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SHOW CASE
花より男子の二次小説置き場です。
プロポーズ
「じゃ、いいんだな」
「異論はありません。・・・・・・・・・・・・・・・牧野さんによろしく」



















ババァに呼ばれて12月の中旬からNYへ飛んだ。
うちもだがNYの企業はこぞって12月が決算だから、何かと慌ただしい。
パーティーやら挨拶やら商談やら。
水面下で動いていた案件やプロジェクトまでもが一気に表面化して動き出す。
日を追うごとにエスカレートするそれら。
ババァや親父だけでは手が回りきらない。
それに駆り出されるのも叩き込まれたノウハウで身に沁みてわかっていた。
そしてそれもクリスマス休暇とともに終わりを告げる。
今度は俺が日本に帰る番だ。

ジェットで戻り日本に到着したのは12/27の深夜。
どうしても管制塔のGOサインがこの時間帯でしか降りなかった。

「間に合ったな」
「お疲れ様でございました」
「西田、明日は1日フリーだよな」
「左様です。12/29夜に経済界のパーティーにご出席していただいて年内は終了です」
「わかった。じゃ帰るわ」

西田に告げて、邸を後にした。
早く会いてぇと気持ちが昂ぶる。
日付が変わる10分ほど前。
ようやく戻りたかった場所に戻れた。

「おかえり」
「おまっ・・・驚かすんじゃねーよ」

寝ずに待っててくれた牧野。
数週間振りに見たこいつの顔で疲れも一気に吹っ飛んだ。
リビングのカウチソファにどかっと腰を下ろす。
俺の前に牧野が立った。

「お疲れさま」
「ああ、マジ疲れた。ハードワークもいいとこだぜ」
「ムリしたんでしょ。今、暖かいお茶入れるね」
「そんなことより牧野・・・」
「何?」

俺は牧野の手を掴んで、自分の方へ引き寄せる。
そして少し腰を浮かせて牧野に近づき、唇を合わせた。

「ん・・・・・っ」

角度を変えて数回。
唇を合わせては離しを繰り返した。
そして言いたかったひと言。

「23才の誕生日、おめでとう」

時計は12時を回り、日付が12/27から12/28に変わった。
牧野が生まれた日。
俺が何よりも大事にしてる日。
誰よりも真っ先にいちばんに伝えたかった。

「・・・・ありがとう」
「その反応は忘れてただろ」
「あ・・・いや、まぁ(苦笑)」
「おまえが忘れてても俺が覚えてるからいいか」

牧野の苦笑じみた顔をみて俺はやっとコイツの元に帰ってきたとホッと胸を撫で下ろす。
安堵感が全身を覆った。
そして・・・。
今回はどうしてもやり遂げなければいけないことがまだ残ってる。

「牧野・・・いや、つくし」
「何?」

俺はスーツのポケットに右手を入れる。
そして入れていたものに触れ、ゆっくりと取り出す。
難しい案件でも緊張などしないのに、この俺に限って今日は緊張が走る。
取り出したもの・・・エンゲージリングをそっと牧野の左手に嵌めた。







「結婚しようぜ」







大きい目をこれでもかと大きく見開き、俺を見る。
それから左手の薬指に視線を向けた。
昔、イタリアで渡したものじゃない。
普段でも気負わず付けられるようなデザインにした特注品。
石の大きさは昔のものより小さいがクオリティーは世界最高級。
それがいくつもに散りばめられていて光り輝いている。

「あの、それって・・・」
「プロポーズに決まってんだろ」
「・・・・・・・・・・」
「返事は?どうなんだよ」
「・・・・・・・・・・」
「つくし?」
「昔、言ったよね?あたしがアンタを幸せにしてあげるって」
「ああ宣戦布告、言ったな。俺を幸せにしてくれるんだろ?」
「うん。・・・・ありがとう、司」

俺の首に手を回してゆっくりと抱きつく。
俺も思いっきり抱きしめて、こいつのぬくもりを感じた。
ひとしきり抱き合ってから、改めてエンゲージリングを見て牧野が呟く。

「すごいキレー」
「おまえに似合うものにした。だから外すなよ」
「えっ、でも仕事・・・」
「もうこれはおまえの一部だろーが。違ぇーのかよ」
「それは・・・わかった」

そっと頬に手を充てた。
なんでこんなに柔らけーんだろ。
こいつのひとつひとつがこんなにも愛おしい。


12/28は大事な女の誕生日だけじゃない、ふたりの忘れられない日にもなった。











=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
カレンダー見て焦った焦った。
今日はつくしちゃんのBD。
きっと司ならこういう記念日に重ねてくるかなと
想像して書いてみました。
ふたりを想像して読んでいただければ幸いです。
miru
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

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