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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
立てばケンカ座れば酒呑歩く姿はバラの花_2
「牧野ただいた戻りました~」

マスクを着けたまま牧野がいる部署に戻った。
それに俺も倣う。
俺は元々ここに席があるわけじゃねぇ。

「どっ・・・副社長座ります?」
「おまえは座らねぇの?」
「あたしはあそこの席に座りますから」

にこっと笑っても全然答えになってねぇぞ。
すると遠くから牧野に仕事を振りやがったヤローが戻ってきた。

「牧野!!資料見つかったか?」
「はい、ありました」
「ならさっさと資料まとめろ」
「あの、あたし別の急ぎの仕事があるので対応してもらえませんか?」
「はぁ?お前仕事選ぶの?」
「いえそんなことはないです。でも」
「そんな、たかが10分もかからないような仕事に時間取れないって可笑しいだろ。俺の担当分だけだよな。それっていじめ?」

コイツ・・・
俺がいるって知らねぇの?
横暴なこと言いやがって。
俺の我慢の限界が刻一刻と迫ってきてる。

「ちょっと失礼しますね」

牧野がこの場から早足でいなくなる。
俺はゆっくりと牧野の席から立ちあがった。

「牧野さんっ」
「いい、俺がいく」
「あの副社長?」

俺は牧野が走っていった方向に歩いていく。
俺の牧野レーダーは絶対感覚を持ち合わせてるからな。
女子トイレだと俺は入れねぇけどそこじゃ他の社員に見られちまう。
ならあいつの行くところは、給湯室ってとこだろ。

「牧野」
「あっ道明寺、どうしたの?あんたも何か飲む?」

そんな俺に対してまでやせ我慢すんじゃねぇ。
笑ってねぇ顔で笑うんじゃねぇ。

「大丈夫か?」
「何が?」
牧野!!

少し強めに名前を呼んだ。
牧野はでけぇ目を一回り大きく開けて俺を見る。
そして目いっぱいに涙を浮かべやがった。

俺は一歩ずつ牧野に近づいてそして腕にこの細っこい体を抱き寄せた。
抱き寄せると牧野が少しだけど震えてるのがわかる。
俺は牧野の背中をゆっくりと撫でる。

「泣くな」
「泣いてない」
「泣いてて俺の顔見れねぇんじゃねぇの?」
「見れるわよ」

俺の胸で顔を埋めてる時点で泣いてんじゃねぇかよ。
あんなバカ男のために泣く必要なんてねぇ。
すると俺の気持ちが通じたのか、ゆっくりと顔を上げた。

「目が赤けぇ」
「花粉症だからよっ」
「おまえ花粉症じゃねぇじゃん(苦笑)」
「じゃあんたの纏ってる香水の所為かな?」
「そんだけやせ我慢言えりゃ大丈夫か」
「最初からそう言ってるのに心配性だねぇ」

おまえが気を使ってるのわかってんだよ。
何年いっしょにいると思ってる。
おまえのちょっとした気持ちの浮き沈みだって顔色見りゃわかんだよ。
おまえに惚れてるこの俺がわかんねぇわけねぇだろ!
ブサイクな顔がまたブサイクになんだろうが。

「牧野」
「ん?」
「俺の前で我慢すんな」
「ん・・・大丈夫だよ。仕事するって大変だよね」
「牧野、あれはアイツが悪い。もっと言えばそれを統括してるその上がちゃんと見てねぇのが悪い」
「それはねそうなんだけどさ。事実こういうのって普通にあるからさ」
「それを許してる周りも悪い」
「道明寺?」
「今回の的がおまえだったってだけじゃねぇぞ。俺がそれを見て黙ってられるわけねぇの知ってるよな?」
「そりゃそうだけど」

そんな潤んだ目で見るな。
俺も現実がそうなのは多かれ少なかれ知ってる。
けどな、好きな女が自分の目の前で言われて黙ってられる性質じゃねぇんだよ。

「あのね・・気持ちだけ受け取っておくってのはダメ、かな?」
「ダメだな」
「あたしがお願いって言っても?」

男と女とじゃ違ってくるのも知ってる。
NYじゃこういうことがあると速攻弁護士が間に入ることになる。
そしてすぐさまワイドショーのいいネタとなる。
日本じゃこんなぱわはらは日常茶飯事だ。
女の方が泣き寝入りして終わってしまう。
牧野は我慢するんだろうけどな。

「戻れるか?」
「うん」

ならおまえのピンチの時に傍にいた俺に褒美をくれ。
俺はそっと屈んで牧野の頬にキスを落とした。

「道明寺!!ここ会社」
「知ってる」
「もう~」

これで涙も吹っ飛んだだろ?
さて・・あのバカを退治しにいくか。









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さくっと2話目で。
これは先々月だったかな?私が同僚に言われた言葉そのままです。
「それっていじめ?」ってセリフです。
さすがにね・・・それをすぐに流す?スルーして普通に仕事は無理でトイレで泣きました。
それをネタに(苦笑)
在宅勤務してるとですね・・ネタ拾いができないので大変(苦笑)
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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