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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
曇りのち晴れ_2
「もしもし」
”おぅ、どうした”

1コールで繋がるあたしのスマホ。
心の準備がまだ出来てないよ・・・。
だけど、言わなきゃ始まらない。

「あのね・・・」
”なんだ?”
「えっと・・・道明寺は今どこ?」
”俺か?大阪だ。言わなかったか?”
「えっ!?」
”っつか・・・この後に及んで道明寺はねーだろ?”
「ごめん」
”素直すぎて気持ちわりぃーな(苦笑)マジ、どうしたんだよ”
「あのね・・・実はあたしも今、大阪にいてね」
”はぁ!?”

そりゃそうだよね。
SPの三島さんには口止めして、 東京にいるはずのあたしが実は大阪にいるんだもん。
しかもこんな時間に・・・。
驚くのも無理はないよ。

「あの・・・」
”なんだ”

1トーンも2トーンも低くなった声。
確実に怒ってる。
顔を見なくてもさすがにわかる。

「ちょっとしたトラブルがあって・・泊まる部屋がないの」
”・・・・・・・・・・”
「知り合いもいないし、どうにもならなくて」
”・・・・・・おまえ、今どこにいる”
「大阪メープルのフロント」
”総支配人に代われ”
「うん・・・」

もう一度フロントに行き、フロントスタッフに総支配人を呼んでもらった。
こんな20才前半の一般人が総支配人を呼ぶなんて・・・不思議がるのも当たり前。
けれど、何も言わずに総支配人を呼んでくれた。
優しそうな雰囲気の総支配人がフロントに出てこられて、あたしのスマホを渡して通話に出てもらう。
そして、彼は頷き「承知いたしました」と繰り返して、あたしにスマホを戻した。

”俺がリザーブしてる部屋(プレジデントスイート)に案内するように言った”
「えっ!?でも・・・」
”でももねぇ。そこで待ってろ。説教は戻ってからだ”
「・・・・・うん」

通話ボタンを切り、スマホをかばんにしまう。
それを見てすぐに、総支配人が声を掛けた。

「牧野様、先ほどは大変失礼を致しました」
「いえ、こちらの方こそ申し訳ありません」
「それではご案内させて頂きます」
「ありがとうございます」

頭を下げてお辞儀。
ゆっくりと頭を上げると総支配人が微笑んでいらっしゃって、案内されるがまま後に続いた。

言われたとおりの部屋に着くとそこは別世界。
さっきのツインとは比べられないくらい。
窓際に行って、カーテンをスッと開けると東京で見るようなネオンが広がっていた。
それからソファに座ってすぐにカチャっとドアが開いた。

「おかえりなさい」

立って司を出迎える。
表情はかなりご立腹。
ナイショで出かけた結末がこれだもの。
怒られて当然なのは知ってるから何も言えなかった。
司がドシッとソファに腰を下ろす。
あたしはその前に立ったまま。
さすがに隣に座ることは出来なかった。

「あの・・・」
「詳しく話せ」
「同期と大阪に遊びに来たの。それで・・・」
「それで?」
「ここのツインを取ってたみたいなんだけど、部屋の割振りがちょっと」
「ちょっとって何だよ」
「だから・・・女同士じゃなくて男女のペアで泊まることになっちゃって」
「はぁ!?」
「ベッドも別だし、何もしないから信用してくれって言われたんだけどあたしがムリで・・・」
「当たり前だ!!!」
「だから別の部屋探すって言って逃げてきたの」
「・・・・・・・・・・・」
「ごめんなさい」

じっと司の目があたしを見据える。
その視線から逃げられなかった。

「報告通りなら、おまえは東京にいるはずだろ?!」
「うん」
「どういうことだ?」
「三島さんにお願いしたの」
「三島に?」
「うん。大阪に遊びに行くけど、東京にいることにしてくださいって」
「・・・・・・・・・・・」
「同期と出かけることって今までなかったから興味があったの」
「それでこのザマかよ?」
「ごめんなさい。あたしが悪いの。三島さんは全然悪くないから責めないで」

