FC2ブログ
SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
ピル
「これってピルじゃねーのか⁉︎」

洗面台にふいに置かれた薬。
俺は常時服用している薬なんてものはないから、これはあいつのだ。

「あいつ、ピルなんて飲んでたっけ?」

1シートに28もの数字が羅列されたもの。
確かに日本と違い海外じゃ広く一般的にポピュラーなものだ。
それを何でアイツが?!
薬の減り具合を見ると、すでに1週間前から飲み始めているらしいそれ。
ちょうど俺がNYへ戻ってる間に飲み始めたってことか・・・。

「これはちょっと聞かねーとな」

ピルをシートごと掴んでつくしのいる寝室へ向かった。
部屋に入ると、つくしは俺の明日着るスーツを選んでる最中だった。
ウォークインクローゼットからスーツ・シャツ・タイを選んで所定の場所に掛ける。
そしてそれから自分の明日の私服を選んでいた。

「なぁ」
「何?」
「おまえ、薬飲んだの?」
「へっ!?くっ薬・・・?」
「そう、コレ」

見えるようにかざしたピル。
飲む理由くらい聞いてもいいだろうが。
別に怒ってなどない。
ただ何で飲むのかを知りたいだけだ。
別に・・・
今の時代、女も避妊する時代だ。
それが悪いわけじゃない。
それに別の処方で飲む場合もある。
たとえば、肌荒れを治す目的だったり生理痛の緩和だったり。
ただコイツの場合、避妊目的ならば絶対にありえない。
相手は俺以外は断じてないから、そもそも考える必要なんてない。
そして恐る恐る俺に近づいてくるつくし。

「返して!!」
「何でコレを飲んでるのか言えよ」
「・・・・・・」
「言えねーのかよ」
「別にいいでしょ?お願いだから返してってば」
「なら別に飲む必要ねーんじゃねぇの?」
「うっ・・・」

だから。
俺は怒ってなんてねぇってば。
おまえが隠すのがいけねーんだろうが。

「来月、営業部の新入社員だけで1日研修があるの」
「・・・それで?」
「研修とあたしの生理周期とが重なってて」
「そういえば月末だったか?おまえの周期って・・・」
「そう///ここ数ヶ月、生理痛が酷かったから桜子に相談したの」
「で、飲めって?」
「うん。研修を休むなんて出来ないし、だから試しに飲んでみようって」

真っ赤になって言うことじゃねーって。
別に飲むことが悪いわけじゃねぇし。
そっと、つくしを抱きしめた。

「ちゃんとした理由があんなら隠すなよ。びっくりすんだろうが」
「ごめん」
「ここ数ヶ月・・・ちょうどそのタイミングって俺がNYやら海外行ってた時だろ。そんなに酷かったんか?」
「少しね・・・でも薬飲んでたから平気」
「ホントかよ」
「ホントだってば」

俺がいないときに弱ってたって聞いたら心配すんだろ。
ましてや俺がわからない痛みなら尚更。
代わってやりたいけど、それだけは未来永劫ムリだもんな。

「飲んでて平気なんか?」
「うん。あたしのは低容量のものだし、マイナートラブルもないしね」
「そっか、ならいいんだけどよ」

そう言ってからあいつにピルを返した。
毎日、決まった時間に飲まなきゃいけないそれを大事そうに手にとって見る。
俺的にはあんま薬は飲ませたくねーんだけど。
理由が理由なら仕方ねー。

「まだ飲んでねーんだろ?」
「うん」
「ならさっさと飲んでこい」
「そうする」

薬を飲みに寝室を出ようとするアイツに言ってやる。
俺のちょっとした本音。

「つくし」
「何?」
「まだガキはいらねーから、心配しなくても別の意味でピルは飲まなくてもいいぜ」
「/////」









=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
大人要素なお話。
皮膚科でもニキビ治療で処方もされますしね。
つくしちゃんの驚く顔が浮かびます(笑)
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015/11/04(水) 14:44:02 | | [編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する