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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
曇りのち晴れ_1
「牧野さん、こっちこっち!!」
「あっ、うん」

今日はいつもの同期メンバーで大阪へ1泊2日のプチ旅行。
本当は行くつもりなんてなかったんだ。
けど・・
緒方さんがどうしてもって譲らなくて結局、あたし・緒方さん・青山くん・白石くんの4人で出かけることになった。
東京とは違った人の多さにビックリする。
大阪に着いた早々に荷物をロッカーに預けてテーマパークへ向かい遊び倒した。
F4の普通はあたしの中じゃ全然普通じゃないから、こういうのが楽しいのは事実。
反対に後ろめたいのも事実。
紙一重。
頭を悩ませる。
そんなことを思いながら、同期とはアトラクションに乗る間、色んな話で盛り上がった。

「このVIPレーンってどんな人が使うんだろうね」
「そうだね・・・」
「株主とかじゃねーの?」
「あっ、そっか・・・。青山くん賢い!!!」
「あはは」

きっとF4なんかと行っちゃったら・・・
並ぶことなんてありえないんだと思う。こういう醍醐味を味わえないと思うんだ。
だからさっきのVIPレーンの話なんて、彼らのためにあるようなものだもん。
本当に年相応の遊びをして満喫。
閉園時間ギリギリまでパークにいて、そしてホテルに向かう。
実は今日のこのプチ旅行について、詳しく話さなかった緒方さん。
泊まる所もしっかりしたホテルだからとしか聞いていなかったらしい。
今回の首謀者というか企画者は青山くんと白石くんらしいから。
きっとあたしたちを驚かせたかったんだなって思う。
だから緒方さんも任せたって言ってたしね。
だけど、あたしは連れてこられたホテルを見るなり言葉を無くした。

「ここ・・・!?」
「うん、大阪メープル」

なんで。
よりにもよってここなの!?

「牧野はイヤだった?」
「イヤというか・・・全然知らなかったから」
「高級すぎて気後れしちゃうよな。費用は俺と青山が持つから何も心配しなくてもいいよ」
「いや、それは・・・」

費用を持つって、ありえないでしょ。
彼女でもないのに・・・
こんなところで小競り合いするのもイヤだったから、チェックインするためのフロントに向かう。
緒方さんはメープルに宿泊というステータスですでに浮かれてる。

「青山様のお名前で本日よりご一泊、ツインおふた部屋のご予約を承っております。」
「はい」
「こちらがカードキーでございます」

青山くんがサインをしてカードキーを持つ。
あたしたちは後ろで待ってる状態。
そしてチェックインが終わりエレベータに乗って部屋に向かった。

「じゃ、俺と緒方・白石と牧野の組み合わせでいいよな」
「えっ・・・あの」
「ここじゃなんだし、牧野行こう」
「ちょっと!!白石くん」

言われるがままに宿泊のツインルームに入る。
ルームライトを付けて、荷物を置いた。
そして、急に白石くんが謝りだす。

「ごめん、牧野」
「・・・・・・・・・・・・・」
「青山と緒方、いっしょの部屋にさせてやりたくてさ」
「だからって、白石くんとのツインは困る」
「心配しなくてもいいよ。俺、絶対に何もしないって誓うから」
「そういう問題じゃないでしょ」
「ルームシェアだと思ってくれればいいし」
「いや、だから・・・」

ん?
なんか気になる言葉があった気がする。
けど、それどころじゃない。
いくら同期っていっても異性との同室はムリ。

「部屋はいっしょだけどベッドは別だから、俺のこと信用してくれないか」
「・・・・・・・・」
「牧野、頼むよ」
「ごめん、信用とかの以前にあたしそういうのはムリなの」
「牧野」
「あたしの分のホテル代は緒方さんに渡すから受取って」
「牧野はどうすんだよ」
「どうって、これから宿泊するホテルを探す」
「それなら俺が探すから、牧野はここにいろよ。な?」
「ううん・・・せっかくだから白石くんはメープルに泊まって」

それだけ言って荷物を持って部屋を出た。
情けなさがこみ上げてきて涙が出そうになる。
同期が悪いわけじゃない。
ちょっとした優しさの掛け違い。
それにのっかかれないあたしがいるだけ。
フロントに戻って、部屋が空いているかを聞いてみた。

「えっと、1室なんですがどこでもいいので部屋は開いていますか」
「申し訳ございません。本日、全室ともに満室でございます」

そうだよね。
いくらなんでも急だもん、空いてないよね。
道明寺には・・・司にはこんなこと言えないよ。
どうしよう。
こんな時、ふと類の言葉を思い出した。


”牧野、些細なことでもちゃんと司には言いなよ?”
”なんでよ類”
”ん?だって俺らに被害が被るから・・・ってうそうそ。知っていれば何かあってもすぐに手を差し伸べられるでしょ”
”でも・・・”
”牧野、俺ら以上に司はあんたのこと想ってる。それだけは変わらないよ”
”うん”
”あんたの性格を知ってるから甘えろって言ってんじゃない。頼ることも覚えな”
”ありがと類”
”あんたのごめんねとありがとうは聞き飽きたって(苦笑)”


もし。
もし言わなかったら?
でも。
もし言ったら?
不安が募る。
だけど意を決してフロントから少し離れたところでスマホを取り出し、勇気を振り絞って通話ボタンを押した。






=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
長くなったので一旦きりました。
類くんちらっと登場。
類くんのこのセリフは使いやすい!!!
立地条件のいいホテルって常に満室ですよね。
そんなネタから思いつきました。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2015/11/16(月) 04:20:57 | | [編集]
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