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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
晴れときどき曇り、そして晴れ
「牧野さん、これから大阪支社にこの資料を届けてくれる?」
「あっ、今からですよね。了解です」
「よろしく頼むよ。帰りは直帰でいいから」
「わかりました。行ってきます」

道明寺HD大阪支社で重要な会議があるらしく課長と係長が昨日から出張中。
急遽、会議に別の資料が必要になったらしく資料を届ける仕事を頼まれた。
普段、資料はメール添付で回覧等をされるのだけど。
今回に限ってはメール添付・送信不可のものだったらしい。
重要なものだから、なんだか届けるだけでも緊張する。
いやな事続きで寝不足だったから新幹線の中で寝よう。
そう決めて会社を出た。

寝不足の理由は水曜日に遡る。
業務終了後、同期の仲いい女子だけでの同期会。
話も弾んで、キリのいいところで帰るつもりが終電になってしまった。
道明寺も出張だからと高を括っていたのが悪かったみたい。

「・・・・・ただいまぁ」

誰もいないだろうから堂々としていればいいのに。
そぉっと静かに廊下を歩いてリビングへ。
明かりが付いていた時点で気付くべきだった。

「遅かったじゃねーか」
「つ、かさ。何で、出張・・・」
「珍しく予定より早く終わったからな。っつーか、今まで何してた!?」

蛇に睨まれたカエル。
鋭い視線で私を見る。
多少なりとも萎縮するあたしの体。
別に悪いことしてるわけじゃない。

「同期のウチでごはん食べてた」
「はぁ!?テメー、今何時だと思ってる」
「1時を回ったとこ・・・かな?」
「そんなこと聞いてんじゃねーよ!!」

額に見える青筋。
確実に怒ってるよね・・・。

「俺が居ないときはいつもこんなかよ(怒)」
「いつもじゃないよ?今日だけだし」
「信用ならねー」
「別に未成年じゃないんだし、ちょっと終電で帰ったって大丈夫だよ」
「大丈夫じゃねーから言ってんだ!!このアマッ」
「・・・ってか、司はあたしのパパじゃないでしょ!!」
「そうかよ。わかった」
「司・・・」
「もういいわ」

売り言葉に買い言葉のオンパレード。
あたしも眠かったのか、言っちゃいけない言葉を言ったのは自覚してる。
でも眠さもあって止まらなかったんだ。
明日も仕事だから司が寝室に戻った後、あたしもシャワーを浴びた。
彼のいる寝室には行かず、ひっこみがつかないのをいいことにゲストルームで寝てしまった。
朝いつもどおりに目が覚めると、司の姿はすでになかった。

「出張の時は必ず行き先を告げてくれるのに」

もしくは、電話で連絡がある。
なのに今回はケンカ中だからなのか一切連絡がなかった。
昨日・・・木曜日も今朝も結局、もやもやとしてあまり食事が進まなかった。
お昼休みはさすがに同期の目もあったから多少は食べたけど。
新幹線の中でも・・・。
ペットボトルのお茶で十分。
水分だけ取って、あとは新大阪に着くまで寝不足を解消しようと目を閉じた。


新大阪に着いて、JRに乗換え大阪へ。
梅田の一等地にある大阪支社の受付で名前を告げた。
社員証を首から提げ、あとはvisitorの入館証も同様に提げた。
受付で聞いた会議室の階に向かう。
そして、重要な資料を課長に手渡した。
時計を見ると既に17時。
14時前の新幹線に乗ったから・・・そうよね。
じゃ、わたしはこれでと課長に声を掛けて会議室を出る。
すると幸か不幸か・・・昨日から連絡が無かった司がいた。

「えっ!?なんで・・・」

向こうも気付いているはずなのに。
多分周囲の目があったのかもしれない。
知らん顔して横を素通りして会議室に入る。
西田さんが会議室に入ったあと、すぐさま出てきてあたしに声を掛けた。

「牧野さま」
「西田さん、お疲れ様です」

西田さんに頭を下げる。
向こうは司の第一秘書な上、部長だ。
いくら昔から知っていても・・・

「牧野様、司様より伝言です」
「あっ、はい」
「東京へは戻らずにメープル大阪のお部屋でお待ちくださいとのことです」
「でも・・・」
「支配人には私から連絡を入れておきますのでご安心ください」
「・・・わかりました」
「それでは失礼させていただきます」

