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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
タパス
今日はアイツは1泊の国内出張。
しかも金曜日。
そしてボーナスも出た後。
こんな時にまっすぐ帰宅ってありえないと思わない?
だから…
気が緩んでっていうか普段断ってるから今日ぐらいはって思っちゃったんだよね。
メンバーも営業本部の気心知ってる人たちだし。
だからまさかバレてるなんて露にも思ってなかった。

「これ美味しい!」

お店のチョイスは長谷川課長。
奥様とふらっと立ち寄ったスペインバルのお料理がすっごい本場仕込みで美味しかったようで頻繁に行ってるところらしい。
スペインバルだから…
トルティージャにアヒージョ。
ボケロネスにマッシュルームのセゴビア風。
そしてパエリア。
パエリアは定番のものとお店のオリジナル。
あたし以外は皆アルコールを味わってる。
それがちょっと羨ましくてつい言っちゃったんだよね。

「あたしも飲もうかなぁ」
「牧野さんも飲む?チョイスしてあげよっか」
「はい…弱いので度数低いのをお願いしちゃっていいですか」
「OK。それじゃね…」

そう言ってお任せして、あたしはお料理を堪能してた。
こう見ると…
この部署は仲良し。
跡田さんも他の先輩たちも。
しかも今日は私服の日だから余計に堅苦しくない。
このお店の雰囲気に合っちゃってる。

「牧野さんって、副社長といっしょにいてドキドキしないの?」
「へっ?!」
「私たちは大分慣れたけど…ほらやっぱり副社長ってイケメンでしょ?」
「そうですね…」
「牧野ちゃんってイケメンに興味ない?」
「そんなことないですよ?イケメンに疎いだけ?ですかねぇ」

だってね?
高校の時から見てるんだよ?
F4を。
目が肥えてるんじゃないかなぁ。
道明寺は野獣でしょ?
西門美作ペアは…歩くナンパ?
類は、類は王子さま?
この中じゃ類が1番なのかなぁ。
そう思いながら運ばれてきたアルコールを手にして口付けようとした。

「これはダメだろ」

ん?
ひょいっと手から奪われたオレンジの液体。
その代わり、ふわっと香ってくるオリジナルの香り。

「あたしのお酒ぇ」
「甘ぇ。喉乾いてたんだ、許せ」
「副社長っ!」

一気に会社仕様?
コイツが現れちゃって…
酔いが冷めちゃったパターン?
だけど、長谷川課長が上手く立ち回りしてくれてすぐさま場が和んだ。

「俺が来る前まで何の話で盛り上がってたんだ?」
「イケメン話ですよ副社長。牧野ちゃんがイケメンに靡かないねって」
「そんなことないですって!」
「えーっ、牧野ちゃんだけだよ?ウチの部署で副社長見ても顔真っ赤にならないの」
「いや…そんなこと」
「あっでも花沢物産の専務を見た時は頬赤らめてたよな。やっぱ牧野さんもかって思ったぞ?」
「へぇ…類ね」

ここで言わないでくださいって。
あの時は…
不意をつかれたっていうか…。
まさか類がふらっとくると思わなかったんだもん。
あの笑顔だよ?
王子さまの微笑みだよ?
そりゃ赤くもなるって…。

「類見て、真っ赤になるんか。へぇ…」
「どう…副社長?」

帰ったらお仕置き決定。
こそっと耳打ちされて…
フォークに刺してたウインナーをポロッと落ちしちゃった。
呑んでもないのに酔った?

「もうあたしで揶揄わないでくださいってば」
「だって、牧野ちゃん面白いんだもん、ねぇ?」
「ああ。悪気はないんだよ?僕らは未だに副社長が来られると焦っちゃうからさ」
「長谷川は?おまえも冷静だもんな」
「ええ。僕はNYで鍛えられましたから」
「なるほどね!じゃ牧野ちゃんもNY出張でちょっと鍛えられたのかな?」
「そういうことにしておいてください」

そう言うと一斉に笑いが起こる。
道明寺はあたしが頼んでもらった残りのお酒を一気に喉に流し込んだ。

「何か飲みます?」

あたしは知らない顔してメニューをそっと道明寺に見せる。
するとこれと指指した先のメニューは花沢が卸してるワイン。
類のところのワインなら…
ハズレないよね。

「あたしも飲んじゃっていいですか?」
「ダメ」
「えーっ、美味しそうなのに」
「これ度数高ぇぞ。おまえにはムリ」
「そう言わずにいいですよね。飲んでも酔っ払いませんし、ちゃんと帰れますから」
「そういう時点で酔ってんだろ」
「酔ってませんって」
「ならしゃーねーからひと口だけだかんな」

やった♪
類のとこのワインって甘くて美味しいって雑誌に書いてあったんだもん。
だから飲みたかったの。

「牧野ちゃんと副社長って仲良しね」
「へ?」
「だってやりとりだけ聞いてると…周りが入れない雰囲気?なんだもの」
「まぁそう言われりゃそうだな」
「ちょっと!何言ってるんですか!」
「こういうことだから」

すると図に載った道明寺はあたしの肩に手を回してくる。
そして運ばれてきたワインをひと口飲んでそれをすっとあたしに寄越す。

「飲みたいんだろ?」
「いやいやいや…あたし新しいの頼みますって」
「残したらもったいねぇんじゃねぇの?」
「飲めますから」
「酒弱ぇやつにゃ飲めねぇよ。だからこれ飲めって」

そんなグラス渡されても…
みんなの高貴な目で飲めるわけないじゃない。
でも…
飲まなきゃいけない雰囲気なの?これ。

「じゃ…お言葉に甘えて」

そう言ってほんのちょっとだけ飲ませてもらった。
多分、いつものメンバーの前でなら口移しで飲むパターンだ。
けど今日は会社の部署飲みだから…一応わきまえてる。

「牧野ちゃん!今日のことは箝口令布いておくから!」
「頼むなっ。まだ俺と牧野の関係、バレたくねぇし」
「不躾な質問ですけど誰にですか?副社長」
「社長と会長」
「了解でーす」

何言ってんの?
しかもこのメンバーも酔ってるのか道明寺の言ってること信じちゃってるし。
いやいやいや…。
ありえないっちゅーの。

「今日は美味い酒だったから、俺の奢りな。つーことで牧野もらってくわ」
「どうぞどうぞ」
「おう。あとこれ土産」

あたしはすっごい笑顔の副社長もとい道明寺に掻っ攫われた。
出張土産の代わりがあたし?
周りは皆手振ってるし…
まだデザート食べてないのに。
あたし、これから猛獣の餌食になるの?

あたしの明日は…
明るいのか?
それとも…
明日はお掃除とかお買い物とかしたかったのに…
アイツのひとことで全部諦めた。


「これから楽しみだな」









==========
ご無沙汰しています。
ほぼ1か月更新してなくてごめんなさい。
忙しいというよりプチスランプ?でした。
頭の中ではめっちゃネタ浮かんでるんですが、脳内完結してしまって書けないというループにハマりまして。
これも。
なんだかぐだぐだしてますが…
タイトルの「タパス」は小料理っていう意味です。
きっと司の酒のアテはきっとつくしですね。

雰囲気楽しんでいただければ幸いです。
続きは脳内では出来上がってたりしてます(笑)が…
書けるかなぁ
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
雰囲気、大好きです( *´艸`)
いつも楽しく拝見しています。
ありがとうございます꒰ღ˘◡˘ற꒱
2020/08/03(月) 06:04:38 | URL | ともハート [編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2020/08/03(月) 14:07:11 | | [編集]
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