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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_9
そっと禅を起さないようにベッドから出る。
部屋に備え付けられているシャワーブースで熱いシャワーを浴びて朝茶事の準備。
子供が起きるには早い時間。

「朝茶事を終えたら禅を起さなきゃな」

さすがに今日は禅の言う保育園に通わせなければ。
ただ・・・
西門の子が保育園に通うというのは前代未聞だからな。
必然的に英徳に変わることにはなるだろうけど。
そんなことを思いながら自室をそっと出た。

家元と共に朝茶事を終え、一息つく。
内弟子が茶器を片付け、俺と親父がそのまま茶室に残る。
そして禅の話になった。

「総二郎」
「何?」
「禅の教育のことだが・・・」
「ああ」
「優紀さんやもちろんおまえの考えもあるだろうけれど・・・英徳の幼稚舎に通わせられんだろうか?」
「そのことね」
「英才教育なんてもんは二の次だ。まずはきちんとした環境を禅に与えてやりたい」
「わかってる」
「体裁も身を固めるひとつの手段だ」
「ああ・・・けど今日は、今通ってる保育園連れてくわ」
「そうしなさい」

親父と話を終えて禅を起こしに自室に戻る。
起こす前に手短に私服に着替えた。
まだ夢の中であろう禅はスヤスヤと寝息を立てて眠っていた。
俺はベッドの端に腰掛けて禅を起こす。
優しく揺する。

「禅・・・起きろ。朝だ」
「ん・・・・・・」
「禅」

ゆっくりと重い目を開ける。
まだ夢うつつだ。
手で目を擦り・・・ようやく覚醒。

「おはよパパ」
「おはよう。よく眠れたか?」
「うん・・・ママは?」
「ママはまだ病院だろ」
「そうだ・・・」
「ほら、早く起きろ。保育園行くんだろ?」
「うん・・・」

禅を抱き上げて部屋を出る。
そして、禅の私服が置かれている客間に向かう。
お袋が楽しげに揃えた子供服の中から禅が着たいものを選んで着替えさせた。

「イマドキの子供服ってスゲーのな」
「なぁに?」
「何でもないよ。かっこいいな、禅」
「ホント?」
「ああ」

使用人に準備させた保育園の準備。
大人が持つリュックの子供版の大きさのものに着替えや必要なものが入っていた。
動きやすいタイプの上下服。
それもちらっとしか見てないけれど、オシャレなものだった。
きっと・・・優紀が着せていたものとは明らかに違うと予想出来る。
まぁ、禅は素材がいいから何着ても似合うんだけど。

そして朝食は子供が食べやすいようなお子様ランチの朝食版だった。
きっと料理長も笑みを浮かべながら作ったに違いない。
久々に楽しめましたと話してたっけ。

「もういらない」
「全然食ってねーじゃんか」

卵とパンを少し食べただけ。
これはさすがに食べる量を知らない俺でも少ないとわかる。
無理やり食べさすわけにはいかねぇーけど・・・

「腹、減るぞ」
「減らないもん。パパ、テレビ観たい」
「メシ、ちゃんと食ったらな」
「食べたもん!」
「ダメだ。パン全部食べたらな」
「・・・・・・・食べたのにぃ」
「禅」
「・・・・・・・はぁい」

しぶしぶ禅は返事をして、パンを食べる。
約束通り食べ終わってテレビを付けてやると嬉しそうだった。

「ねぇパパ。保育園までパパと自転車?」
「自転車じゃねーよ。車だ」

俺にママチャリは・・・ダメだ。似合わなさすぎる。
仮に乗ったとしてもだ、絶対に司や特に類には見られたくねー。
類なら会うたびに俺の顔を見て笑いそうだ・・・。
車のキーを禅に持たせて車庫までいっしょに歩いていった。


通っている保育園の駐車場に車を停めて、門まで手を繋いで歩く。
そこにはエプロンをした保父さんが立っていた。

「おはよう、禅くん」
「おはよう友哉先生」
「おはようございます」
「失礼ですが・・・禅くんのご家族の方ですか?」
「パパなんだよ!!」

その友哉先生と言う保父さんが驚いていた。
きっとコイツもシングルマザーだった優紀を気に入っていたに違いないと悟る。
問いかけられたので、普段の外面仕様で応えた。

「お父さん・・・ですか?」
「はい、西門と申します。えっと友哉先生」
「禅くんの担任をしています、柴田友哉と言います」
「うちの禅を宜しくお願いいたします」
「はい、お預かりいたします」

お互い頭を下げた。
それから手を繋いでいた禅に膝を折って同じ目線で話す。

「じゃあな禅。いい子にしてろよ」
「うん」
「今日はいつもより早く迎えに来るから」
「パパが?」
「ああ。その後、ママのところに行こう」
「うん。じゃ行ってきます」
「ああ」

靴を履き替えていつも入るだろう教室に入っていった。
俺も友哉先生に頭を下げて保育園を後にして、その足で優紀のところへ向かった。






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総二郎、アメと鞭の回。
ママチャリ(苦笑)そりゃ類に見られたら・・・
当分はそのネタでからかわれそうですよね。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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