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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ミモザ
happy birthday 司!

まだ「虹」終えて無いんですが…違うお話UPします。











今日は俺の何回目かの誕生日。
いつもの仕事を終え俺はスーツのジャケットを羽織る。
フルオーダーのそれは生地からも自らチョイスしたもの。
10代から全く体型も変わることなく現状維持。
もちろんのことながら、俺の悪友たちも皆一同に俺と同じ。
これだけ激務が続くと逆に太りてぇとすら思えてくる。
まぁ変わったことと言えばオーラに凄みが出たのと存在感が増したことくれぇか。
そして執務室を出て、メープルのバーに向かった。

「ここで降りるわ」

ホテルの少し手前で車を降りて歩く。
バレンタインを見越した光のライトがキラキラと輝いてる。
正面玄関から入り総支配人が俺に気付き寄ってくるのを手で止めて俺はエレベーターに乗った。
そしてバーのある階に到着してゆっくりとそこに向かう。
すると目の前には女がひとり。
真っ白のコートを手に持ち、ワンピースを着た真っ黒なストレートの黒髪の女。
普段ならば気にも留めないのに、つい目に留まってしまった。
しかも…
彼女ときたら入り口でソワソワ。
落ち着きがねぇ。
こんな場所だから余計に目立つ。

「入らねぇの?」
「へっ?えっと…」

すっげぇデカい目をして俺を見た。
普段知らねぇヤツに、しかも女に声を掛けるなんて珍しいにも程がある。
けど今日は無礼講か。

「そんな落ち着きねぇ感じでここで待ってっと通報されっぞ」
「いや…あの」

俺はこいつの横を通って重厚な扉に手を掛けた。
そして開けようとした矢先に女が言葉を紡いだ。

「ちょっと大人ぶってみたくて来たんです」
「…」
「でもちょっと?かなり今、怖気付いてるので帰ります」
「なら…俺と入るか?」
「えっ⁈」
「行くぞ」

俺は扉を開け、レディファーストでこいつを中に招き入れた。
腰に手を回して。
けど回すだけで決して触ってはいない。

「いらっしゃいませ」
「おぅ。今日は向こうで」

場所を指差す。
普段のVIPルームやカウンターではなく、東京の夜景が見える窓際。
ありえねぇ。
マジありえねぇ(笑)
苦笑しながらスツールを引いて座らせた。

「ありがとうございます」
「おぅ」
「ちょっとだけですけど落ち着きました」

少しばかりの沈黙。
そして目があった途端に2人して周りが気にならない程度に笑い出した。

「もうダメ…あはは」
「つーか何が大人ぶってだよ。めちゃくちゃキョドってんのに」
「ウルサイ!だってひとりでここに来たことなんて無いんだもん」
「当たり前だろ?ひとりでなんかで来させるかよ」

俺は隣に座ったこいつの髪をそっと耳にかける。
耳には俺が贈ったダイヤのピアス。
首には土星のネックレス。

「昔に戻ってみようと思ったけど無理だねぇ」
「当たり前だろ?何年経ってると思ってる」
「でもああやってナンパするんだ、アンタって」
「寝言は寝て言え。ナンパなんかするかよ」
「どうだか…あたしじゃなくても声掛けてたでしょ?」
「しねぇよ。おまえだからに決まってるだろ?」
「まぁ…今日はそういうことにしておいてあげる」

するわけねぇだろが。
俺が買ったコートに俺好みの服を着たおまえが立ってるんじゃ声掛けねぇわけにはいかねぇだろ。
それくらい分かれ。
何年いっしょにいると思ってる。

「なぁ言ってくんねぇの?」
「何を?」
「おまえ、今日敢えてそれ知ってて言うか?(笑)」
「ふふ。お誕生日おめでとう」
「サンキュ」

触れるだけのキスを頬に落とす。
昔なら悲鳴めいた声を上げていたのに今じゃ当たり前のように受け入れてる。
ちょうどバーテンが運んできたサーブしてるバーボンとアルコールを半分以下にしたミモザを俺らの前に置いた。
そして俺はグラスを持ち上げる。
その合図とともにこいつもグラスを手に取った。

「今日は泊まれるんだろ?」
「ん…どうしようかなぁ」
「俺の誕生日なんだろ。俺に愛を囁いてくれる日じゃねぇの?」
「アンタそれすっごい間違ってる」
「そうか?」
「そうよ。でもたまには外泊もいいかも?」
「だろ?」

グラス同士をカチンと合わせそれがOKの合図。
何年経っても初々しいままのこいつにすっげぇ惚れてる。
飽きることないこの気持ちはこれからもずっと続いてく。







==========
普段書かない感じで今回書いてみました。
意外と楽しかった。
これ実は連載モノ設定で考えてたお話なので…
ちょっと過去に戻って…
書き始めたいと思います。
その時はぜひお付き合いくださいませ。
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2020/01/31(金) 08:12:18 | | [編集]
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