
虹_8
道明寺がパーキングに停めていた車に乗り世田谷の道明寺邸に向かう。

「初めて乗ったわこの車」
「買ってから乗ってないの?」
「普段ずっとNYだったんだぞ?納車が日本なんだから乗れねぇって」
「それもそっか」

この高級車ってマクラーレンP1だと教えられた。
一体いくら?って聞こうと思ったけど…
怖くなってやめた。

「限られたやつしかこの車のオーナーにはなれねぇんだわ」
「ふーん」
「アクセルもいい感じ」
「あんたと心中する気は無いんだからちゃんと安全運転してよね」
「ああ」
「F3もオーナーなの?」
「ああ…1台は持ってんじゃねぇの?」

もしこいつと大げんかしたらこの車に10円キズつけてやる。
小さい小さい報復。
いいよね?
彼は車を所有してないからなんか助手席に乗るって珍しい。

「あたしのこと思い出してからどうしてたの?」
「どうしたって?ババァから休みをもぎ取ってジェット乗ってたな」
「は?それじゃ数日前に思い出したわけ?」
「正確にはNY時間の昨日」

やっぱりやることぶっ飛んでるわ。
お邸の門前に車が停止すると自動で門が開く。
そしてそのまま邸中に入っていった。
数年ぶりのお邸。
車を降りると使用人の人に車のキーを渡す道明寺。
見知った使用人の人が何人かいて、牧野様って声をかけてくれた。

「つくし」
「先輩!」
「っとに、おまえさんは薄情な子だねぇ。あたしゃ老い先みじかいって言っただろ」
「ごめんなさい先輩、あたし」
「坊ちゃんと戻ったんならまぁ少しだけ許してあげるさ」

先輩も杖で軽く叩かれはしたけど、それが嬉しくてせんぱいを見るなり泣いてしまった。
年甲斐もなく。

「タマ、俺ら部屋いるわ」
「はいはい、久しぶりに帰ってきたと思ったら…」
「うるせぇ、食事は後で言う」
「わかりました。つくし、坊ちゃんのこと頼んだよ」

道明寺に引っ張られ昔入ったことのある東の角部屋に入る。
記憶に懐かしい道明寺の部屋。
道明寺の使う香りが鼻に香ってきた。
ソファにカバンを置いたらスマホが鳴った。

「ちょっとごめん」

一応、断りを入れてタップする。
相手はあたしの彼。

(もしもし)
(つくし、今から出てこれる?)
(ごめんちょっと無理かな)
(誰かと一緒?)
(うん、優紀といっしょにねお茶してるの)
(2人でおいでっていっても無理かな?)
(多分優紀が困ると思う。というかどこに行くって?)
(大学の時の連中と飲んでるんだ。だから来ないかなと思って)
(ごめん、楽しんで)
(わかった)

道明寺はずっとあたしの会話を聞いてた。
何も言わず無言で。
そして優紀にLINEでいっしょにお茶してることにしてると連絡した。
ありばい?
優紀からは「笑」と「了解」の絵文字は送信された。

「いいんか?」
「うん、平気」
「メシ、何食いたい?」
「シェフのご飯はなんでも美味しいからオススメでいいよ、なんなら賄いでもいいし」
「おまえに賄いなんか食わすわけねぇだろ」

おかしなことを言うやつと笑いながら言われた。
そして同じタイミングで頭をガシガシと撫でられた。
その手がとても。
とても大きくて、そして何よりも安心する手だった。






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世界にある高級車って限られた人しかオーナーにはなれないっていうのは本当です。
オーナーになるためにはその人の人柄だったり資産だったりを総括して決まるみたい。
あたしの小さな小さな野望は宝くじが当たること(笑)
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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