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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
風邪のサイン-続・道明寺司の場合-
そぉっと玄関の扉を開ける。
部屋はシーンと静まり返ってる。
リビングに向かえばソファの上には脱ぎっぱになった司のスーツ。
さすがに今日ばかりは脱ぎっぱでも仕方ないから許すよ。
あたしもソファにかばんを置いた。
主寝室のベッドには司。
近くまで行くと熟睡しているのかぐっすり寝息を立てて寝てる。

「さっきよりは熱くないね」

おでこに手を充てて体温を確認した。
それにしてもキレイな寝顔。
女より肌がキレイってどういうことよ・・・って思っちゃう。

「ん・・・・」

ヤバイ。
これ以上ここにいると起しかねないと思って、そっと部屋を出た。
帰りに急いで買ってきた定番のモモの缶詰。
それからポカリ。
それらを冷蔵庫にしまう。
そして起きたら食べれるようにと雑炊を作るべくご飯を炊いた。
1時間ぐらいしてからもう一度司の元へ向かった。

「つく・・し?」
「あっ、起きた?体調どう・・・?」
「寝たらちょっとマシんなった」
「卵雑炊作ったんだけど、食べれそう?」
「ああ・・・っつか、おまえ仕事どうしたよ?」
「・・・・・早退してきた。ありがたく思いなさいよ!!」
「ククッ・・」

面と向かったら恥ずかしくて。
きっと顔真っ赤な気がする。
笑ってたけど・・・司も顔、赤かったのは気のせい?
熱の所為じゃないと思うんだけど。

作った雑炊とミネラルウォーター、市販品だけど風邪薬をベッド横のサイドテーブルに置く。
そしてベッドの端に腰掛けた。
司は上半身を起こす。

「食わしてくれんの?」
「バカ言ってんじゃないわよ。自分で食べて!!」
「俺、病人」
「・・・・・・」

そんな目で見ないでよ・・・。
あたしが悪いみたいじゃない。
仕方ないから、あたしも覚悟を決めた。
天然木、摺漆で出来た和食器のカトラリー。
少し大きめのレンゲというのかスプーンで雑炊をすくった。
多少まだ熱いから冷まして、それを司の口元へもっていく。
恥ずかしいけど、2~3回それを繰り返した。

「熱いから気をつけてね」
「ああ・・・美味いな」
「そう?良かった」

少しでも食べれるならすぐに回復しそう。
あとはぐっすり眠れば。
それが一番の薬なんじゃないかな・・・。

「サンキュ。もういいわ」
「市販薬だけど飲んどく?」
「いや、いい。寝れば治る」
「わかった。ならもう一眠りして」
「ああ、そうする。っつか、今日は悪かったな・・・早退させちまって」
「いいよ、気にしないで」

司も横になったので、ミネラルウォーターだけを残して部屋を出た。
まさか、司からあんな言葉聞けるとは思ってなかったからビックリしちゃった。
明日、雨かもね(苦笑)
そう思いながらソファに座って考える。
普段のあたしなら、会社を早退するなんて考えられない。
けど・・・
家族が病気なら?!
司は家族じゃないけど、大切な人に変わりはない。
だから普段しないことでも出来たんだよね。

「早くいつもの司に戻ってよね」

置かれた司のスーツから香る彼の香り。
それを抱きしめながらそっとつぶやいた。





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風邪にはご注意くださいね。
弱ってる男って色気あるよな~と思いながら
書いたネタでございます。
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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