必死になって司に申し出る。
だって、本当に三島さんは悪くないんだもん。
あたしのわがままで三島さんがクビなんてことになったらあたし・・・

「同期の子たちもね、優しさから出たことなの」
「っつーか、おまえハメられたんじゃねーのかよ」
「結果的にそうかもしれないけど!!!でも付き合ってる子同士なら同じ部屋がいいって思うでしょ」
「たとえそうだとしてもおまえがヤな思いしたんじゃねーか。そこ履き違えんな」
「・・・・・ごめん」
「俺がいなかったらどうなってたかわかってんのか?」
「・・・・・ごめん」
「グダグダ言うつもりねーけどよ、今回は全面的におまえが悪い」
「わかってる」
「ならいい。それと、念のために聞くが何もされてねーな」
「うん、それは断じてない」
「わかった。心配すっだろーが、バカ」

手を引っ張られて、抱きしめられた。
今まで不安だったのが、司の香りに包まれて安心に変わる。
さっきまで目の前が曇っていたのに、どんどん明るく晴れになっていく。
司は座っていたソファから立ち上がり、あたしの手を繋いで主寝室のドアを開けた。






***



「ん・・・」

カチッっとライターの音が遠くで聞こえた。
ゆっくりと目を開けると、腕枕をしてくれていた司が上半身を起してタバコに火をつけているところだった。

「わりぃ、起したか?」
「ううん。平気」
「三島には連絡したからな」
「何か言ってた?三島さん・・・」
「ひたすら謝ってたぜ、アイツ」
「そう・・・悪いことしちゃったな」
「そう思うなら、次からこんなバカげたことすんな」
「うん」

左手で器用にあたしの黒髪を撫でる。
そんな仕草がとても好き。
安心する手なんだって思う。

「忘れないうちに渡しておく」
「何?」
「メープルの会員証」
「そんなのいらない」
「普段はいらねーでも、もしものときの用心だから持っとけ」
「使わないのに?」
「松岡や三条といっしょだったら使うかもしんねーだろが」
「あっ、そっか・・・・」
「請求も俺に回るようになってっから心配すんな」
「ありがとう」

タバコを吸い終えた司はもう一度とあたしの上に覆いかぶさる。
多忙な司なのに、無駄な肉がこれっぽちもない。
程よい筋肉がついていて、神様は不公平だ。

「つ、かさ・・・」

器用に胸を揉まれながらキスされる。
ちょうど司の手に収まるあたしの胸。
前よりは、行為をする前に比べたら大きくなってる。

「おまえの胸、柔らけーな」
「そんなん、知らない///」
「ちゃーんと、俺好みになってっから。体は正直だかんな」
「///バカ」
「バカで結構。そんなバカが好きなくせしやがって」

そうだよ。
バカでもアホでも道明寺が、司が好き。
それは紛れもない事実だ。
ヤなことがあったばかりなのに、もうそれを忘れるかのようにアイツで上塗りされてる。
片方の手がじょじょに胸から腰へ、腰から下半身へ移っていく。
ついさっき、攻められたばかりなのに・・・

「もう濡れてる」
「言うな、バカ」
「相変わらず強気だな」

司の長い指が1本、また1本と中を刺激していく。
反応するあたしの体。
抜き差しし終えたと思ったらつかの間、司自身を宛がわれ貫かれた。

行為を終えると司は必ずあたしにキスする。
深くじゃなく、さらっと。
それも優しさなんだと最近、気付いた。

「体、辛くねーか」
「平気」
「少し休め、疲れてっだろーしな」
「うん、ねぇ・・・」
「なんだ」
「明日・・・違うな今日か。司といっしょにいていいかな」
「いいぜ」
「同期と顔合わせずらくって・・・月曜にはいつも通りに戻るから」
「かまわねーよ」
「それと今回のことで・・・」
「何もしねーよ、してほしいなら別だけど」
「ううん、いい。・・・・・ありがとう司」

あたしはゆっくり目を閉じた。
いつもの腕枕が安心となって眠気が襲ってくる。
翌日、問答無用に用意された洋服一式に着替えて大阪メープルを後にした。








=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
ちょっと後半R?って思ったのですが、
まぁいいかってことで。
予想通りの展開だったでしょうか?
miru
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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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2018/07/16(月) 15:32:04 | | [編集]
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