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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
風邪のサイン-道明寺司の場合-
「あれ?!」

道明寺HDにあるエレベータ付近。
あたしは頼まれた資料を外出する営業部の同僚に渡しにいく途中。
司はちょうど外出から戻ってきたのか、プレジデントオフィス直通のエレベータに乗り込む最中。
言葉でいうと「すれ違い」。
横顔だけどチラッと顔を見てつぶやく。

「なんかいつもと様子違う・・・」

朝、いつも通りに起した時も変わりはなかった。
朝食も・・・
しっかり食べる方じゃないけれどクロワッサンサンド半分は食べてくれてた。
あ・・・
珍しくコーヒー、残してたな。
普段なら飲みきるのに・・・。

「絶対、体調崩してるね・・・アレはきっと」

人に弱いところを見せたくない彼なりの意地。
あとは副社長としての普段の表の顔。
自分のことは棚に上げて、あたしのことを一番に心配するところはどうにかしなきゃね。
資料を届けてからこっそりと西田さんに内線しようととりあえず所用を済ませることにした。

自分の席に戻ってきてから周りを見る。
皆出払っていて、タイムリーにも周りにはだれもいない。
パラパラと人はいるけれど内線の声までは聞こえない距離だから大丈夫。

「はい、西田です」
「牧野です。少しだけお時間いいですか」
「構いませんが、どうかなさいましたか」
「さっき道明寺を・・司を見たんですけど体調悪いんじゃないかと思って」
「・・・・申し訳ありません。いつも通りでしたので気付きませんでした」
「いえ・・・」
「きっと私が言っても聞くようなお方じゃありません。こちらにいらしていただけませんか」
「それは・・・」
「表立っては私を訪ねてきてくだされば問題ございません」
「わかりました。今から伺います。スケジュール変更は可能ですか?」
「もちろんです。宜しくお願いいたします」

西田さんとのやりとりを終えてあたしは司のいるプレジデントオフィスへ向かう。
一旦1階まで降りて直通のエレベータに乗った。
降りた先にはすでに西田さんが待っていてくれていた。

「ご足労かけました」
「いえいえ、こちらこそすいません」

オフィスの入口にはちょうど優紀がいた。
今日の当番は優紀と秘書課の先輩みたい。
あたしと西田さんを見つけて立ち上がる。

「つくし?」

優紀があたしの名前を呼ぶ。
すると西田さんがひと言添えてくれた。

「営業本部の牧野さんと会議室にいます。用があれば携帯を鳴らしてください」
「かしこまりました」
「すいません・・・少しお邪魔します」
「牧野さん、こちらです」

西田さんについて奥のフロアへと歩いていく。
そして受付からは見えない位置にある司の部屋。
その部屋をノックした。
奥から聞こえてくる司の声。

「入れ。西田、この決済・・・」
「体調どう?司」
「おまっ・・・牧野?」

キーボードを打つ手を止めて、顔を上げた。
少し、顔色が悪いかな・・・。

「別に、至って普通だぜ?」
「ウソばっかり!!しんどいくせして見栄張んじゃないわよ」
「・・・・・・まぁちょっとダリィなとは思ってたけど」
「それを体調不良っていうのよ、このバカ」
「少しくれー大丈夫だって。NYでもそうだったし」
「ここは日本なの。それに体調管理も仕事のうちでしょ?」
「ガミガミ言うな。頭に響く・・・」
「言わせているのはどっちよ!!ったく・・・」

ドア付近で話していたけど埒が明かず。
結局、司のデスク付近まで近寄った。
そして有無を言わさずにおでこに手を充てる。

「ちょっと・・・熱いかな?」
「これくれー大丈夫だって」
「大丈夫じゃないから言ってんでしょうが。これが反対だったらアンタも同じことすると思うけど」
「・・・・・・・・・」
「仕事、上がれないの?」

デスク左側に置かれた山積みの決裁待ち書類。
それを見るとムリなのは誰がみても明らか。
だけど・・・
体が資本でしょう。
今、無理することなどないと思う。
するとコンコンとドアをノックする音が聞こえ、西田さんが入っていた。

「失礼します。副社長、本日のスケジュールを変更いたしました。今すぐお帰り頂けます」
「・・・・すまねーな、西田」
「申し訳ございません。私のミスです」
「わりぃ、じゃ帰るわ。おまえもフレックス使って早退する?」
「出来るわけないでしょう(苦笑)早めに帰るから」
「ちっ・・・」
「舌打ちしない。仕事せずにちゃんと寝てなさいよ」
「わーったよ」
「西田さんよろしくお願いします」
「承知致しました」

西田さんがあたしにお辞儀して、そして司を引き連れて部屋を出て行った。
さて。
あたしも仕事に戻るとするか。
主がいなくなったこの部屋のドアを閉めて自分のフロアへ戻った。

席に着いてひと息。
早退しないと司には言ったけれど・・・気にはなる。
冷蔵庫にミネラルウォーターは常備してるけど、薬の場所までは知らない気がする。
もうすぐお昼の12時。
半休にするにはちょうどいいタイミング。
気になって仕事をミスするよりかはいいよね・・・。
新人だから急な休みとかは避けたいけど、仕方ない。
休暇申請に関する社内ネットワークにアクセスした。

「課長。実は・・・」



この貸しは大きいんだからね。




=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
司くん体調不良な話。
きっと周りは気付かなくてもつくしちゃんには
バレてるよっていう内容です。
弱ってる男につくしちゃんもノックアウトみたいな(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=



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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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