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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
マイガール_10
禅を保育園に送った足で優紀のいる病院に向かった。
本来であれば面会の時間は決まっているけれど、家族は例外。
病院に着くとすでに診療の予約受付が始まっていて、意外にも患者らしき人が大勢いた。
俺は優紀の病室へ向かう。
コンコンとドアをノックしてからスライドさせた。
すでに朝食は済んでいるようでお茶を飲んでいるところだった。

「おはよう」
「おはよう、総二郎」
「メシ、ちゃんと食った?」
「あ・・・うん、食べたよ」

その顔は全部食ってねーな。
まぁ、食べられるようになってきただけでも少しは回復してきたかな。

「どうしたの?こんなに早く」
「禅を保育園に送ってきたから」
「あっそうだったね、ありがとう」
「友哉先生だっけ・・・に引き渡してきたぞ」
「禅の担任の先生。すごくいい先生なのよ」

暖かいお茶の入ったマグカップを両手で持ちながら優紀が応える。
退院したら美味しい茶、飲ませてやるよ。
マグカップを見ながらそう思う。

「ねぇ・・・」
「なんだ?」
「禅、朝ごはん食べた?」
「あんま食ってねーな。テレビ見たがってて、パン全部食ったらって言って無理やり食べさせた」
「やっぱり・・・。あの子ね、朝ごはんあんまり食べてくれないから」
「優紀も困ってたんだ」
「毎日戦争だもの・・・朝は」
「そっか(笑)」

寝ぼけて、ママは?って聞いたこと。
保育園の準備のこと。
着替えのこと。
朝あったことを優紀に話す。
優紀も知りたかったようで聞き入ってる。
多分、こんなに長い間を禅と離れたことがないから・・・。

「あとさ、保育園のことなんだけど・・・」
「うん」
「親父がさ、英徳の幼稚舎に編入しないかって。俺もその方が何かと安心だし。どうかな?」
「私・・・」
「言いたいこと言っていいよ」
「禅と離れ離れに・・・」
「ならねーよ。っか、させねーよそんなこと」

ホッと安心した優紀。
西門に禅を取られると思ったんか?
それこそ杞憂に過ぎねー。
昨日、あんだけ心配するなって言ったのに・・・。

「優紀、もう一度言っとくな」
「うん」
「俺は優紀も禅も手放したりしねーよ」
「うん」
「だからこれからのことは何にも心配いらない」
「うん」
「わかった?」
「うん、ありがとう」
「なら、禅は英徳の幼稚舎に編入でいいな?」
「宜しくお願いします」
「宜しくお願いされます(笑)」

優紀の柔らかい髪質の髪を耳にかけてやる。
それからお互い、目を合わせて微笑んだ。

「さて・・そろそろ仕事しに行くかな」
「うん」
「後で禅、連れてくるから」
「楽しみにしてるね」
「優紀・・・」

名前を呼んで・・・
そして触れるだけのキスをして病室を出た。





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つかの間のふたりっきり。
朝ですし・・・一応。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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