そういうと西田さんは司のいる会議室へ入っていった。
反論できないやりとり。
あたしは言われるがままメープル大阪へ向かった。
司が泊まっているメープル大阪のプレジデントスィート。
寝室に入ると司が身に纏っている香りがふんわりと漂う。
高級なイメージに更に華を添えてる香り。
ベッドに横たわるとその香りに包まれて安心したのか、急に睡魔が襲ってきてゆっくりとまぶたを閉じた。

「ん・・・・・」

ウトウトのつもりがしっかり1時間くらいは寝てたのかな。
妙に体がすっきりした。
ゆっくりと目を開けるとベッドに腰掛けた司の姿。

「つ、か・・さ」
「おぅ」

結んだネクタイに指を入れて緩める仕草に見惚れた。
右手はあたしの頬にそっと当てられている。

「よく寝てたな」
「うん。なんかすっきりした。1時間くらい?寝てたの」
「2時間くれーじゃねー?どうせぐちゃぐちゃ考えて寝不足だったんだろ」

アタリ。
ケンカした時から結局眠れてない。
関係ないと思っても心はそうじゃなかった。

「さっき会社でおまえの顔見たとき、クマできてたぜ?」
「ウソ!!」
「化粧で隠してたつもりだろうけど、バレバレなんだよ」
「うっ・・・・」

顔色は良くなかったと思う。
1日寝ないくらいで別に平気だったのにな。

「明日、スパとマッサージ予約入れておく」
「別に・・・いいよ、もったいない。寝れば大丈夫」
「俺が寝かせないって言ったら?」
「う・・・・」
「言ったとおりにしろ」
「・・・はい」

怒った司じゃない。
あたしも怒ってるわけじゃない。
むしろ、ちゃんと話したいだけ。
てか、明日も大阪なわけ!?
起き上がろうとしたのだけど、止められて結局ベッドを背もたれにして上半身だけ起した。

「それと・・・この前のことだけどよ」
「ああ、うん。ごめん」
「・・・・・・・・」
「アンタが心配してくれてるのはわかってるの。連絡しなかったあたしも悪かったし」
「・・・・・・・・」
「遅くなる時はちゃんと連絡する」
「そうしろ。っか、時間帯考えろ。俺らといるんじゃねーんだし」
「うん。ごめん」
「行くなとは言わない。テメーだって付き合いってもんがあんだろ?」
「うん」
「わかったんならいい。この話は終わりだ」
「うん」

子供にするように抱きしめられて背中をポンポンと叩かれた。
ケンカするもんじゃないと思う。
けど・・・時には必要なときもある。
今回がそうだっただけ。
4年離れ離れになって大人になって帰ってきた道明寺司。
あたしが働くことにもイヤイヤながらも了承してくれた。
(裏で楓さんたちが動いた気はするけど・・・)
だからアンタを少しでも助けたいって思うんだよ。
ようやく気持ちも落ち着くと急におなかが空いてきた。
キュルルル・・・っておなかの音がなった。
笑いながら司が話しかける。

「おまえ、メシまだだったよな」
「うん///」
「ルームサービスにするか?それともどっか食いにいく?」
「ここの創作和食ってこの時間だと混んでるかなぁ」
「大丈夫じゃねーの?但し個室じゃねーかもしんねーけど」
「カウンターでもいいじゃん。行きたい!!」
「わかった」

立ち上がって電話を入れてる司。
あたしもベッドから降りて、出かける準備。
パウダールームで薄っすらとお化粧直し。
してもしなくてもほとんど変わらないんだけど、一応ね。
そして、ソファに座ってる司の元に戻った。

「個室空いてるってよ」
「ムリ言ったんじゃないの?」
「そんなことするかよ。時間も時間だからじゃねーの」
「あっ、そっか」

行くかと司が立ち上がりあたしも続いた。
スィートのドアを開けてレディーファースト。
それが当たり前の司に、あたしは慣らされている。
ドアをバタンと閉めたのを確認してから、あたしは司の腕に自分の腕を絡めた。



=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
ごはん食べた後は・・・(笑)
ご想像にお任せ☆
今回はつくしちゃん謝るみたいな感じです。
同僚の名前を考えなきゃな、そろそろ(苦笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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