FC2ブログ
SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_4
「ただいま」

俺が玄関を開けるとすでにお袋が立っていた。
客が来る時以外、俺が帰っても出迎えひとつするような人じゃねーのに。
驚いた。
そしてお袋も・・・
俺が禅を抱いている姿を見て驚きを隠せないでいる。

「おかえりなさい。総二郎、禅くん」
「・・・・・・えっと」
「ん?」
「ただいまでいいの?」
「なんだ、そんなことか・・・いいよ」
「うん。ただいま」

抱いていた禅を下に下ろす。
禅は自分で靴を脱いで整えてから、上に上がる。
禅はお袋が手を繋いで先を歩く。
それを見てから俺も革靴を脱いだ。
出かける前に話していたリビングにあるソファにドサッと腰を落とした。
左手で結んでいたタイを器用に緩める。

「上手くいったの?」
「上手くいくも何もねーよ。コイツが俺といたいって言ってジ・エンド」
「そう・・・良かった」
「なんか、思った以上に疲れたわ」
「あなた以上に禅くんの方が疲れてるわよ」
「だろうな・・・」

見ると禅は目をパシパシ。
今にも寝落ちする勢いだ。
メシ食うよりも寝るほうが先かな。
背中をトントンと見よう見まねで叩く。
すると安心したのか・・・ゆっくりと目を閉じた。
ちょうど大人同士での話をするところだったから、好都合だ。
子供には出来るだけ、聞かせたくない。

「それで・・・」
「何?」
「えっと・・・だから」
「奥歯に物が挟まったような物言いをせずにハッキリ言えよ、お袋」
「この子、禅くん。本当にあなたの子供なのよね?」
「こんだけ瓜二つに似てんならそうだろ・・・」
「お相手は・・・その、松岡さんかしら?」
「しか、いねーな」

初恋だった更以外に唯一、本気で好きになった女。
いつのまにか俺の心に自然と入ってきたヤツ。
3回ルールのお遊びなんかピタっと止めるくらいマジだった。
寝ている禅を見て呟く。

「コイツさ、子供のくせに・・・周りにめちゃくちゃ気を遣ってる」
「見ていてわかるわ」
「そうしたんは・・・間違いなく俺だよな?」
「そうね・・・」
「明日にでも、優紀に会ってくるわ」
「松岡さんがどこにいるか知ってるの?」
「司に頼んだから、すぐわかんだろ」

スマホでPCアドレスに届いたメールを受信してみる。
司からは電話してからきっかり10分後にメールが届いていた。
司は、こういうところは律儀なヤツだ。
メールを読むと思わず声に出た。

「はぁ!?」
「何!?どうしたの・・・」
「アイツ、入院してる」
「アイツって・・・松岡さん?」
「過労で入院って・・・何やってんだよ!!」
「仕事と育児に・・・毎日の生活に追われていたんじゃなくて?」
「だろうな・・・わりぃ、ちょっと部屋戻るわ」

お袋に断りを入れて部屋を出た。
自室にあるベッドに寝転がる。
腕で目を覆った。

「俺が取り乱すなんて・・・らしくねー」

しかもお袋の前で・・・
こんなん、あの時以来だ。
まだ優紀と付き合ってるとき。
ちょうど・・・
俺が24ぐらいの頃だ。
西門からは断ることが出来ない筋の見合い話が舞い込んだ。
今までの俺はどちらかっつーと、遊び倒していた方だから・・・
そんな放蕩息子のとこになんて、嫁には出せないと見合い話は来なかった。
来させねーように仕向けてた。
なのに・・・
宮家の血筋の女が、元々F4のファンだったってのもあってパーティーで俺を見初めて見合いを申し込んできた。
もちろん何が何でも断る気でいた。
けれど・・・
優紀は俺に見合い話が出ると自分が身を引くとつもりでいたらしく、俺が何を言っても無駄だった。
牧野の親友らしく、優紀も一度決めたら自分を貫き通す。
いい意味でも悪い意味でも。
それも含めて好きだったんだよな・・・。

「やっぱ・・・あん時かな、デキたの」

思い当たる節はいくつかあった。
もちろん、デキたら責任はちゃんと取るつもりでいた。
なのに・・・
俺にはひと言も言わずに、身を引いてひとりで頑張りやがって・・・


気付かなかった情けなさと、子供を産んでくれた嬉しさ、言わずにいたことへの怒り、
走馬灯のように感情の波が押し寄せていた。







=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
優紀ちゃんちゃんと生きています。
原作やドラマと同じ設定には出来ませんでした。
っうことで。
ここからはタイトルだけ同じなイメージでお願いします。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する