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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
立てばケンカ座れば酒呑歩く姿はバラの花_8
道明寺が駐車場に車を停める。
停止したのを確認してから扉を開ける。

「おまえはレディーファーストって言葉知らねぇの?」
「へっ?」

軽く失笑されながらも車から降りる。
そして助手席に置いたカバンを持った。

「いらねぇだろ、それ」

道明寺が扉を閉めてあたしに問いかける。
ん?
意味がわかんないんだけど?
スーパーに行くのにカバンいらないっておかしくない?

「なんでよ?お財布必要でしょうが」
「金ならあんだろ」
「ん?」
「俺と一緒の時に金払うとかねぇだろ」
「いやいや…」
「なんだよ」
「あのね…100歩譲ってあんたが支払ってくれるとしても、ポイントカード持ってるの?」
「ポイントカード?」
「そっ。ポイントカード!後はマイバック。レジ袋もお金掛かるんだから」
「んなもん別に払えば貰えんだろうが」
「ダメだって!マイバック持参したらそれもポイント付くんだもん!もったいないでしょ」
「意味わかんねぇ」
「ほら行こう」

駐車場でずっと立ち話ってのも変だし。
というか、男の人ってポイントとか気にしない人多いんだよね。
人にもよるけど。
ポイント貯まったらその分でお買い物出来るんだしお得じゃない。
まぁ天下の道明寺司にポイントカードはありえないか。

「ほら」
「何?」
「カバン貸せ」
「いいってば。このカバンね、すっごく使いやすいの」

おじ様がお土産にとくださったカバン。
肩でも斜め掛けでも両方使えて便利。
しかもカチッとしたフォルムじゃないから使い勝手がいいんだ。
使うたびに革が馴染んでいいアメ色になってくるのも気に入ってる。
そう言ってあたしは斜め掛けにカバンを掛ける。

「その代わり…」
「なんだ?」
「手繋いであげるよ。迷子になっちゃうでしょ?あんた」
「俺が迷子になんかなるわけねぇだろ」

迷子は建前。
きっと手に取るものをカゴに入れちゃいそうなんだもの。
それを防ぐためなんて言えないから。
それになんか道明寺の顔見たら急に手繋ぎたくなったんだよね。

「カートはいらねぇのか?」
「うん、そんなに買わないから今日はいいや」
「いいじゃん、使おうぜ」

道明寺がカートを引っ張ったけど、さすがにオーダーメイドのスーツを着てる男にカートを引かせるのは気が引けた。
それにもし…
もしマスコミにバレたら楓さんに怒られちゃう。
あたしが。

「あたしが引くから」

あたしは道明寺からカートを取り上げてスーパーの中に入る。
道明寺がフルーツの盛り合わせを手に取る。
うげっ。
それ高いじゃん。

「いらないよ、それ」
「美味そうじゃね?」
「ダメ!戻して」
「手に取ったもん返すのかよ」
「そうよ。どうせなら…今が旬のアメリカンチェリーにしようよ」
「年中食えんだろ」
「それはあんただけだから!」
「そういや牧野、チェリーの茎を口ん中で結べるか?」
「はぁ?何よそれ」
「知らねぇ?口ん中で結べたらキスが上手いってやつ」
「知るわけないでしょ」

そんなことここで言うな。
どうせF4だけの戯れでしょ?
キスの話題から逸れたくて歩きながら道明寺に話しかけた。

「ねぇそういえば長谷川課長ってさ」
「長谷川?」
「うん。バレちゃったけど平気なの?」
「ああ…全然?あいつさ、西田の腹心」
「西田さん?知らない!なにそれ」
「そりゃそうだろ。言ってねぇもん俺」
「そうなんだ」
「もっと言うと…ババァの第3秘書だったんだよ」
「すごっ」
「普通なら部長クラスなんだけどよ、こっちに戻る時に周りの手前もあって課長で戻した。けどそれは建前で色々ブレーンしてんぞ」

だからなのかな。
こんなこと言っちゃダメだけど、他の課長よりも周りを見る目はすごい。
西田さんの元で働いててしかも楓さんの秘書。
そりゃキレるはずだよ。
道明寺の言い方なら長谷川課長以外にもブレーンがいそう。
あたしが納得してる隣で道明寺は気になったものを次々にカゴに入れていく。

「ちょっとどさくさに紛れてこんなに入れないでよ」
「いいじゃん。美味そうだし」

美味そうって。
あんた絶対食べないでしょ。
けどこういう買い物の仕方もちょっと楽しかったりする。
普段分刻みのスケジュールで動いてる道明寺といっしょに買い物するって小さな幸せだ。
こんな小さなことが幸せってのもなんだか可笑しいけれどあたしには充分。
時計を見るとすでに30分も経ってる。

「アイス溶けちゃう。早くお会計して帰ろう」







==========
色々詰め込んでしまいました。
チェリーの茎で1話書けそうかな(笑)と伏線を張ってみる(笑)
中編と考えていたのに…もう7話ですね。。。
長くなりそうな予感。中編から長編に移動かなぁ。

つかつくの掛け合いの雰囲気出てるといいな。
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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