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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_6
西門の邸でずっと暮らしてきて、親父とお袋がこんなに笑う人だったなんて知りもしなかった。
冷めた夫婦だと思っていた。
外面だけの夫婦、仲が良い家元と家元夫人を演じていると思ってた。
けれど。
禅が来たからなのか・・・
この人たちも何か変わるきっかけを貰ったのかもしれない。

親父も夜の会食をキャンセルして俺らといっしょの夕食。
いいのかよ・・・とツッコンだけど。
本人が聞かないのだから仕方ない。
家元曰く、「面白くもない話をしながらの食事より禅との方がいい」だ。
人間、変わるもんだとつくづく思う。
俺が優紀で変わったように・・・

寝かしつける前に親父が禅を風呂に入れた。
実の息子たちとも風呂に入ったことなど数えるくらいしかない親父だから、お袋は泣いたりしないか心配していた。
けれど。
楽しそうな声が洩れてくるのを聞くとそんな気持ちは杞憂に過ぎなかったらしい。
禅も禅で、じじばばが出来て楽しそうだ。
風呂から上がった禅の濡れた髪を俺はドライヤーで乾かしてやる。

「熱かったら言えよ」
「うん」

真っ黒な髪の毛質も俺譲り。
親バカなのかもしれないけれど・・・
司んとこの翼が司にそっくりなように、禅は俺にそっくりだった。

「あのね・・・」
「なんだ?」
「今日、いっしょに寝れる?」
「いいぞ」
「やった♪」
「いつもはママと寝てたのか?」
「うん。ママといっしょ」
「そっか・・・」

そうだよな。
優紀といっしょだよな。
ひとりで寝てるなんてことなくて良かった。
ゲストルームに用意された禅の寝床。
さすがにすぐには子供用のベッドは用意出来なかったらしい。
髪を乾かし終えた禅を連れて行こうと思ったけど、自分のプライベートルームでいっしょに過ごしたくて。
いや・・・自室に入れたくて向かった。
優紀と牧野、F4しかいれたことない俺の部屋。
自分のテリトリーに入れたかった。

「パパのお部屋?」
「そう」
「ママも入ったことある?」
「あるよ・・・禅といっしょだな」

キングサイズのベッドに禅を乗せた。
嬉しそうに・・・

「ふかふか♪」

ベッドの上で跳ねたりすることなくじっと座って大人しくしてる。
きっと優紀の躾けの賜物かな。
ダメなことはちゃんと子供ながらにわかってる。

「今日は疲れたろ」
「うん。でも楽しかったよ」
「俺も・・・パパも楽しかったよ」

自然と口から出た”パパ”
もう俺の一部なのかな・・・

「明日もいっしょ?」
「ずっといっしょだ。明日はママのところに行こうな」
「うん。じゃあ、保育園はお休み?」
「保育園・・・そっか。ああ、明日は休みだ」
「わかった」
「なら、もう寝ろ」
「うん。おやすみなさい」
「おやすみ」

羽毛ふとんを掛けて横にさせると、疲れたんだろうすぐに寝息が聞こえてきた。
眠る顔もやっぱり俺に似ているんだろうけれど・・・
優紀にも似てる気がした。

「大冒険な1日だったんだよな・・・」

髪を撫でながら思う。
願わくは、コイツが泣かなくてもいいようにすること。

「今度は俺の番だな」

そう決心し、いつもより早い就寝についた。





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総くんのひとり語りっぽい回です。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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