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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
虹_10
「ちょっと飲まねぇ?」

道明寺が部屋に置いてあるお酒を掲げた。
きっとそのお酒がどれだけ高額なのかはあたしにはわからない。
でも少し興味があった。

「少しだけ」
「おまえ、確かすげー弱かったよな?」
「ダメなのに高校生の時に滋さんに飲まされたけど全然飲めなかった」
「じゃ嗜む程度にしておけ」
「なんで?高価なお酒ほど酔わないんじゃないの?」
「悪酔いしないってだけだ。度数は変わらねぇよ」
「そうなんだ」

狐色した液体が氷と混ざり合ってすごく綺麗だった。
澄んだ色。
あたしの心は?
今澄んでる?
というかこんなことしていていいの?
あたし…

「牧野」
「何?」
「明日、朝イチメープル行くから付き合え」
「なんで?あたし関係ないじゃん」
「俺の夏休み期間中、臨時秘書だ」
「そんな契約してないでしょ?」
「西田からPC渡されてログインしたろ?道明寺の端末に入った時点で職員だ」
「横暴!」
「おまえさ、なんで仕事辞めたんだ?俺はてっきり結婚しても働くと思ってたけど?」

それは…
あたしも本当ならそうしたかった。
でも働いていた職場は昔ながらの風潮で女性は結婚退職が普通。
逆にパートさんは既婚者が多かった。
それに社内恋愛してたから相手の方が仕事がしにくくなるのを避けただけ。

「おまえ、いつからそんな物分かり良くなったんだ?」
「どういう意味?」
「なんで我慢してる?なんで言いたいこと言わねぇんだ?」

道明寺の目が怖かった。
あたしの心にズカズカ入ってくる。
蓋をしていた高校の時の恋。
あたしのことだけを忘れて、急にNYに行ったのはアンタでしょ?
それから一切連絡もしなかったじゃん。
それをあたしが悪いっていうの?

「それは」
「もうすぐ結婚すんだよな?なのになんで目が曇ってる」
「そんなこと」
「あるよな?普通ならもっと嬉しいんじゃねぇの?」

類にも言われた。
結婚式に行けないかもしれないと言われ…
前撮りしたウェディングドレス姿の写真を見せた。
すると返ってきた言葉が「牧野には似合わないね」だった。
そりゃ孫にも衣装だとは言った。
衣装合わせをした時、確かに自分でもそう思った。
だけど彼がこっちのが良いって言ったんだから仕方ないじゃない。

「相手のこと考えすぎじゃねぇ?」
「えっ?」
「相手が自分と同じように思ってるとか考えんじゃねぇぞ」
「どういう意味?」
「相手に合わせたってそんなん上手くいくわけねぇだろ」

道明寺はそう言うと自らが作ったお酒を一気に口に流し込んだ。
あたしは彼から目が離せなかった。
道明寺の真っ直ぐなストレートな物言いがあたしの心を焚きつけた。






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3連休いかがですか?
木曜日の深夜、キラが初めて痙攣を起こして親がパニックでした。
1時間弱話を聞いて…内容理解しまして(苦笑)
朝から頭フル回転してしまいました。
パニックな親の話はマジ理解に時間かかりました。
更新は今のところ止めませんのでお付き合いくださいね。
どうぞヨロシクです!
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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