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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
虹_31
「ただいま」

道明寺の運転で実家に戻った。
そういえば、結婚が決まって彼と挨拶で帰ってきてから戻ってないことに気付く。
パパもママも仕事が見つかって今はちゃんと生活出来てる環境だ。
進も大学に通っってる。
進は国立の大学に現役で合格したし。
トンビが鷹を生んだって言葉が本当になった。

「おかえり」

ママの言葉が遠くから聴こえてくるのと同時にあたしは靴を脱いで上り込んだ。
隣にいる道明寺も。

「靴は脱いで」
「知ってる」
「あら珍しい」
「俺をバカ扱いすんじゃねぇ」

昨日は結局、シないつもりだったのに…賭けに負けた。
道明寺から出るフェロモンについ魔がさした。
今日のことがあったから1回だけ。
そこはあたしの意思を通したんだけどね。

「えっ…道明寺さ、ま」
「ご無沙汰しています」

ママもパパも固まらないでよ。
そりゃ珍獣みたからかもしれないけどさ。

「急にごめんね、ママ」
「つくし、あんたなんで道明寺様といっしょなの?」
「あ…そのことで報告?したいことがあってね」

そう言って一応リビング?というか茶の間っていうかそこに道明寺と座る。
目の前には固まってしまったパパとママ。
あたしがお茶を淹れて3人の前に置き口を開いた。
道明寺はまだ口を開けずにいる。

「実はね、今週末に予定してる結婚式、無くなった」
「は?無くなった?」
「そう、橋本さんとの結婚無くなったから」
「どういうことなのつくし?」
「色々あってね、結婚白紙にしたの。式のキャンセル費用も発生しないから安心して」
「安心って…ねぇパパ」
「ああ。何か嫌なことでもあったのか?つくし」
「ううん。お互い自分の気持ちに正直になっただけ」
「なら住むところはどうするのよ。仕事だって辞めたんじゃなかったの?」
「うん…」

隣にいる道明寺をちらっと見る。
すると道明寺があたしの手にそっと自分の手を重ねた。
それが合図になる。

「それに何で道明寺様と一緒なの」
「お父さん、お母さんご無沙汰しております」
「あっは…はい」
「実は昔受けた事故の後遺症で牧野の、つくしさんのことだけ忘れていたんですが、奇跡的に数日前に記憶を取り戻しましてつくしさんと再会しました」
「はい」
「それで彼女に気持ちを伝え、いっしょになる決心をしてくれました」
「でもつくしには…」
「婚約者の方もつくしさんとは別の方がずっと心にいらしたようで」
「なんなの!それ、つくし!あんた知ってたの?」
「ママ、ちょっと落ち着いてって」
「落ち着いていられないわよ!つくしを弄んで」
「ママ!」

ママが取り乱す。
そりゃそうよね、娘が結婚数日前に結婚取り止めるって。
まぁ尋常じゃないわよね。
ママの怒る姿が普通。

「お相手の方もさることながら、僕ももつくしさんも自分たちの気持ちを隠せませんでした」
「でも…!つくしは仕事も住む場所も!」
「それには心配は及びません」
「道明寺様?」
「まず仕事ですが、道明寺HDに再就職が決まってます。あと住むところですが…お父さんお母さん、つくしさんとの結婚を認めていただけませんか。その上でいっしょに住むつもりをしております」
「えっ⁈けっこん?」
「はい。結婚していっしょに。彼女が婚約期間を設けたいと言うなら同棲になりますが、僕としてはつくしさんを手放すつもりはありませんので」
「パパママ、あたし…」
「お願いします」

普段、絶対に頭を下げることなんてしない道明寺が頭を下げる。
しかもウチのパパとママに。
あたしの手を握ってる彼の手が少し緊張してるのが伝わってくる。

「つくしは幸せになりますか?」
「もちろんです」
「つくしは道明寺様を幸せにしてあげられますか?」
「はい、彼女が側にいるだけで僕は幸せです」
「それなら心配はありません。つくしを幸せにしてやってください」
「はい」

それから道明寺は胸ポケットから出した婚姻届にパパの名前を書いてほしいとお願いをした。
なんて用意周到なと思ったけど、どうしても書いて欲しかったみたい。
改めてまた挨拶に来ると言って牧野家を後にした。
遠くの方でパパとママの叫び声あ。雄叫び?が聴こえてきた錯覚を覚えたけれどそこはスルー。
また来た道を2人で戻る。

「緊張してたでしょ?」
「当たり前だ。数億の取引より緊張した」
「そんな、大げさな」
「おまえの価値はそれ以上だぞ。緊張しない方がおかしいっての」
「でも良かった…反対されなくて」
「ああ。あとはウチのババァと親父だ。まっ、どうにかなんだろ」

道明寺はあたしの左手を握ったまま、運転ハンドルを握る。
言わないけど、その姿がまたかっこよくてあたしの心を掴んでた。








==========
なんだかあっさりな回ですが。
本当はもっとパパママ出したかったんですがいいかなと。

たけのこの里ときのこの山。
どちらかに偏るかなぁと思ったんですけど意外に同じくらいでした。
こそっと教えてくださってありがとう。
これ、ネタにして書きますね。
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2019/12/04(水) 14:12:34 | | [編集]
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